0.5日目 街に入ったら死にかけました
初投稿作品です。見るに耐えないお粗末なものですが読んでいただけると幸いです
ここ、ノルン共和国は東西南北別の国に囲まれている国だ。交通の要所として繁栄したこの国には富や人が集まる。そんな国に来てしまった………
というのも、俺は名前や生まれた国がわからないのである。この国の西端、ドーモン川の河原で気を失っていたらしい。たまたま通りかかった行商人の方に助けてもらったっていう事のみ覚えてる。
で、その人の馬車に乗せて貰ったままここに来た訳だ。その人に国名や地名、川の名前を聞いた時は「なんで国名も知らないんですか!」と驚かれたという余談もあったが関係ないな。
…………
さて、状況整理は終わった。とりあえず自分は今とてつもなくまずい状態にある。言葉は分かる。しかし、黒の長袖シャツに黒の長ズボン(布製)という状態だ。真っ昼間から全身真っ黒っていうのもまずい。完全に不審者だ。
どこに行こうか決めかねている(地形を知らないので当然である)と、周りの目が冷めていることに気がついた。
……あるうぇ?なんかおかしいことしたっけ?まあ不審者服装&挙動不審だからある程度はしゃあねえか、なんて思っているとコバルトブルーのストレートヘアを持った、18歳くらいの美形男子が俺に向かって一言。
「犯罪者は出て行け。ここはお前みたいな心が汚れた奴がいるべきところではない」と。
ーーーん?犯罪者?俺が?この国名知っておよそ15分の俺が?ありえねぇな!
咄嗟にそう返した。するとその後ろから前髪をなくして白髪もあと後頭部のちょっぴりしか生えていないかわいそうな爺が出てきて「お主は知らんのか?この国は犯罪したら記憶消されるのじゃぞ?その程度も覚えてないとは!とんだ重犯罪者じゃ!」
はーーなんだこいつら!マジで記憶ないっつーの。
どう返そうか悩んでいると頭に蜂が差してきたような痛みがした。赤い液体が垂れてきた。
温かい……まさか、血?
そう思ってからはどんどん身体中に痛みがまわる。手、膝、頰、あちこちと刺された。
と思ったら違っていた。
石だ。大中小丸三角四角。いろんな石が様々な速度で飛んでくる。
「いてぇ!いてぇんだよぉ!」
そんなことを叫びつつ、町の外の草原へ逃げる。布の服しか持っていない俺にはそんなかっこ悪いことしかできなかったのであった………
こんなものをお読みいただきありがとうございました。
文章力がないのでこれからも鍛えていきたいですね(他人事)