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Chapter 3:後輩聖女との出会い
翌朝、森の奥深くでエリナは一人の少女と出会った。
黒い髪に澄んだ瞳、年齢は十代半ばと思われるその少女は、自分を聖女だと名乗った。
「私はリディア。これから皆を導く力を授かる者です」
その言葉に、エリナは心の奥で小さな警戒と期待が混ざるのを感じた。
「あなたが……新しい聖女候補?」
エリナは静かに頷き、少女の手を取った。
「力だけではなく、心の強さも必要よ。私が手助けできることがあれば、教えるわ」
リディアは少し戸惑った表情を見せるが、すぐに決意の光が瞳に宿った。
「はい……お願いします!」
二人は森の中を歩きながら、風に揺れる草木や小川のせせらぎを感じた。
エリナは自分が経験したこと、学んだことを思い出し、後輩に伝える決意を固める。
「真の聖女として、人々を導く責任は重い。でも、一歩ずつ進めば光は必ず見えてくる」
夕暮れの光が二人を包み、虹色に輝くように森の景色を染めた。
その瞬間、エリナは後輩に希望の光を託す覚悟を胸に刻んだ。




