登場人物紹介(ここまでのネタバレを含みます)
[日本]
・藍田 霖…本編の主人公。通訳の仕事でエジプトを訪れた際に事件に巻き込まれ、異世界“イアルの野”にトリップしてしまう。20代後半。童顔、痩身。背中まで髪を伸ばしている。仕事以外での人間関係に苦手意識があり、異姓と付き合ったことが無い。
・藍田 倫太郎…霖の父。高名な考古学者。発掘調査中に失踪。
・藍田 鳳…霖の兄。鬼才。腹黒。病弱。白皙の美青年。霖を溺愛している。
・藍田 美芳…霖と鳳の母。良家のお嬢様育ち。無名だった倫太郎と駆け落ち同然に結婚した。女性の幸せは結婚だと言って憚らない。
・青井 大河…藍田家の隣りに住む。鳳の同級生。大手石油系会社のエジプト支社長。霖を通訳として雇うこともあった。行方不明になった霖の捜索にあたる。
・教授…霖の父と同じ発掘班にいたことがある。遺品を渡したいと、藍田家に連絡してきた。
[“イアルの野” ヒタイト国]
・スミュルナ…ヒタイト国の第2王子。軍を率いる。
幼い頃から何度も暗殺の危機を経験したため、信仰心が薄い。緩衝地帯に現れたオアシスを視察中、トゥトと霖に出逢う。やがて霖に想いを寄せるように。
・兄皇子…スミュルナと母違いの兄。スミュルナに敵対心を抱いている。
・分隊長…スミュルナの乳兄弟であり側近。女官長の子。スミュルナ至上主義。霖を問題視している。
・女官長…スミュルナの屋敷内の侍女達を束ねる。霖を気に入る。幼い頃からスミュルナを世話していたため、物怖じなく意見することもある。分隊長の母。
・イムホテプ…スミュルナの親友であり側近。博識。時に占い師、時に医者。演奏や歌唱も得意。金髪の美貌でおネエ言葉を話す。
・ルウカ…スミュルナの側近。天候の予測や情報分析が得意。毒舌家。中肉中背。よく見ると整った顔立ちなのに、不思議と印象に残らない容姿をしている。
・タムカルム…アシリア商人だったが、スミュルナの傘下に入る。イルバの父。妻はアシリア国の王名表卿の娘。
・イルバ…商人の修行中。タムカルムの息子。利発。
・ヒタイト帝国国王…周辺国から“老獪な王”と評される。スミュルナと兄皇子を内心慈しみながら、政務の面では厳しく育てている。
・辺境の市長…遊興に耽り、タムカルムから多額の借金をしている。アシリア国暫定王の王宮書記官と組んで悪事をはたらいていたが、スミュルナによって捕らえられた。
[“イアルの野” アシリア国]
・アシリア国王…高齢。周辺国からは穏健派として知られる。同世代のヒタイト帝国国王と親交があり、友好関係にある。暫定王から軟禁されていた。
・暫定王…アシリア国内でクーデターをおこした。規律を嫌い、癇癪のたびに暴力を振るう。酒乱の好色家。戦争をもくろみ、鉄剣に固執する。
・王宮書記官…辣腕を振るうために暫定王を担ぎ上げてクーデターを起こした。ヒタイト帝国の市長と悪事を企む。
・皇太子…政務に優れ人望もあつかったが、暫定王に弑された。幼い頃、暗殺されそうになったスミュルナを助けた。皇太子妃とのあいだに王子をもうけたが、その誕生を見ることは出来なかった。
・側妃…暫定王の側妃。皇太子妃の姉妹。アシリア国王を助けるため奔走する。
・スピュルマ将軍…アシリア国王を助けるため、一兵卒になって城内を探っていた。直情型。大剣を扱う。
・王名表卿…もとは商人の代表者。街の住人たちのご意見番的存在だった。功労が認められ、アシリア国王の重臣となる。タムカルムは実娘の夫。
[“イアルの野” 大国ケメト]
・将軍…王にふるくから仕える名家の出。長い平和で形骸化した軍部に在って異彩を放つ。緩衝地帯に現れたオアシスを調査員に探らせている。オアシスに居た霖を怪しみ探している。
・調査員…将軍の部下。
・門番の男…新興貴族。旧家との待遇の差に不満がある。旧家の同僚を害し、敵国のヒタイト人を国内に引き入れた。
・侍女(スピュルマ将軍の親戚)…侍女の仕事をしながら理想の男性を探して渡り歩く。二重間諜かと疑われ、アシリア国を出奔。霖の情報を渡す対価に、大国ケメトの役人に雇われる。
・長身の役人…ケメト国の官吏。頭巾を被っている。霖の情報を探り、アシリア国から出奔する侍女を雇った。
[“イアルの野” 精霊]
・トゥト…文字と知らを司るトゥト神の化身。通常は朱鷺の姿だが、人間の姿にもなれる。霖を護るために大きな神力を使ってしまい、リハビリ中。月の出ているときに現れることが多い。
登場人物が増えてきたので、区切の良いところで記すことにしました。
本編を期待された方には申し訳ありません。
資料を消化するまであと少しお待ちいただければ幸いです。
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