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第14話 二度あることは三度あった

予約投稿を間違えてしまいました。

今日1度目の投稿です。

明日もいつもの時間に投稿します。

 顔をペチペチたたかれて起こされた。

どうやら抱き込んだまま寝てしまい、そのあとルルは枕になりマリンは抱く枕となっていたみたい。

「おはよう。ごめんね動けなかったでしょう?」

"おはようマスター。大丈夫だったよ"

"おはようマスター"

優しく返事をくれる2体を撫でて、背伸びをする。

外の天気を確認すると雨は降っていなかったので、今日は街の外に出て薬草採取と地面のぬかるみ次第では角ウサギの狩猟に行くことに決めた。

朝食前の広場でのランニングは体力づくりとして今日も続けた。

戻って朝食を食べて、忘れないように延泊の手続きをして日の出の頃に街を出る。

走り出す前に、地図スキルを使用してウィンドウを小さくして視界の端に置いておく。

ここからは一連の動作になっているが、身体の魔力の流れを早くして持久力をアップしステルスとバリアを張って、サーチで危険を調べながら走り出す。

同時にいろんなことを行っているので最初は混乱するけど、繰り返しやることで慣れてきた。

走っていけばそんなに遠くないので、すぐに採取場所に着く。

薬草を採取しながら、1カ月のボーナスタイムの間に取得できそうなスキルを考える。

ギルドで仕事をしながら生活するとなると、いずれ森の中に入ることになる。

木登りのスキルがあるかわからないけど、登れるのは無駄にはならない。

他には崖のクライミング?のスキルとかもいいかな。

でも安全に行ける崖があるかわからないから保留。

解体はアイテムボックスが幸い大きいから、ギルドに持って行って解体してもらおう。

手数料は取られるけど、解体にかかる時間に狩猟して数を稼いだ方がいいだろう。

考え事していたら、薬草の束が18束集まっていた。

出しっぱなしにしていた地図を確認すると、私が通った辺りをそれなりの範囲でマッピングしてくれているみたいだ。

「ルル、マリン、薬草採取終わったよ」

"マスター、スライム行く?"

「ルル、どうしたの?スライム行きたい?」

"私たちも討伐したい。でもまだ角ウサギは無理"

どうやらルルたちも討伐したいようだ。レベルがあるかはわからないけど、スキルにはレベルが表示されていたりするから隠されているだけでレベルがあるのかもしれない。

「いいよ。1体だけのスライムを探す?」

"マリンとやるから5体くらい"

「わかった。角ウサギに比較的近くて5体くらいのスライムを探すよ」

"ありがとう。マスター"

地図をまた邪魔にならないところに移動させて、サーチでスライムが多くいる場所と角ウサギがそんなに離れていない場所を探して移動する。

スライムたちが7体ほど動いているのが見える場所まできた。

"見えるかな?あそこに7体ほどいるよ。どうする?"

"ルルは右の方に行くよ。"

"マリン 左"

"わかった、私は真中あたりで手を出さないで見ている方がいいのかな?"

ルルとマリンは触手でマルを作ってくれた。

"じゃあ、気を付けていってらっしゃい"

念話を最後にルルマリンは別方向に向かっていった。

ルルが行った右の方には4体、マリンが行った左の方には2体、真ん中あたりに1体見える。

バリアを張って真ん中あたりに位置取りをする。

バリアに慣れていないマリンの方をより気にしながら2体の動きを見守るためである。

ルルは少し離れたところから触手を鋭く伸ばしてスライムを突いて一撃で倒しているが、マリンはルルよりは近いところで触手を伸ばして突いているからか相手に気付かれて動かれるので、何度か突いて倒している。

大丈夫そうだけど、はらはら見守っていたら自分の後ろのバリアに何かあたったような気がして振り返ると、1体のスライムがはじかれて動けなくなっていた。

(もしかして、いやまさかね)

でも気になってそのスライムを鑑定してみた。


 スライム(緑系)

 テイム待機状態になっている


やっぱりテイム待機状態になっている。

買い物の能力のテイム(スライム)は本当にスライムとテイムしやすくなる能力なんだ。

それに前は跳ね返しただけなら待機状態にはならなかったから、跳ね返った後に何があったんだろう。

わからないことを考えるのを止めて、待機状態になっているスライムのところにしゃがむ。

「仲間になる?」

"うん"

「あなたの名前はリト。私はニーナ。よろしくね」

"マスター"

嬉しそうな感情が伝わってくる。

今度からスライム討伐は離れたところから見守ることにしよう。

"マスター終わったよ。キラキラの1個出たよ"

ルルが触手で持ってきてくれたスライム核を渡してくれた。

「お疲れ様。珍しいのでたね。貰っていいの?」

"マスターにあげる"

ルルを抱きしめて感謝を伝える。

"マリン 終わったー"

「お疲れ様。ルルもマリンも怪我してない?」

""大丈夫""

2体とも大丈夫みたいで良かった。そうそう新しい仲間を紹介しなきゃ。

「新しく仲間になったリトだよ。リト、こっちがルルでこっちがマリンだよ。みんな仲良くしてね」

"""はーい"""

早速3体くっついて、何やらポヨポヨしている。

きっとマリンの時と同じように色々教えてくれているんだろう。

そんな3体をみながら、お昼を食べ忘れていたのに気が付いたので、この場には今は危険がないみたいなので、急いで食べてしまう。

「みんなはお腹空いてない?大丈夫なら角ウサギを狩猟しに行くけど」

声をかけると、素早く近寄ってきてルルとマリンは肩にリトは手に乗ってきた。

「リトも小さくなる方法を教えてもらったんだね。肩はふさがっているから、胸ポケットでいいかな?」

リトはプルンと震えて胸のポケットに入っていった。

スライムたちがそれぞれの場所に収まったのを確認して、角ウサギの反応場所に移動する。

魔法を色々試して狩猟するのが正しいんだろうけど、水球作戦だと傷がつかないから買取価格が高くなるのが悩ましい。

角ウサギが慣れたら森の浅いところに入ってゴブリン討伐をする予定だから、色々な魔法はゴブリンで試す予定だ。

角ウサギが居た。少し離れた場所からよく確認すると少し間隔をあけて3体いるのが見える。

(今、見え方に疑問があるけど狩猟してから確認)

昨日は2体同時に水球を発動することが出来ていたから、今日は3体同時に水球を発動してみる。

幸い2体は頭がこちら側を向いているので口元半径20cmでいけそうだ。

最後の1体は反対側を向いているが斜めになっているので角の根元付近を起点に半径30cmでいけそう。

出す水球が小さければそれだけ負担が減るので、大きさの選択はとても重要だ。

(口元に半径20cm、角根元に半径30cmで≪水球≫)

昨日と違って水球の大きさをイメージした通りに発動させることが出来た。

当然、角ウサギはもがいて動くのだが、その時に2体がぶつかってしまった。

幸い水球が割れることはなかったが、今後もっと力が強い魔獣の際には気を付けなければいけない。

しばらく待っていると動きが止まった。

鑑定をかけて息が止まっていることを確認後、口の中を傷つけて血抜きをしてもらう。

まだリトは出来ないかと思ったら、教えてもらっていたみたいでやりたいというので試してみたらちゃんと出来ていたので時間短縮になった。

血抜き後の角ウサギにクリーンをかけて収納する。

今日はもう時間なので街に帰ることにする。

街に帰るまでに自分に鑑定をかけてみると、先程疑問に思ったことが確認できた。

遠見のスキルが生えている。

角ウサギを離れたところから見たのに、物凄くはっきりと見えてた。

視力は普通だと思うけど、距離があるのにあんなにはっきり見えたのでスキルが生えたんじゃないかと疑ったんだけどやっぱり生えてた。

スライム討伐の時や角ウサギを狩猟する時に、離れたところから見ていたのが良かったんだろうか。

(まあ、さりげなく役に立つスキルだからラッキーだよ)

そして3度目だからもう慣れてきて、問題なく街に入る手続きをしてギルドで従魔の登録を行った。

買い取りカウンターで角ウサギ2体と告げて、買い取りをしてもらう。

今日も無事高評価で1体600ルーで買い取ってもらえた。

もう普段夕食をだべている時間を過ぎているので、いつも通りに夕飯を食べる。

この体は10才だけあって朝早くから行動していると夜まで起きているのが正直きついので、18時の鐘が鳴る頃にはもう寝てしまっている。

食べ終わる事には、もうすっかり眠くなってしまっていた。

新しい仲間になったリトとももっとお話ししたかったのに。

宿泊所に戻り、ベッドと自分達にクリーンをかけてベッドに入る。

「リト、今日からよろしくね。ルル、マリン色々教えてあげてね。ごめん、もう寝るねお休みなさい」

"""お休みなさい"""

若いって寝つきがいい、あっという間に眠りにつきました。



ブックマーク、評価、いいねをありがとうございます。

大変励みになります。

これからもよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 魔法が思ってたより柔軟に使えるのね…… [一言] こっそり生き物倒すなら、酸素をたくさん送り込むとだいたいの生き物以下略!
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