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Chapter 5:間違えられた聖女の国の混乱

一方、リサが聖女として祭壇に立つ国では、事態が深刻化していた。畑は枯れ、天候は荒れ、国民は日増しに不満を募らせる。


「本当の聖女は……どこに……?」

信徒たちが教会の議論室で地図を囲み、赤い印をつけながら囁く。雷鳴が遠くで鳴り、ろうそくの炎が揺れるたびに、影が部屋の壁を踊った。


「国民の期待はすべてリサ様に向かっている……でも、何も変わらない……」

司祭の声には焦りが滲む。間違えられた聖女に祈りを捧げても、天候も作物も、国の運命も動かないのだ。


リサは祭壇で目を泳がせた。彼女の天然でおっとりした性格が次第に表に出るたび、周囲との温度差は増していく――誰も気づかぬうちに、国の混乱は深まっていた。


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