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Chapter 4:各地での魔力異変
翌日、エリナとリディアは各地で報告される魔力の異変を確認するため旅立った。
遠くの丘を越えると、草原に不自然な光の柱が立ち、空気は熱を帯びて揺れていた。
「これは……小規模な奇跡の暴走かもしれない」
エリナは眉をひそめ、手をかざすと淡い光が生まれ、異変を静めていく。
リディアも小さな光を放ち、互いに協力して魔力の乱れを押さえた。
しかし、村人たちは恐怖で怯え、遠くから見守るだけだった。
「怖がらせてしまってごめんなさい」
リディアは小さく頭を下げる。
「大丈夫よ。私たちがいるから」
エリナの言葉に、リディアは少し安心した表情を浮かべる。
「光だけじゃなく、人々に希望を示すことも大事なのね」
旅を続けるたびに、エリナは異変の規模が徐々に広がっていることを感じた。
「これは序章にすぎない……もっと大きな試練が来るかもしれない」
夕暮れ、二人は丘の上から広がる村や森を見下ろす。
光と影が交錯する景色の中、エリナの胸には覚悟が刻まれた。
たとえ世界が混乱しても、私たちは希望を失わず、人々を導き続ける――。




