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Chapter 8:国の対比
その頃、間違えられた聖女の国は崩壊の兆しを見せていた。畑は荒れ、街は閑散とし、教会では司祭たちが議論を重ねる。
「本当に……リサではなく、真の聖女が必要だったのか……」
信徒たちの声には、焦りと後悔が混じる。
やがて、追跡の末に本物の聖女を探し当てた家族は、追い出した罪に青ざめた。
国民は混乱し、国は徐々に崩れていく。
一方、アルトの国では、村人たちの笑顔が戻り、畑は豊かに実り、国の景気も回復していた。
天候も安定し、風は暖かく、希望の光が人々の暮らしを照らす。




