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薄暮がすきなひと

作者: ・・ちゃんがんばれ
掲載日:2026/09/29

読者の方へ


先ずは、立ち止まっていただきありがとうございます。


この作品は登場人物(***)の声から始まります

約42年前(1984年)からの8年間、私に鮮明な記憶を残したある女性の声です


内容はノンフィクションとなります(更新中です)

記憶の書き起こしのため読み物としては読みにくい構成となっていることを予めお伝えしたいとおもいます


現代のひとには理解しづらい時代背景もあるので、ひっそりと始めたのですが、継続して読んでいただいているかたがいるようなので、更新については改稿次第こちらで報告していきます


改稿の報告(10/31)

テキストの追加(▶︎ 3点 ◀︎)





はじめまして

寝ていないんですか



珈琲館?わかった




はい (ハハ/)

よろしくお願いします


・・ちゃん


◯◯◯さんにあいつはやめておいたほうがいいんじゃないかって言われたから





ディズニー初めて?

カリブの海賊だ





ママに終電が無ければタクシーもあるのよって言われたの


背中みられたくない


すきなの


ここにしたの




もどってもらってもいい?





感動しちゃった





「あなたたちみてると」


このひと陽の光に負けてるーって感じだったの


えっ同じ人?てくらい違ったの


(+\+〜)


アハハ!


無理でしょ


***こっちがいい

・・ちゃんは前髪おろしてる方が良いよ


ふたり合わせて千円も無いのよ



まだ明るいな〜

もうちょっと暗くならないかな


そうこれくらいがいい


これだと暗すぎるの



親が死んでも食休み

健康的ねー


***は(いぬ/)


わたしってわかりやすいでしょ



こんなに好きになると思ってなかった


左手がきた〜


えっ誰かいる



日記つけてるの

今日は無理でもいい?

静かにね


・・ちゃんこっち向いて



どうしよう 外で待ってて あとでね



電話くらいできるでしょ

遅れてごめんなさい



そっちの窓開けるとこっちに風がくるのよ

・・ちゃんなにかしゃべって

すこし吸わせて?


ユーミンにしよっ



ごめーん


わたし泣かなかったでしょ


「・・ちゃんじゃないとだめなんだってでんわしてあげて」

わたしほんと夏がダメなんだよね


これからもよろしくお願いします


ポケット手いれていい?

・・ちゃんの手あったかい



わたしにまかせて


運転代わる?


右ってどっちだっけ (あはは/)

オーバーねぇ


・・ちゃん くちあけて

・・ちゃん 犬やって



お父さん緊張してた



寝てた ごめん





++がまたこんど4人で会おうって


++が@@に雰囲気のいい@@があるんだって

いってくればって ホテルはとってもらえる


「・・ちゃん ***ちゃんてほんとスタイルいいでしょう」


わたし膝がまずいんだよなぁ


これキュロットになってるの


首のモデルになってくれませんかって誘われたの



あはは あの子 靴(く\つ)がって発音が



++はディンクスみたいのが理想なんだって

そのうち可愛くなるのよ


あーこれポイント高いとおもう

もっと

ぷはー


▶︎どうしたの?◀︎


もし・・ちゃんが死んじゃったらどうしようって考えるときがあるの




なんでかわからない





・・ちゃんおこってる?

・・ちゃんおなかすいているでしょ


・・ちゃんは自分勝手なのよ


・・ちゃんは根が不真面目なのよ


・・ちゃん無理しなくてもいいのよ


気持ちなんてわかろうとしなくていいの

わたしといるときはわたしのことだけを考えてほしいの



・・ちゃんがそういうこと言うと思わなかった

今日の・・ちゃんすき

・・ちゃんは?


すき


わたし別れた男の人とも友だちになりたい


いつも家にいられたくない

外にいてくれているほうがいいの


・・ちゃんの友だち◯◯◯◯くん

肩幅がってわたしそういうこと言う人きらい


ほんとミ〇〇ンってきらい


(やめ/てもらいたい)


みぎのみみ (あは/)


魔女なんじゃないかっていわれたの

(ま\じょ)こわくないでしょ


***はまだまだ子ども


・・ちゃんとは合うとおもうんだけど

なんとなく・・ちゃんとは けっこんはしないような気がする


わたしはいろんな人と付き合った方がいいのかもしれない


・・ちゃんかっこいいって思ってるでしょ


・・ちゃんこそいなくなるかも


わたしって冷たいんだよね


はい これ



電話して


すいてた?

うん おやすみ



きって


竹内まりやにするか

・・ちゃんほんと歌詞覚えるの早いよね

泣ける曲ね

歌詞覚えられない

・・ちゃんは明るい曲が好きでしょ


・・ちゃんは一人暮らしした方がいいのよ


・・ちゃんがんばれ


なになに? 年後になんかあるのかしら








こんどうちの車 パオになったの








年齢がっていわれて


今度は派遣なの





はい これ





貸したの?





・・ちゃんは強がって

・・ちゃんと そういうはなしするといやになってくるの  


こってないでしょ


・・ちゃんのこと嫌いに


いわないのね


わたし・・ちゃんとはけっこんしたくない



・・ちゃんわからない?

・・ちゃんつかれてるのよ





「きいてる」

「わたし友だちのなかで***ちゃんがいちばんすきかも」

「ずっとふたりのことみてきたからつらい」


「***ちゃんいってたよ」

「おんなだとおもってないって」

「・・ちゃんわたしのことすきじゃないんだよって」


「・・ちゃんがとおくにいっちゃったときがあるでしょ」


「そのときがいちばんけっこんしたかったって」


「***ちゃん こうもいってた」


「・・ちゃんのことはずっとすきなんだって」



「それはずっとかわらないんだって」








そう

まえはもっとみじかくしてたの このへんまで


この撮り方あたまいいよ



はい また








……………………………………………………………………………


ふたりは19歳 その後時間の多くをともにした

ずれながら学生になり、就職し、転職を経験した



待ち合わせは喫茶店が多かった。

はじめは全国にあるお店


そのうちふたりの店を二つ決めた


夜空の光のような名前の、昔ながらの喫茶店

扉を開けるとチリンと迎えてくれる静かな店だ

いまはもうない


もう一つは果物の名前のようなお店

ビルの地下にあった

現在もあるようだ


……………………………………………………………………………


声の後ろの空が眩しかった


そのひとは笑っていた


脳が熱かった

フィーリングの一目惚れだった

それまでと違う 何かの未来を感じた


1984年のある夏の日の朝

そのひとが初めて目の前に現れた

友人から呼ばれベンチに腰かけていたときだ


生まれが3か月違いのそのひとは

同い年の19歳 学年はひと学年相手がしただった



すぐ仲良くなれた記憶がある



コミュニティではよく顔を合わせた


喫茶店て友人らと一緒に語らった



そして、その年の10月

ふたりの付き合いがはじまった



付き合ってみようか

と中途半端な 試すかのような告白をした


握手をした

***は握手は苦手といった


あだ名を使ってそう呼ぶと言われた


・・・を紹介された友人に邪魔をされた

聞いたその夜、胸ぐらを掴んで友人を脅した

友人は紹介したことを後悔しているようだった


平日は毎日のように会えた

・・・の家は遠かった

休みの日は最寄駅まで電車で訪ねた


改札口で待ち合わせ駅員の目を盗んで外に出たり

捕まったりもした

ふたりで結構悪さもした





ゴミひとつ落ちていない遊園地でキスをした




初めての夜はイブだった

背伸びして都心の白いホテルに泊まった


朝はルームサービスにしてもらった

銀色の蓋を開けると黄色いたまごが見えた

窓から見下ろすと新宿駅のロータリーをミニカーが走っていた


左の小指に銀がはまった



その指輪を無くした

また新しいのを買うと答えた


探したいといって自ら見つけた



1985年

***だけ進学した


誕生日はビストロでサプライズ演出をした


右の薬指に金がはまった



***のお友だち++に馴れ初めを聞かれた

付き合ってまだ?か月なんて見えないと言われた


***が印象を話しているのを聞いた


初対面と印象が違ったと言われた


***は++と親友のように仲が良かった


***は両手をたたいて笑うくせがあった


どうすると聞いた


***は何かと左側を好んだ


デート代はふたりで払った


1986年

大学合格を一緒に喜んでくれた


白いクルマを手に入れた

車は自分の親が払ってくれた


土足禁止にしたりもした

行動範囲だけは広くなった


日暮れ時には景色のいい場所に止めて話した


***がいちばん好きな時間をふたりで探した

そして自分もその時間がいちばん好きになった



1987年

***は就職した 残業の多い仕事だった


会えるのが週末か休日だけになった


映画はドライブインシアターで観た


夕飯はよくデニーズやロイヤルホストで食べた

食後にトイレに行くと必ずいわれた


自分は犬猫どっちと聞かれた

犬と言ったら不満そうだった


正直なひとだった


引き込まれそうなことを言われた


帰りはいつも遅くまで一緒だった


場所も選ばなかった


家族に内緒で***の部屋で何度も泊まった

デビットボウイのポスターが貼られていた


日記をつけていることを知った

筆不精なのでマメだと思った


寝坊して起こしにきた母親に見つかってしまった

布団を剥がされ背中越しにイヤッという声が聞こえた


静かに入った部屋の窓から外に出た



車の渋滞で大幅に遅刻してしまった

***もたまに遅れた


お互い連絡が取れなくて店で待つしかなかった


二時間は尻が痛くなった


その夜を過ごせる女性がいればいい

そう思うことにした


寝る向きのくせが同じだった

向きを変え顔をあわせた


すきと言った

いつも***が先に言った


都心の道で窓を開けると臭いと叱られた


自分は普段から口数だけは多かった


タバコをくわえていると

***もたまに手に取り口にした


***は『ユーミン』がすきだった


毎年4月***の誕生日を祝った


緑の高原で皆んなでテニスをしたときは

急熱を出して看病した

***は病気の少ないひとだった


突然の雷雨に見舞われ山道をふたりきりで歩いた


危ない夏もあった


毎年10月の記念日を祝った


スキーでふたり転がり笑った



***は地図をよく見てくれた

方角の指示が上手くハンドルになじんだ


運転を頼むと みぎひだり は信用できなかった

焦って大声を上げてしまった ***は笑っていた


ポテトをよく口に運んでくれた

犬が痒がるモノマネが好きだった



***の父親にご挨拶をした

船に乗せてもらった


学生がいちばんいいじゃないか といわれた

格好いい大人の男だった


疲れがあっても休日は一緒に過ごした 

どこにでもいる普通のふたりだった



友だちから羨ましがられるほどスタイルが良かった


***はひざや肩幅のことを気にしていた

頭の形が良く欧米人のようなきれいな丸みがあった


手の内を読まれた 見上げると笑ってた


上手い誘い方だと思った



遠く離れた古都を訪ねた

SAで運転席の靴をおき忘れた


***からピンとこない言葉を聞いた

フィーリングに合わない意味と知った

子どもって可愛いのかわからないと答えた



たまにマッサージをした

顔にシャワーを当てろといわれた

苦しくないのかと聞いた


▶︎自分はたまに膝枕で甘えた

見上げた顔が優しかった◀︎


死ぬときに***がいるような気がして安心した


***はたまに泣いた

それは、いつもひとりでに

気づいた時にはもう涙が流れていた



自分は怒らない人には怒らないようにしていたが

不機嫌は察知された


こちらが不誠実をした

浮気を咎めないひとだった


気持ちを伝えるひとだった


反省した

もうナンパはしていなかった


気持ちを伝えた

愛していると答えた


***はと聞いた

下手なことを言ってしまった


男女に友だち関係はないように思うと答えた


生活関係の理想をきいて安心した


***は好き嫌いははっきりしていた

嫌いが多かった


***にはサービス精神があった


***はある日自分を“不思議な架空の女性”に例えた

両頬に両手をあておどけてみせたりした



***とけっこんしているような感覚があり返す言葉が無かった


自分が***のタイプでははく理想の男でもないことは聞いて知っていた

***はいつかふいっといなくなる気がすると言った


正直なひとだった


期限切れの定期券を渡された

手書きの名前が見えた


会う日は必ず家まで送った

夜が遅いほうが道が空くので楽だった


ミラー越しに振る手と姿が見えた

ハザードを2回点滅させて高速に乗った


寝る前の電話はなるべく遅くと決めていた

それでも***の父親が出る日があり緊張した


日付が変わるとさらに気が引けた

プル カチャで ***がでてくれた


こちらがかけているのに電話を切れといった


***は『竹内まりや』も聴くようになった

***はメロディーがすきだった


自分はバラードも大好きだった

別れの曲が多くて***と聴きたくなかった


1990年

自分の就職のため***とは600㎞を超えて離れた

手取り12万ではどうしようもなかった


▶︎何か言い合いをしているときに急に言われた◀︎



口癖のようになっていた





近畿の街を二人で楽しんだ

路上で手相を見てもらったりした

占い師さんは***に何か気をつけるような話をした



仕事を辞め

3ヶ月で東京に戻った

堪え性のない我慢できない性格があった


1991年

再就職を果たした


長年乗った白のセダンから深緑のクーペに乗り換えた

インジケーターの色は緑からオレンジに変わった


クルマの性能が上がった

リアシートは狭くなった


***の好むはずのメーカーを選んでいたつもりだった

あまり喜んでいないように見えた



***は5年勤めた会社を辞めた


転職活動が難しいと言われた


新しい仕事は残業の少ない仕事ときいた


期限切れの定期券を渡された

また手書きの名前が見えた






自分の仕事は残業が多く帰宅は深夜になった


この時期からの会話は覚えていない


いつものように会っていたはずだ





中学時代の友人に30万を貸した


<結局その金は数年経っても戻らなかった

後年、別の友人からも借金を頼まれたがこの時のことをきっかけに断った

その金額も同じ30万だった 偶然かもしれないが偶然の説明はつかない> 





1992年

夏の日、ふたりは特異点(バグ)を迎えた


平和に見える日常も


地下の断層の「ずれ」により崩れる



ここから記憶の抜け落ちが激しい


感覚は貧血?に似ている


マッサージをしたようだ



***のお友だちと電話で話した記憶は残っている



ふたり四国を旅行したはずだ

松山城は見た 

記憶違いかもしれない



―自分の映像を出来るだけ言葉を集めて結ぶ―


深い海の底で座っていた

***の声が聞こえる

声のするほうに顔を向けた


そこには違う女性(ひと)がいた


確かに見た 不思議な女性(まじょ)をみた


いつか結婚を申し込むと言った記憶がある


***の自宅に押しかけた記憶がある

昔びっくりさせてしまったことを詫びた

***の母親から優しく接してもらえた記憶がある





夏に出会ったふたりは

8年のときをともに歩き

夏に離れた





……………………………………………………………………………





しばらくは親友の子どもを抱っこしたりして過ごした

大学時代の仲間夫婦と遊んだりもした


女の子の紹介は気が進まなくて断った



休日は直線の続く国道を選んで走った

オーディオからは『槇原敬之』や『今井美樹』の流行りの曲が流れていた


CDを『竹内まりや』に変えた



そのうち目覚めの五感が不思議になった



母が気づいた

あなたの味方はする 中途半端な生き方 自分勝手


すべては時間が解決してくれるといった

いつか忘れたがまた母に言われた


なんか なるようになるきがするのよね

ふしぎってあるのよ と言っていた







どこかでいちど***から手紙がとどいた

お友だちと海外旅行したとあった

8年のお礼があった 




このころはまた家を出ていた




***と日中に会ってみることにした

どう感じるだろうと思った

電話をした


***は髪が短くなっていた


あげた指輪をはめてくれているのを見た

もらったライターをもってきていなかった

小さいため息が聞こえた


趣味の写真をみせたりした



連絡する

また会おうよと言った

返事は聞こえた



同じだった 脳の熱さは

8年前のあの日の朝のように

私だけかわっていなかった



仕事は普通にこなした

職場では同僚同士の付き合いも見かけた

紹介され勧められたりしたが気が進まなかった


夜は少年時代に遊んでいた盛り場で過ごす生活に戻した



電話はしなかった

再会の時に番号を伝えたか記憶はない

どのみちこの熱が冷めなければ先は同じだ



***の自宅には電話出来ない自分もいた

何度も考えたがその都度かけられなかった

ちぎれるように離れたふたりだった




***は不幸せではいと勝手に信じた

逃げたのは自分だ

そう思うことにした









……………………………………………………………………………

2026年9月

***と出会ってから42年が過ぎた



2026年10月4日 日付が変わった


*** はたまにこう言った


わたし試すのってきらい 


電話はやめた 






――――――――――――――――――――――


***は 薄暮がすきだ どこにいても


その髪は素直に伸びる

髪は栗色を反射する


目元はやさしく流れる

目鼻立ちはあどけない

瞳はいさぎよい 光を発する


いたずらっこな右耳をのぞかせる

明るい口元に不思議な引力がある

ことばに心を掴む天才がある


緑のカーディガンが似合う

茶の革ジャンが似合う

ベージュのジャケットが素敵だ

エレガントなキュロットが似合う


紅茶はアールグレイを好む

薄桃色の爪がきれいだ

肌色のマニキュアが似合う


貝が苦手だ

ハマグリ焼き屋でラーメンを頼む


豆腐がすきだ



日常がある

思い出さない日がほとんどだ


ない月は無いはずだ 理由がある



ある日は

ふとあらわれ そこはひだりね と聞こえる

時には 止まって と聞こえる


不思議な甘い香りを残して去る


気まぐれだ


急な選択や決断に迷うときは

すきにしていいのよ やめたほうがいいとおもう


きをつけてね

角を曲がると危なそうに荷物を担ぐひととすれ違った 


本当に不思議な声をこの脳に残す



やだー ・・ちゃんオーバーねぇ

・・ちゃんてほんと変な性格してる


まじょはこわくないでしょ




・・ちゃんがんばれ




読者の方には奇異な文章を最後まで読んでいただき感謝を申し上げたいです


前書きのとおり記憶の書き起こしのため、

その都度の更新となることをご容赦いただきたいです


それではまたお会いしましょう 10/31 筆者

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