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Chapter 2:異変の兆しと聖女の使命
翌朝、王都に微かな緊張が漂っていた。
村や城下町から届く報告には、魔力の異変や奇妙な現象が増えていると書かれていた。
「これは小規模なものに見えるが、放置すると大きな被害になるかもしれない」
アルトは報告書を読み上げながら、城の窓の外を見つめる。
エリナは手に光を宿し、心を落ち着ける。
「私が動くしかない……皆を守るために」
その時、城の中庭にリディアが駆け込んできた。
「エリナ様、私も一緒に行きます!」
後輩聖女の決意の瞳に、希望と勇気が宿っている。
二人は手を取り、城門を出る。
遠くの空には微かに黒い雲が漂い、風が不穏な予感を運んでくる。
「まだ序章……でも、行動を起こすことが大事」
エリナは心の中でそうつぶやき、未来の試練に備えた。
朝日に照らされる城門を越え、二人は未知の異変の現場へと足を進める。
虹色に反射する光が二人を包み、希望の力が再び世界を守ろうとしていた。




