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永田町・本音大爆発フェスティバル

日本の国政を揺るがす白熱の衆議院予算委員会。NHKの国会中継カメラが並ぶ中、ケンゾウは国会専属の派遣音響スタッフとして議場に潜入していた。


今日の目玉は、与野党の激しい対決。

まずは、弱者の味方とクリーンな政治を標榜する左翼系野党の顔、神崎かんざき党首。そして迎え撃つのは、与党内のドンであり、中国との太いパイプを持つことで知られる大黒おおぐろ経済担当大臣だ。


神崎党首が質問に立つ直前、ケンゾウは「マイクのノイズ確認です」と囁きながら彼女の背後に回り、すれ違いざまにこめかみの秘孔を鋭く突いた。


「ん……? 今、チクッとしたような……」

「委員長、神崎君」

「はい!」


神崎党首は気を取り直し、キリッとした表情で総理と大臣たちを睨みつけ、口を開いた。


■ ターゲット①:左翼野党党首(神崎)

「現在の政権は、国民の苦しい生活を全く見ていない! 物価高で庶民が苦しむ中、なぜ大企業や富裕層ばかりを優遇するのか!……って、どうでもいいんだよ庶民の夕飯のおかずなんて! 私の昨日のディナーは銀座の高級フレンチで、お会計は全部労働組合の組合費から落としてやったわバカヤロウ!」


議場がざわめいた。与党席からは「えっ?」という顔が向けられ、野党席の議員たちは顔面蒼白になっている。しかし、神崎の口は止まらない。


「私たちは、平和と平等を守るために戦い続けます!……戦うフリをしてりゃ、お前らみたいなバカな支持者が勝手に票とカネを貢いでくれるからな! 法案の中身なんか読んだこともねえよ! とりあえず『反対!』『強行採決ダー!』ってプラカード掲げて泣き真似すりゃ、テレビが悲劇のヒロインみたいに映してくれるんだよ! 私の年収2000万と特権を手放すわけねえだろこの下民ども!」


「か、神崎君!? 発言を控えなさい!」

委員長が慌てて制止するが、神崎はマイクを両手で握りしめ、カメラに向かって絶叫した。


「だいたいウチの党のジジイどもも、口を開けば『ジェンダー平等』とか言ってるくせに、裏じゃセクハラとパワハラばっかりの昭和の化石じゃねえか! お前らの介護なんか真っ平ごめんだ! さっさと引退してシワシワのケツ洗って寝てろクソジジイ共!!」


議場は阿鼻叫喚に包まれた。野党第一党の党首による、味方への特大の被弾。

この大混乱に乗じて、ケンゾウは答弁席に向かう大黒大臣に近づき、「大臣、ピンマイクがズレています」と声をかけ、その太い首の付け根にある秘孔を指で深くえぐった。


委員長が「静粛に! 次、大黒大臣、答弁!」と無理やり進行させる。

大黒大臣は、不敵な笑みを浮かべて答弁マイクの前に立った。


■ ターゲット②:与党の親中派大臣(大黒)

「えー、神崎委員の情緒不安定な発言はさておき。我が国は、最大の貿易相手国である隣国・中国との戦略的互恵関係を……互恵関係じゃねえよ、俺の一方的な『お小遣い受領関係』だよ! あっちの要人と北京のVIPルームで飲む高級酒と、手配された若い姉ちゃんの接待は最高なんだよ! 日本の国益? 知るかそんなもん、俺の派閥にチャイナマネーがガンガン入ってくればそれでいいんだよ!」


今度は与党席が凍りついた。総理大臣が椅子から転げ落ちそうになっている。


「国土の買収や技術流出を懸念する声もありますが、過度な規制は経済活動を阻害します。……どんどん買わせろ! 北海道の水資源も沖縄の土地も、金になるなら全部売り払ってやるよ! どうせ俺は東京のタワマンに住んでるんだから、地方がどうなろうと知ったこっちゃねえ! 日本の最先端技術? あんなもん、俺の隠し口座の残高が増えるなら、USBメモリに入れて全部プレゼントしてやるわボケが!」


大黒大臣の顔は引きつり、冷や汗を滝のように流しているのに、口からは国を売る本音が止まらない。


「台湾有事などという煽りにも乗るべきではありません。……中国様が台湾を飲み込もうが、ウイグルで何万人強制労働させようが、俺の知ったことか! むしろ安い労働力で作ったソーラーパネルを日本に売りつけて、再エネ賦課金で国民からチューチュー金を吸い上げる最高のビジネスモデルだ! 文句ある奴は全員人民解放軍の戦車で轢いてもらえ! パンダ万歳! 習近平同志バンザーイ!!」


■ 予想外の結末

「放送を止めろおおおお!!!」

NHKの国会中継ディレクターが絶叫したが、システムは既にケンゾウによって完全にロックされていた。


左翼野党トップの「弱者ビジネスと偽善」の暴露。

与党重鎮の「売国奴宣言とチャイナマネー」の暴露。


日本中のお茶の間に、タブー中のタブーがノーカットで放映された。

SNSのサーバーはアクセス過多で一時ダウンし、Twitter(X)のトレンドは1位から50位まで全てこの国会中継関連の過激なワードで埋め尽くされた。


『野党も与党も全員クソじゃねえかwwww』

『神崎党首の「下民ども」発言録音したww 目覚ましにするww』

『大黒大臣、ついに自白したぞ! 特捜部と公安動け!!』

『もうこの国終わりだよwww いっそ清々しいわwww』

『歴史に残る神回。受信料払ってて初めて良かったと思った』


翌日、神崎党首は党内から突き上げを食らって辞任(のちに組合費横領疑惑で追及される)。大黒大臣は外患誘致スレスレの発言と収賄疑惑で特捜部が本格的に動き出し、失脚。内閣も総辞職へと追い込まれた。


「ふむ、右も左も、一掃すると気持ちがいいな」


ケンゾウは、誰もいなくなった国会議事堂の音響室で、こっそり持ち込んだ缶コーヒーを開けた。

次はどの業界の闇を暴いてやろうか。ケンゾウの「指先」一つで、この国の歴史は静かに、そして確実に変わり始めていた。

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