表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/88

第43話 資料室で森の情報

 今日は顔にブルブルした振動した身体を付けられて起こされた。

「おはよう。起こしてくれてありがとう」

クリーンをかけて、水を飲んで広場に行って運動を始める。

スライム達は隅で特訓をして、私は走った後に素振りをする。

程よく動いたら朝食を食べに部屋に戻り、今日の予定を相談する。

「今日何をするか相談しようか」

"角ウサギ"

"特訓"

"角ウサギ"

角ウサギに2票入ったね。

「じゃあ、角ウサギ狩猟してその後に特訓して、早めに戻って資料室で森について調べてもいい?」

"""賛成"""

今日の予定が決まったので、防具を身に着けて延泊手続きしてから街を出る。

街を出てから何時もの様にサーチで角ウサギを探しながら走り出す。

最近は近場で狩猟していなかったからか、比較的近場に反応があったのでそちらに向かう。

3体のグループだったので、スライム達に狩猟を任せて、私はここで草を収納することにした。

血抜きまでして収納して戻ってきてもらうようにお願いしたので、サーチで周りを警戒しながら草むしりをする。

冬にダンジョンに行く可能性があるなら、今のうちからちょくちょく草を集めておかないといけない。

草原でなら血抜き自体がご飯になるって言っているから狩りをすれば飢えさせずに済むけど、ダンジョンだとドロップに変わってしまうから。

初心者階を抜けた先が草原だとしても、草を食べてご飯になるかわからないし。

それに、野良スライムも草を食べているみたいだからきっとスライム的には好むものなのかなって思って。

せっせと草を集めていると、スライム達が戻ってきた。

角ウサギを出してもらって、私の方のアイテムボックスに移す。

見つけるのに時間かからなかったから、午前中にもう一狩できそうだ。

再びサーチをしながら歩いて反応を探す。

(やはり街の近くには反応がないや。さっきのはラッキーだったんだな)

やはりいつも活動する草原近くになってから反応があった。

今度は2体なので、私が狩猟する。

何時もの様に水球を発動して、口の中を傷つけて血抜きをしてもらう。

(そう言えば、テッド達のスライムは血抜きちゃんと出来ているかな)

血抜きが終わったので、クリーンをかけて収納してしまう。

角ウサギはこれで今日は終わりにして、特訓をしよう。

サーチをかけると周りに危険な反応はないし、森からも街からも程よく離れているからここで特訓することにした。

スライム達を降ろして小さい石タライと何かに使うかもしれないから大きい石タライも出しておく。

私は少しだけ離れて、昨日のおさらいからした。

円錐状の硬く固めた土の塊を何個も同時に作って崩す。

だんだん大きさを大きくして、1mの高さの円錐を作って崩したところで円錐状はおしまい。

次は長方形の壁を作る。

最初は30cmくらいの高さから徐々に高くして、1mの高さの壁を作ったところでおしまい。

今度は穴を作る練習をする。

最初は直径30cmくらいの穴で深さをだんだん深くしていく。

深さが2mくらいになったら、直径を大きくして同じように深くしていくことを続けた。

何度も練習することで、思った位置にイメージ通りの大きさの穴を作れるようになった。

今度は穴と円錐状を組み合わせて作る。

イメージは罠付き落とし穴。

最初なので直径30cm深さ30cmくらいの穴の底に円錐状を並べて作った。

これを崩して作ってをして、罠付きの落とし穴のイメージを鮮明にした。

慣れたので、少し離れたところに2mほどの罠付き落とし穴を発動したので、穴の中をのぞくとちゃんと円錐のとがった先が上を向いていて、落ちたら悲惨なことになりそうな物が出来た。

練習は終わりと、しっかりと作った穴を全て崩して埋めた。

練習していた辺りを歩いて安全を確認する。

ちょっと遅くなっちゃったけど、お昼を食べる事にする。

"私はお昼食べるけど、どうする?"

"""まだ続ける"""

"無理しないでね"

"""はーい"""

まだ特訓を続けるみたいなので、スライム達を見ながらお昼を食べちゃう。

マリンは大きい石タライの水を凍らせようとしている。

リトはバリア内の温度を一定しようとしているのかな。

ルルは瞑想と魔力譲渡の繰り返しかな。

"ルル、私魔力使ったから魔力譲渡してみる?"

"する"

すぐに近寄ってきて飛びついてきたので受け止める。

抱っこしたらすぐにルルから魔力が流れてくるのが分かる。

前よりスムーズに譲渡することが出来ているみたいだ。

"絶対に無理ない範囲で譲渡してね"

"わかった無理しない"

ルルが渡せるだけを譲渡してくれて、瞑想してくるって離れていった。

全回復はしていないので、私も瞑想して回復する。

"私の魔力が回復したら街に戻るよ"

"""はーい"""

ゆっくり瞑想して魔力を回復させる。

回復してもちょっとだけゆっくりしていたのはスライム達には内緒。

"回復したから戻るよー"

"マスター、私が収納しておいていい?"

"小さい方ならいいよ"

"わーい"

大きい方は私がクリーンをかけて収納しておく。

皆で遊ぶ時には私が出した方が色々問題がないだろうから。

スライム達を肩に乗せてルルは首に巻き付く。

最近はこの位置が多いから、ルルが首元で落ち着いたのかもしれない。

"最近はルルが首に居る事が多いね"

"その方が魔力譲渡しやすい気がして"

なるほど、魔力譲渡を考慮してくれていたんだ。

以前話した皆で戦う方法を考えてくれているんだね。

"そうなんだ。確かに近い方が魔力譲渡しやすい気がするよね"

首元のルルをなでて、街に向かって歩き出す。


 ギルドの買取カウンターで角ウサギ5体を告げて奥のテーブルで5体を出す。

査定が終わって買い取り金額は減額無しで3,000ルーだった。

受け取った後に資料室に移動して、森に関する資料を読む。

森に生えている薬草や魔獣の存在、その討伐証明や素材になる部分。

森の地形なども書いてあるものがあればと思ったんだけど、見つからなかった。

稼ぎはどうするのかと思ったんだけど、森の裾だけでは角ウサギを狩猟している方が稼げそうだけど森の中のオークを討伐できるようになると稼げるようになるみたい。

オークは肉も食べれるし、皮も防具によく使われるみたいで傷が少ないと高額になるみたい。

すぐにはオークまでいけないだろうから、森に入る前に角ウサギをため込んでおかなきゃ。

3日間角ウサギを集中して狩猟して、その後3日間は森の裾をうろついて出来るならゴブリンを討伐。

(何度かやったら森に慣れるかな?)

普通に生活するだけなら角ウサギを狩猟することで何とかなると思うんだけど、生活の充実を考えると家が欲しい。

賃貸ではあまり改装出来ないだろうし、小さくていいから家と庭がある物件欲しいな。

その為には無理は厳禁だけど、頑張って稼ぐ必要がある。

いくら位かわからないけど、とりあえず貯蓄をもっと頑張ってからじゃないと聞くのも恥ずかしいしね。

とりあえず、3日間は角ウサギを全力で狩猟して6日分の稼ぎを得よう。

そして森が稼げるのか見極めて稼げなかったらダンジョンを目指さないとダメかな?

いつも間にか普段夕食を食べている時間になっていたので、資料を元通りに片付けて食堂に移動する。

何時ものスープとパンを注文して席に移動して分けて食べ始める。

明日から角ウサギを全力で狩猟するからしっかり寝ないと。

素早く食べて宿泊所に移動する。

ルルにベッドを防具をマリンに、靴をリトに私を自分でクリーンする。

「明日から3日間は角ウサギを全力で狩猟するよ。1日分の角ウサギが5体だとすると1日10体が目標になるから頑張らないといけないよ。出来るかな?」

"""頑張るー"""

「頑張ろうね。明日もいつもの時間に起こしてね。お休みなさい」

"""お休みなさい"""

明日からの準備を考えてしまって、眠れないかと思ったけど身体が幼いって寝つきが凄くいい。


ブックマーク、評価、いいねをありがとうございます。

大変励みになります。

これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ