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第48話 魔石拾いと女子会

 首筋がヒヤッてして目が覚めた。

「おはよう。今日もありがとう」

でも、マリンさんヒヤッはびっくりします。

クリーンをかけて広場に行っていつもの様にスライム達を降ろして柔軟をする。

柔軟を終わらせて走り込み後の素振りまでを終わらせて、延泊手続きをして部屋に戻って朝食を食べる。

なんか最近は習慣になったのかここまであまり考えずに動くようになってきた。

「今日は森の中に入って魔石拾いをして、女子会ね。マリーさん達スライムテイム出来てるといいね」

スライム仲間が増えるのは純粋にうれしい。

「そうだ、みんな周りを警戒する事出来る?」

"マスターみたいにサーチ出来ないけど、見えたら教える事出来る"

「それだよ。それをお願いしたいんだけどいい?」

"""いいよー"""

皆を撫でて、急いで防具を付けて街を出た。

森までは慎重にだけど、急いで移動する。

森の裾に着いてからはスピードを落としてより慎重に進む。

サーチにある動かない魔石の反応の場所に慎重かつ、でも前回よりは普通のスピードで移動する。

森の木漏れ日が入る範囲に反応があった。

スコップとふるいを使って魔石を探す。

何度か掘ってふるいにかけたら魔石が出てきた。

すぐにクリーンをかけて収納する。

出来るだけ元に戻して次の反応の場所に移動する。

次は暗い森の中にある。

より慎重にスライム達にも周りを警戒してもらってより暗い森の中に入っていく。

危険な反応がある時にステルスを使っていたとしても、さらに気配が消せるようにじっとして反応がより遠くになる事を確認してから動く。

幸いこちらに向かってくる反応はないので、少しずつ魔石反応の場所を目指す。

今までよりも深い場所まで来て、ようやく魔石の反応場所に着いた。

周りを警戒しながら、音を出来るだけ立てないように掘ってふるいにかける。

魔石を見つけたらクリーンして収納し、穴を戻して少し今来た方向に戻る。

これより奥の方には、サーチのギリギリにオークの反応が動いている。

幸い気付かれていないので、慎重に気配を消しながら進む。

オークの反応が範囲外になったので、次の魔石の反応の場所に移動する。

こんな感じに魔石を1日で5個お昼抜きで拾ってきた。

ようやく草原に出た今、椅子を出して休憩している。

スライム達もモニュモニュして、草原におろす。

「お疲れ様。遅くなったけどお昼にしていいよ」

私もスープだけを飲んでおこう。

今日は女子会だから、今お腹いっぱいにしたら何も食べられなくなっちゃうから。

女子会に持参する食べもの買うの忘れてた!

スープも飲み終わったので、スライム達を呼び戻して街に急いで戻る事にする。

普段は街まで走るのに身体強化は使わないけど、今日は身体強化をかけて街が見える場所まで戻る。

そのおかげで普段より早く街に戻る事が出来た。

街に入ってギルドを通り過ぎて広場まで急ぐ。

広場に出ているお店を見渡して、お目当てのお店を見つけた。

クレープ屋さんで甘いものと総菜系の物を2種類ずつ20個購入した。

1個100ルーだったので合計2,000ルーだった。

肉の串焼きは1本50ルーだったけど、女子会のイメージに合わないので、クレープにした。

目当ての物は買い物できたので、ギルドに戻って広場で待つことにする。

広場の隅でスライム達を降ろし、手持ちの石で小さい石タライを1個作った。

作ったばかりの石タライに水を入れて、スライム達に声を掛けた。

"小さい石タライ新しく作ったよ。小さくなれば水遊び出来るけどする?"

"""する!"""

ピンポン玉くらいまで小さくなったので、石タライに入れてあげる。

水が出ないようにバリアを張って、遊び始めて大丈夫の合図を送ったら遊び始めた。

小さくなっても放水は出来るので、小さなボートが動き回っている状態になっている。

流石にギルドの広場なのでマリンは水魔法をつかうのはやめているみたいだ。


 そうしてスライム達の水遊びを見ていると、プリシラさんが呼びに来てくれた。

「ニーナお待たせ。準備出来たよ」

「プリシラさん、わかりました。片付けるので少々お待ちください」

スライム達を回収して、石タライを収納する。

「お待たせしました」

「じゃあ、この前と同じ部屋だから行こう」

今日もプリシラさんはニコニコしている。

スライムは先に部屋に置いてきたのか姿が見えないので、新しい子がテイム出来たのかはまだわからない。

この前の部屋に入ると、既にマリーさん達がテーブルの上に食べ物を並べているところだった。

「こんにちは。クレープ買ってきましたけど、出せる場所ありますか?」

「ニーナ、急にうちのプリシラがごめんね。クレープありがとう。このお皿に乗せてくれる?」

お皿を指差されたので、そこに乗りそうな総菜系と甘いもの系を5個づつ乗せた。

クレープを乗せ終わったのを見計らって、プリシラさんが近づいてきた。

「ニーナ見て」

昨日と同じように差し出されたのは青系のスライム。

「今日もテイム成功したんですか!」

「そうなの。今日はみんな成功したのよ」

プリシラさんのその言葉に他の皆さんもスライムを持ち上げていた。

「プリシラの子からこの子たちも大きさと血抜きの方法を教えてもらったわ。ニーナありがとう」

代表してマリーさんからお礼を言われてしまった。

「気にしないでください。スライム仲間が増えて嬉しいんで。昨日プリシラさんにも伝えたんですが、たくさん話しかけて色々教えてあげてください。うちのスライム達は色々な事を出来るようになりましたよ」

「色々話しかけるよ。反応返してくれるのが嬉しくて」

プリシラさんが自分の子達を抱き上げてぎゅってしている。

「従魔とはつながりがありますから、それを意識して話すと声に出さなくても伝わりますよ。頑張ってくださいね」

もうそれからはまさしく女子会。

私がうちの子達に大きさを変える練習に付き合ってあげてって伝えて、スライム達はテーブルの下でモニュモニュし始めた。

そのマスター達は用意されたものを頂きながら、あれこれ話していたけれど基本はスライム達関連の事が多かった。

マリーさん達はまだ名前を付けていなかったので付けた方がいい気がすることを伝え、名前に悩み始めたけど今晩中に決めるって気合入れてた。

スライム達に他にも色々教える事を提案したが、どうにもならなかったらその時は……って言われたのでそれ以上は伝えるのはやめておいた。

食べ物は自分で用意した総菜系のクレープと用意してくれたケーキみたいな物を頂いた。

デザートを食べていた時に、テーブルの下からスライム達が出てきた。

"マスター、大きさを変えるの大分出来るようになったよ"

"ありがとう。これでマリーさん達もスライムとの移動が楽になるね"

うちの子達を肩に乗せてあげていたら、マリーさん達のスライムも膝に乗って大きさを変えるのをそれぞれのマスターに見せていた。

うちの子天才って言いながらスライムを抱きしめたり、撫でたり、モニュモニュしていたりする。

確かにスライム達はかわいいけど、一番かわいいのはうちの子達だ。

それから少しの間、うちの子自慢が続いたけど多分誰も他の人が言っている事聞いていなかった気がする。

各自スライムかわいいところを話していただけだったような……。

皆さん食欲も凄くて、つられて私も自分が食べたくて持ってきた甘いクレープも食べてしまった。

終わる頃には、あれだけあったテーブルの上が綺麗になっていた。

お開きにするので部屋を片付けて、マリーさん達は宿に戻るので1階で分かれた。

宿泊所に戻り、手分けしてクリーンをかける。

ベッドに入ってから少しだけスライム達とおじゃべりをする。

"マスター私も小さくていいから石タライ欲しい"

"私も"

ルルとリトが石タライをおねだりしてきた。

"そうだね。好きな時に水遊びできる様になるしね。明日作ってあげるね"

"マリンはもう持ってるからいいよ"

マリンが遠慮して言っている。

"マリンにも作るよ。今持っている奴は最初のころに作ったからちょっといびつだしね"

"マスターありがとう"

"みんなの名前とマークも刻んだもの作るからね"

"""わーい"""

"明日も起こしてね。お休みなさい"

"""お休みなさい"""

明日石タライを作る事を約束して、目を閉じる。

スライムいっぱいの夢を見られそうだ。





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