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Chapter 9:真実の光と未来
春の庭。エリナとアルトは手を取り合い、逆光の太陽が二人のシルエットを美しく浮かび上がらせた。花々がそよ風に揺れ、噴水の水は光を反射してキラキラと輝く。
「この国で、もう少しゆっくりしていいんだ」
アルトの声は柔らかく、力強かった。
「はい……ありがとうございます」
エリナは微笑み、静かに頷く。
真の聖女としての自覚はまだ隠されたままだが、彼女の存在が国を救い、人々に希望をもたらしていた。
国は復興し、畑は豊かに実り、アルトとエリナは共に歩む新たな未来を手に入れる。
光に満ちた庭で、二人の影は長く、幸せに伸びていった――虹色の聖女が導いた希望の物語は、ここで幕を閉じる。




