パーソナリティ障害とは
パーソナリティ障害とは
偏った思考や行動パターンで、社会生活や家庭生活に支障をきたした状態を指す。
偏りが著しくなければ、それはただのパーソナリティ、つまり個性や性格ということになるが、本人の問題だけでは済まなくなった場合、障害という形で表面化してくる。
パーソナリティ障害に共通している特徴として「自分への強いこだわり」と「非常に傷つきやすい」ことがある。
この2つの特徴が起因して「対等で信頼し合える人間関係を築くことの障害」が発生する。
パーソナリティは単なる個人の「性格」ではなく、対人パターンや生き方そのものでもあるため、人とのつながりや社会の在り方にも影響する。
現代の生きづらさや、社会を揺るがすような犯罪の背景には、パーソナリティ障害の問題が隠れている。
パーソナリティ障害というのは、生きづらさを補うための、その人特有の適応パターンであると考えると理解しやすい。
例えるなら、片羽根が傷ついても、それでも飛び続けるために必死で考えついた飛び方。
その少し変わった飛び方がパーソナリティ障害の人たちの認知と行動パターンなのである。
以上、書籍の導入部まとめ。
以下、私見。
自己防衛のために、健全なパーソナリティと不健全なパーソナリティを見分けられるようになることは、持っておくべき教養のひとつではないかと私は思う。
過去に何度かパーソナリティ障害と思われる人の起こした騒動に巻き込まれてしまったことがある。
いま思い返せば、初期の段階でサインが出ていたと気づけるし、その時点で初動を間違えなければ、トラブルは未然に防げていたと思う。
もしそれができていたら、きっとお互いに苦しむことはなかったと後悔することもある。
けれど残念ながら、過去はやり直すことはできない。同じ過ちを繰り返さないようにと自分に言い聞かせるしかない。
関連知識を持つようになってからは、うまく対処できるようになった。
とはいっても問題の対処ではなく、適正な距離がとれるようになった結果、トラブルを起こさないように、未然に防げるようになっただけだ。
問題が起きてから解決するのは至難の業だと思う。
まずまともな話し合いはできない。
最良なのは、争いを起こさないようにすること。それしかないと思う。
自分がそうかもと思い当たる人は、自分の問題の克服のために。
知り合いにいると思った人は、自分が被害者にならないために。
そしてなにより相手を必要以上に傷つけないようにするために。
一度、パーソナリティ障害について、学んでみるといいと思う。
生きる苦しさを軽減させるヒントが見つかるはずだから。