飲み屋街
詩・短編を書いてみました
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました(^_^)
1000文字以内で書いてあります
物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら
暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)
とある街の路地裏には
品格を表現したような門構えが立つ飲み屋や
それに対抗するかのように万人を受け入れる飲み屋がある
それらは何の区別なく同じ時間に
店名が書かれた行灯やプラスチック板の看板に光が灯り
昼とは違う賑わいが始まろうとしている
その光を見て
街灯に集まる虫のように
看板の光に誘われた人が店の中へ入っていく
シラフの者や既に酔っている者
彼らが入れば入るほど賑わいが増し
いつのまにやら店は大宴会になっている
楽しさに花を咲かす者
悲しさに声を枯らす者
悔しさに心を揺らす者
恋しさに想いを巡らせる者
それは様々である
きっと子供は
店に飛び交う多くの言葉のほとんどを理解できずに震えてしまうかもしれない
でも
歳を重ねて
心の様々な形のモノを吐き出す方法を勉強してから
その雰囲気にのまれることなく酒を酌み交わした時
大人の証明を与えられたような歓びを感じることが出来るのだ
今日も飲み屋街に多くの人が集まる
だって今日は新しい年を迎えたのだ
飲んで騒いで吐き散らす
そんな日でなくては寂しいじゃないか
そういう日があるからこそ
今も笑っていられるのさ