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たわいもないこと  作者: 渡邉 一代
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アシナガバチ

 確か中学生の頃だったと思うのだけれど、その時の話。

 その当時我が家には祖母、両親、私に弟がいて、中古の建売住宅に五人で住んでいた。部屋数が少なかったので、車のない我が家の駐車スペースに部屋を広げて増築し、その部屋は日当たりもよかったので、祖母の部屋にしていた。

 それで増築された部分の屋上は、布団を干す時に活用する等していたのだけれど、要らないものを捨てるまでの間の保管場所にもなっていた。といっても、置いていたのは、私か弟の小学校入学の時に買ってもらった学習机の、棚の部分を取り外した物だった。

 私はたまに母に言われて洗濯物を干したり取り込んだりしていたのだけれど、そこにブーンと虫が飛んできていた。

 見た目は蜂のようだけど、足が長い?昆虫で足が長いって、足が然程長くもない中肉中背の私には羨ましくもあるけれど、何かおっかなくて、見かけると作業途中でも部屋の中に入って様子を見ていた。

 それとなく母に伝えると、「そうそう、たまに数匹飛んでるなぁ。アシナガバチ。」

やはり、蜂だった。

 弟にもこのことを話すと、「外に置いてる机に巣作ってたりして。」と言い出した。

 それで姉弟で協力してベランダにでてから祖母の部屋の上の端の方まで行き、机の下を遠くから覗くと立派な蜂の巣が出来ていた。

「でかっ。」

「やばいな。」

 その夜仕事から帰ってきた父に蜂の巣の話をしたら、飄々と日曜日に退治するわと言われた。

 どうやって?誰かに頼むん?そんな話をしていたように思うけれど、退治したのは父と弟だった。

 部屋の中から見ていると、松明を使って巣を燃やしているようにも見えた。今考えると斬新なやり方だと思う。その当時蜂駆除のスプレーがあったかどうかは知らないけれど、まあ、使ったとしても蜂全てに対応できるわけでもない。

 そんなものを見ているのも怖いものであった。

 結局は蜂の巣は無くなったけれど、その後どう処理されたのかは、わからない。

 今私は結婚して賃貸に住んでいるけれど、この家でも玄関の外すぐの天井と、ベランダの壁面に蜂の巣ができかけたことがある。まぁ未然に防いではいるけれど、何度も蜂に遭遇するものだ。

 そう言う場所って一度できてしまうと、再度そこにきてしまうようで、私がとった対策は、台所の中性洗剤をティッシュなどに染み込ませ、巣のあった場所にそのティシュを押し付けるというものだ。

 まぁ、その方法が正しいかどうかは別として、今のところ蜂が巣を作るのは見ていないので、まぁ効いてはいるのだろうとは思っている。

 まぁ巣に遭遇すれば、専門の駆除業者にお願いすることになるだろうけれど、蜂の巣との遭遇はご遠慮したい。


 



 

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