第12話
第12話
この日の夜は、ペンシル国との国境近くの草原にて野営することになった。
バトルスーツ十台を引き連れての隊列は、町中で宿泊することは出来ず、残り2泊も野営となるだろう。
ボールポイント国で積み込んだテントなど野営の荷物を解いて、ピエールは兵士たちとテントを張りだした。
勿論レイラの宿泊用のものだ。
彼は、これから3日間一睡もしないでレイラを守る覚悟でいた。
「済まなかったなあ、レイラ。あのような、マーカー国寄りの裁定になってしまった。
最後に息子のピーターが言い返したことにより、少しはペンシル国側にも有利に傾いたが、あれがなければわしが立ち上がって再審議を命じようかとも思ったほどだ。
それでも、あそこまでが精一杯だったようだ。どうか、息子を責めないでやってくれ。」
付き添いで同行していたボールポイント国王が、申し訳なさそうに頭を下げた。
「いえ、大叔父様、とんでもないです。
あそこまで我が国のために意見していただき、大変感謝している所存でございます。
裁量的にも、あそこまで盛り返せれば満足です。お心遣いありがとうございました。」
国王の暖かい言葉にレイラのほうが恐縮し、何度も頭を下げている。
かたわらでテントを準備しているピエールの姿を、何故かボールポイント国王の目が追っていた。
「あの若者は、名を何と申すのだ?」
「はっ、ピエールの事でしょうか?」
「ちと、呼び寄せてはくれまいか?」
「はっ、はい。ピエール、ちょっと手を休めてこちらへ来てはくれぬか。」
レイラが忙しそうに動いているピエールの背中越しに呼び掛けた。
「はい、何でしょう。」
ピエールがすぐに小走りでやってきた。
「知っておるかもしれぬが、こちらはボールポイント国のカステル・ボールポイント国王じゃ。ご挨拶を。」
レイラに言われて、ピエールはその場で地面に膝を付き、深々とお辞儀をした。
「これはこれは、ボールポイント国王様。
私は、レイラ姫様のお付きをしています、ピエールと申します。
お目にかかれて光栄です。」
ピエールはすぐに片膝をつき、かしこまって挨拶をする。
「いや、いきさつはともかく、こんな野外で野宿している場で、堅苦しいあいさつは不要だ。
普通に立ってくれ。それはそうと、貴殿は私の事を知っているのではないか?」
ボールポイント国王は、突然意味不明の事を尋ねてきた。
「えっ、滅相もない。
国王様にお会いするのは、生まれてこの方、今が初めてでございます。」
国王にそう言われて少し目線を上げたピエールであったが、すぐに顔を真っ赤にして深々と頭を下げた。
「そ、そうか・・・。それは残念だな。
貴殿は私が知っている青年とよく似ている。
しかし、どうやら勘違いだったようだ。済まぬ。」
とても嘘を言っているとは感じられないピエールの態度に、ボールポイント国王もあきらめたのか、軽く頭を下げ目線をレイラの方に移す。
その様子を見て、ピエールは何事か判らなかったが、その場を退くことにした。
「申し訳なかった、わしの勘違いのようだ。
それはそうと、ボールポイント国内である本日までは、わしが貴公らに付き添う事にする。
ペンシル国に入ってからの明日以降に関しては、後から追ってくるピーターが付き添う事になる。
そうして、無事4台のバトルスーツがマーカー国王宮まで返却されるまで監視を続けるつもりだ。
それまでは、我が国が責任を持つので、安心するがよい。
明日も朝早くからの移動だから、早く寝た方が良い。それではな。」
そう言い残すと、ボールポイント国王は巨大なドーム型のテントの中へと入って行った。
レイラも設営されたテントにて就寝。
ピエールはそのテントの外で、寝ずの立番を開始した。
翌日、ペンシル国の国境を超えるタイミングで、ホバーカーに乗ったピーターが追い付いてきて、ボールポイント国王と入れ替わり、国王は王宮へと帰って行った。
ボールポイント国とペンシル国との国境には警備兵も常駐しておらず、マジック国との国境同様自由に行き来が可能だ。一行は何の取り調べもなく国境の表示を抜け、ペンシル国へと入国した。
その日の野営時に、今度はピーター王子がレイラの所へとやってきた。
「レイラ姫、久しぶりだね。
昨日、国王も謝っておいでだったろうが、余りペンシル国の力になれなくて申し訳ない。
あのくらいの意見を述べるのが、精一杯であった。
マーカー国から亡命してきた教官たちからある程度は聞いてはいたのだが、彼らを戦犯にするわけにもいかないので、証言はさせられない。
その為、あれ以上要求すると中立国の立場を越えて、ペンシル国に加担するような形になってしまうので、限界がある。」
ピーター王子は、お詫びをしてなのか深々と頭を下げた。
「いえ、そんなことはない。大変感謝しておる。
私の調合でのエネルギー供給システム液の配合比と配管との関係を指摘すれば、マーカー国が配合比を不当にコピーしたことが明らかになるので、ペンシルの陰謀だとも言い出せなかったしな。いい見ものだった。
おかげさまで、1台だけでもバトルスーツは残ったのじゃからな。
稼働できるバトルスーツが1台もなくなるところであった。大変感謝しておる。
更に、武器までつけてくれたしな。」
レイラは本当に感謝している様子で、明るく笑って答えた。
「そう言って頂けるとありがたい。
フリクション家の手下のようになっている商人たちには、わが国でも手を焼いている。
フリクション家は大規模農業を行っている大地主であり、この島で行われている主要穀物の流通はフリクション家が牛耳っている。つまり、逆らうと食べ物が手に入らなくなるという訳だな。
食料自給率の高いペンシル国と異なり、工業国である我がボールポイント国と、医療大国であるマジック国は食料の大半は輸入に頼っているので、大っぴらには逆らうことは出来ないのだよ。」
ピーター王子は、そういうと深いため息を付いた。
その日も、ピエールはレイラのテントの外で寝ずの番を決め込んだ。
翌日も早朝から、十台もの巨大なバトルスーツを従えた一行は早朝からペンシル城を目指して出発し、やがて夜になり野営の時を迎えた。
「ピエールよ、いよいよ明日にはペンシル城じゃ。もはや我が国の中であり危険はない。
今日は十分に睡眠をとってくれ。良いな。」
レイラはピエールが毎晩自分のテントの外で寝ずの番をしていることを、気にしていたようだ。
「いえ、後たった一晩だけの事です。
私は引き続きレイラ姫の護衛の為、寝ずの番をいたします。」
ピエールの目は真っ赤に充血をしていたが、その光る目の奥には強い意志が感じられた。
「そうはいかん。明日ペンシル城へ到着すれば、全てが終わるわけではない。
逆に、始まりと言っても過言ではないくらいだ。
その為、本日はどうやっても体を休めて、明日以降に備えてもらわないと困るのじゃ。」
レイラは頑として、ピエールに睡眠をとるように命じた。
「いえ、しかし・・・。明日以降とおっしゃいましたが、どのようなご命令があるのですか?」
ピエールとしても引く気はなかった。
長い道中でレイラの身に何かあっては、取り返しがつかないからだ。
「その件に関しては、ペンシル城へ着いてから話すことにする。
私の身が心配なら仕方がない、このテントで一緒に寝る事にしよう。
なんだったら一つの寝袋で寝ても構わん。まあ、お前が嫌でなければじゃがな。」
仕方がないとばかりに、レイラは少し顔を赤らめながら妥協案を示した。
「いえ、そ・・・そのような事、滅相もありません。
不要なうわさが飛びかい、レイラ姫の今後に差し障ります。
判りました、そこまでおっしゃるのでしたら、本日は隣のテントにて就寝させていただきます。」
ピエールは顔を真っ赤にして、息を荒くして答えた。
生真面目な自分の性格が恨めしくもあった。
出会った時は勝ち気で乱暴な姫君と言う最悪の第一印象であったが、一緒に行動するにつれ段々とレイラを見る目が変わってきているのが、自分でも判っている。
ピエールはレイラのテントから出ると、その横にぴったりともう一つのテントを設営し、そこで就寝することにした。
それでも、剣を手元に置き、何かあればすぐに飛んで行けるよう準備をしていた。
ピエールの不要な心配をよそに、ボールポイント国兵士による警護も功を奏したのか、その夜も何事もなく過ぎ、翌日の昼過ぎに一行はペンシル城へと到着した。
不審な工作が出来ないよう、マーカー国王とピーター王子立会いの下、城の中庭の工房から4体のバトルスーツが広場へと運び出される。
マーカー国の兵士が乗り込み、即座に自国へ向けて出発する算段となった。
「叔父君、しばらくぶりですが、父君にはお会いになってはいかれないのですか?」
レイラは、自分もバトルスーツに乗り込もうとしているマーカー国王を呼び止める。
丁度ステップに足をかけたままで、国王は即座に答えた。
「いや、いくら兄弟とはいえ戦時中の敵国同士だ。
近くまで来たからと言って、親しげに会うこともまかりならんだろう。
わしとしては兄者の事を嫌っているわけでも憎んでいるわけでもない。個人的にはな。
でも、それが戦争というものだ。
レイラも肝に銘じておくがいい。
血を分けた兄弟であっても、殺しあうような争いを始めることもあるのだ。
しかも周りの事情によって、本人たちが好むと好まざるとに関わらずにな。」
マーカー国王はレイラの方には振り向かずにそう言い放つと、そのままバトルスーツに乗り込みマーカー国へと向けて出発した。
十台のボールポイント国のバトルスーツとピーター王子が追従していく。
彼らは5台のバトルスーツを国境に残して、5台のバトルスーツが一緒にマーカー国王宮まで同行し、王宮到着を見届けてからボールポイント国へと戻る算段となっていた。
その一行にピエールもホバーカーに乗り同行して行く。
レイラは、残されたバトルスーツの調子を見ると言って城に残った。
ピエールが国境から取って返して、城へと着いたのは夜になってからであった。
レイラに呼ばれたピエールは、彼女と共に王の居室へと向かう。
「父君、お体のお加減はいかがでしょうか。」
レイラは居室奥の大きなベッドに横たわる父に話しかける。
ここ数年でひどく老け込んだようで、髪も白髪が多くなり、ほほは痩せこけて、以前の恰幅の良い父の姿からは想像もできないと、最近の状況を嘆いているのだ。
「おお、レイラか。
わしが床に臥せっているため、王宮の事も国の事も何から何まで全て押し付けることになり、済まないな。
せめてアスカ王子がもう少し成長するまで、わしが元気でいれればよかったのだが・・・。
奥に居るのはお付きのピエールじゃな。レイラの事をよろしく頼むぞ。」
病床の国王は娘の訪問に、首だけをその方向に回して顔を向け、娘の顔をまじまじと見つめる。
ピエールは、突然王に声を掛けられたことに、心臓が止まるほどどぎまぎして思わずうつむいた。
「とんでもありません。ここにいるピエールを含め、各大臣も侍従も良く働いてくれておりますゆえ、私が判断することなどないと言っても過言ではありません。
私は相も変わらず、自由にバトルスーツの研究をさせていただいております。」
レイラは、心配性な国王に少しでも負担をかけないように、心遣いをしているようだ。
「そうか、彼らは我が国がこんな状態になっても、逃げだすことなく力を尽くしてくれる、まさに忠臣。
そのような者たちに恵まれたことは、本当に我が幸運よのう。」
「それもこれも、全ては父君の人望ゆえの事でございます。
ところで、先日マーカー国が攻め込んできた時の戦利品であるバトルスーツですが、休戦条約違反と訴えられまして、ボールポイント国の裁判でマーカー国への返還を命じられました。
全台返還の最悪のケースはボールポイント国側の支援により避けられましたが、1台のみ残して4台を先ほど返還いたしました。」
レイラはボールポイント国での裁判の状況をかいつまんで説明する。
そうして、準備期間も与えられず、即刻の返還を要求され、ようやく果たしたことも告げた。
「先の、マーカー国が攻め込んできたことを鑑みますと、再度の奇襲も十分に考えられます。
現在我が方で稼働できるバトルスーツは1台のみで、部品からの制作では1台に付き1ヶ月はかかる為、間に合いそうもありません。
その為、以前ペンシルの守り神と称され、王宮に設置してあったというバトルロボットの稼働をお願いいたします。
たしか、女の私でも稼働可能な光球が設定されているとか。」
「えっ?あのバトルロボットを稼働とな?」
レイラの言葉に国王は驚き、半身を浮かせてベッドから起き上がったほどだ。
「いや、しかし・・・。
あのバトルロボットはペンシルの守り神どころか、疫病神になりかねんものだった。
使わん方が良い・・・。」
国王は悲痛な顔をして下を向いた。
「しかし、このままではペンシルはマーカー国に侵略され、国が無くなってしまいます。
そのような時に、つまらぬ心配をして、折角使える武器を使用せずに負けるというのは、納得できません。
女の私にも使用できるというのであれば、尚更です。
私はそのバトルロボットで敵と戦い、敵を殲滅したいと考えます。」
レイラは尚もバトルロボットの使用を願う。
「確かに、あのバトルロボット用の光球は、女であるレイラに対しても反応した。
と言うよりも、本当に僅かの特定の人間に対してしか反応しなかったのだ。
あれは、遺跡の最下層から発掘されたドラゴンの様な形のロボットであった。
それは、他のバトルスーツと異なり、遺跡内でも稼働することなく、また誰にも感応することがなく、壊れているとして長い間放置されていたらしい。
ところが、バトルスーツを手に入れて、一旗揚げようと考えていたわしが、親戚一同と遺跡に入りロボットに近づくと、突然稼働して動き始めた。わしにだけ感応したのだ。
それはレバー操作ではなく、頭で考えたことに反応して動くものだった。」
国王は既にベッドの上で起き上がり、遠い昔の事を語り始めた。
「頭で考えたことに反応・・・ですか?」
レイラが驚いて、もう一度聞きなおした。
それは、既存のバトルスーツとは全く操作方法が異なるものであるからだ。
「そうだ、バトルスーツのように中に入ってレバーなどで操作するのではない。近くで念じるだけで動くのだ。
遺跡から掘り出した他のバトルスーツの光球は、わしがそばによると特に強く感応し稼働した。
それらにはわしの弟や従弟たちが乗り込み操作し、わしはバトルロボットの背中に乗り、上空から彼らの戦闘を指揮した。
それは連戦連勝で、すぐにこの地全てを平定することに成功したのだ。
そうして親戚一同と領地を分け合い、連邦制の統一国家とした。
全ては遠い昔の事だがの。」
国王はさびしく笑ったように見えた。
「でも、そうであれば本当に守り神ともいえる、強力な武器と言えると考えます。
どうして使われなくなったのでしょうか?」
レイラが不思議そうに尋ねた。
「レバーなどによる操作ではなく、頭で考えたことに反応して動くことが問題なのだ。
戦時中含めそれまでは、わしが考えることにしか反応しなかった。
その為平定後も王宮に常備していたのだが、レイラが幼かったある時、レイラの動きに合わせて、あの忌まわしきバトルロボットが動いていることをお妃が見つけたのだ。
レイラに対する反応は強力で、わしが近くで命じる事よりも、レイラの考えに対して動く傾向が強いことが判った。
これは裏を返せば、わしやレイラよりももっと強く反応する者が現れれば、逆にこのバトルロボットを操って、利用されてしまうという事だ。なにせ遠隔操作も可能なのだ。
わしはそれまでどれだけ危険なことをしていたのだろうかと反省し、このロボットを封印するとしてはるか西の地に置いてきた。
よいか、バトルスーツは感応者に対して反応しても、結局は操作者の意志によって動くがあれは違う。
大変危険なものだ。」
国王は過去の反省をもう一度振り返っている様子だ。
「でも、私と父君以外に、そのロボットを動かせる者は実際に居たのでしょうか?」
レイラは尚もあきらめきれずに尋ねた。
「いや、そのような者はわしの知っている限りはいない。弟のエンドルフィンにも反応はしたことはない。
多分、血縁から言ってアスカ王子は試してはいないが、使用可能であろう。
つまり、今のところはこの3人だけだ。」
「そうであれば不要な心配をして、折角の武器を使用しないというのは、浅はかと考えます。
どのようにしても、このまま手をこまねいていれば、結局は我が国が滅ぶのを待つだけです。
そうであれば、少しでも可能性がある事に賭けたほうが、結果はどうあれ後であきらめがつきます。
どうかお願いいたします。」
レイラは国王に対して深々と頭を下げた。ピエールも同時に頭を下げる。
その光景を見て、説得できないとあきらめたのか、国王は大きな吐息を吐いた。
「そうか、よく判った。
わしのように、全てに失望してあきらめることは、お前たちの様な若い世代には無理なのだろう。
仕方がない、ちょっとそこの引き出しを開けてくれ。」
国王に言われる通りに、部屋の隅にあったチェストの引き出しをレイラが開けた。
そこには小さな金属の箱が置いてあった。レイラはその箱を取り出して、国王に見せる。
「開けて見なさい。」
指示通り箱のふたを開けると、中には1つの光球が入っていた。
しかし、レイラはその大きさに違和感を覚えた。通常のバトルスーツの光球より一回りほど大きいのだ。
不思議に感じてレイラがその光球を持ち上げると、それまで真っ黒く光を吸収するだけであったそれは、突然金色に光り輝きだした。光球がレイラに感応して稼働し始めたのだ。
「一寸その光球をわしに持たせてくれ。」
国王はレイラに指示して枕元まで光球を運ばせた。
そうして国王がそれを手にすると、今度は緑色に輝き始めた。国王に感応したようである。
「わしとレイラが一緒にいると、わしは手に持つくらいに接触しなければ、感応を得られなかった。
2人の間に置くと、レイラに反応して金色に輝くのだ。
これがバトルロボットを動かすための光球だ、持っていきなさい。
稼働し続けるとどんどん温度が上昇し、やがて持っていられなくなるから、普段は金属の箱に入れて感応を押さえておかなければならんぞ。
封印場所までの地図は、執務室の鍵のかかった引き出しに入っておる。」
国王は決心したように、厳しい表情でレイラの目を見つめた。
「ありがとうございます、父君。」
レイラは深々とお辞儀をしてから、光球を箱にしまい部屋を出て行こうとした。
その時に、国王が呼び止める。
「すまんが、ピエールよ。ちょっとわしの用事も聞いてはくれんか。」
国王はなぜかピエールを呼び止めた。
レイラは少し不思議そうな顔をしたが、ピエールだけを残して自分は王の執務室へと向かった。
「ピエールよ、あのバトルロボットは本当に危険なのだ。まさに両刃の剣だ。
幼かったレイラが王宮の守り神でもあるバトルロボットの操作が出来るという事は、当初大変な喜びであった。
その頃まだ子供はレイラ一人だったこともあり、いずれペンシル国をレイラが継ぐことを想定していたからだ。
ところが・・・。」
国王は、ピエールに過去に起こった忌まわしい出来事を語り始めた。




