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永遠の虹色の聖女 Chapter 1:永遠の平和と微かな揺らぎ
春の光が王都を柔らかく照らす中、エリナは城の庭でアルトと共に歩いていた。
長く続いた闇の試練も終わり、世界には穏やかな平和が戻っている。
畑には黄金色の作物が実り、子供たちの笑い声が遠くの丘まで響いていた。
「本当に、平和が続いているのね……」
エリナの声には安堵と幸福が混じっている。
「ええ。でも、安心しすぎてはいけない」
アルトは遠くの空を見上げ、微かに漂う黒い雲を見つめる。
「小さな揺らぎでも、放っておくと大きな波になることがあるから」
その時、城門前に一人の使者が駆け込んできた。
「聖女様! 各地で魔力の異変が報告されています!」
エリナは軽く息をつき、手に光を宿す。
「わかりました。私が行きます――皆を守るために」
アルトは微笑み、手を握りながら背中を押す。
「君の力があれば、どんな試練も乗り越えられる」
噴水に反射する虹色の光が二人を包み、世界に希望の輝きをもたらす。
永遠の平和を守るため、少女は再び聖女として歩み出した。
そして、光と希望に満ちた新たな物語が幕を開ける。




