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ララの古魔術書店  作者: 邑上主水
第一章「失われた魔術」
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第9話 バラックでの出会い

 ビビの街の北東部に位置する区画「バラック地帯」。この地域は、堅気であればまず足を踏み入れようとは思わない、ビビの街の「陰」だ。

 ビビの街は、この国の縮図とも言える、幾つかの顔を持っている。

 街の北西、ラミア魔術書房を中心とした「新市街地」、南のビビエント城と中心とした「旧市街地」そして、街の北東、ビビの街の中心を通るべンゲル川の対岸、統一戦争時代のバラックをそのまま居住地として極貧層が利用している「バラック地帯」の三つの顔だ。

 新市街、旧市街ともに憲兵隊のお膝元ということもあり、治安は比較的良好だが、バラック地帯については、クロムウェル人の中でも失業者などの極貧層が過密化している地帯で、治安悪化によりビビの公共サービスが受けられず、いわゆる「スラム化」が進み荒廃状態にあった。市街地とバラック地帯は互いに干渉すること無く、これまできわどいバランスで共存してきたものの、近年市街地での犯罪者がバラック地帯に逃げ込むという情報が数多く憲兵隊に報告されており、近々憲兵隊による一斉検挙が行われるのではないかと静かに噂されていた。

 人のぬくもりが感じられない、冷たく、そして不衛生な異臭が漂うバラック地帯の一角。廃屋と見られても何らおかしくないボロボロに寂れた酒場が、その存在を消されまいと必死にあがくようにひっそりと佇んでいた。

 客も疎らなその店内も外観と同じく半壊し、その役目を果たしていない点滅しているネオンサインが「彼ら」の輪郭を不規則に浮かび上がらせていた。


「こんな所に女の子を連れてくるなんて、教育上よろしくないと思いますが」


 一人が正論とも偽善とも取れるセリフをぽつりとつぶやく。その影の周りには、巨躯な男と、小さな少女にカラスが一匹。その影、ララ達は、あの窮地から逃れた後、憲兵達から身を隠すため彼らが手出しできないこのバラック地帯に身を潜めていた。


「大手を振って町中をうろついていれば、同じことになってしまうぞ。多少危険があるとはいえ、こういった所の方が安心だ」


 貴様は全く判っておらんと、呆れ顔を交えながらバクーが琥珀色のジョッキを口元へ運ぶ。余計な騒ぎを起こさせないため、彼らは大きめの外套に身を包み、その象徴的な軍服を隠していた。


「ごめんね、ララちゃん」


 ラッツが申し訳ないと言った表情で、テーブルの一番奥に座るララに話しかける。

 そんなラッツとは裏腹に、当のララ本人はバラックの危険性など知る由もなく、さらにはこういった所に来ることは初めての経験であるため、何処か目を輝かせキョロキョロと辺りを見回していた。


「なんか、大人の空間って感じでワクワクしちゃうね、トト」

「だな。なんか危険な感じがしてソワソワすんな」


 ララの肩に止まるトトも、彼女と同じように目を輝かせている。こんな状況でもそれを楽しむことができるララ達をラッツは何処か羨ましく思った。


「あ、あまりあちこち見回さない方がいいですよ。ただでさえこんな所に女の子が来ること自体目立っちゃってるんですから」


 先ほどはララの魔術で危機から脱せたものの、これ以上余計な問題に巻き込まれるのはまっぴらだと言わんばかりに小声でラッツがララ達に用心を促す。

 憲兵達に追い詰められた袋小路で発動した魔術で忽然と姿を消したララ達は、次の瞬間ラミア魔術書房の前に立っていた。ラッツもバクーも何が起こったのか全く判らなかったが、ララに促されるまま行き交う人々の中に溶けこむように紛れその場を離れたのだった。

 そしてバクーの提案で市街地を抜けてバラック地帯に一時身を潜めるということになった。


「しかし、魔術というものは便利なものだな。あのような体験は初めてだ」

「あれ、本当は使っちゃ駄目な魔術なんですけどね」


 ナイショですよと言いたげにララが肩をすくめる。


「使っちゃ駄目な魔術?」

「そう。あれは大協約で禁止されている『転送魔術』なんです」

「転送魔術……初めて聞く魔術だな」


 バクーが首をかしげる。そもそも支配階級のハイム人は魔術に疎い者が多く、バクーもそんな一人だった。きっと他の魔術でも「初めて聞く魔術だ」と言ったに違いない。そんなバクーを見てラッツの表情が和らいだ。


「『転送魔術』は物を離れた場所に転送する魔術です。『上級魔術』にあたる魔術書ですね」

「上級魔術!」


 その言葉を聞いて、ラッツは目を丸くした。

 普通であれば中級魔術でもそうそうお目にかかれないが、上級魔術を体験することができた事に驚きと何処か少年じみた高揚感がラッツの興味を刺激した。


「正確には初級魔術書をカスタムした『レプリカ魔術』ですけどね。正式ライセンス版と違って色々と制限があるんです」

「へぇ!」

「……え〜っと、説明聞きたいです?」


 と聞きながら、ララは説明したいのかソワソワと落ち着かない様子だった。


「是非」


 呆れ顔を見せるバクーを横目に、ラッツはこくこくと勢い良く頷いた。思いの外食いついたラッツにララは「では」と言わんばかりに人差し指を立て説明を始める。


「制限されてしまうのは、まず転送できる距離です。正式ライセンス版は行ったことのある場所であれば、世界中どこにでも行けますが、レプリカ魔術は術者から半径五百メートル以内にしか転送できません。そして……」


 二つ目、と二本目の指を立て、ララが続ける。


「二つ目は、魔術書が発現できる回数です。下級魔術書を強引に改変しているレプリカは一度使ってしまうともう二度と使えなくなってしまいます」


 ほほうと、身を乗り出しラッツが頷く。ラッツは一度興味を持ってしまうとつい熱中してしまうタイプの人間だった。士官学校へ入校を決めた時も、キンダーハイム装甲騎兵団のプロパガンダに登場していた装甲騎兵に夢中になっていた。そのまま親を言いくるめ士官学校へ入校したのだった。


「へぇ、成る程ね。でもそんな制限があっても充分使える魔術だと思うんだけどね」


 よくわかったと腕を組みながらラッツが頷きながらつぶやく。確かに、ラッツの言うとおり「転送魔術」は制限がある特殊魔術書版でも充分に様々な用途に応用できる魔術書だ。

 だからこそ、グラントールで生成と行使が禁止されている「上級クラス」の魔術だった。


「そんな事よりも、良いかララ殿」


 魔術書に興味を示しているラッツを押しのけ、待ちきれないといった口調でバクーが話し始める。


「我々がララ殿を助けたのには理由がある。我々の任務の協力を願いたい」

「協力? 私が?」


 きょとんとしているララの表情を見て、ラッツは思い出したかのように慌てて頷き始めた。ラッツのその姿を横目で見やり、貴様忘れていたであろうとバクーが苦い表情を見せる。夢中になると他の事を忘れてしまうラッツの悪い癖だ。


「我々はとある人物から『禁呪書』なるものを手に入れるよう依頼され、この街に来た」

「始めは魔術師協会を頼ろうと思ったんだけど、それが難しそうで。そうしている時、街でララちゃんの噂を聞いてさ」


 この酒場にはあまり客がいなかったものの、念のため二人は小声でララに説明した。


「禁呪書、あなた達も探しているんですか?」

「あなた達も、というのはどういう意味だ?」


 奇遇ですね、といったあっけらかんとした表情をララが見せるが、「あなた達も」という言葉を聞き、バクーが眉をひそめた。


「私達もその『禁呪書』というものを探していたんです。私は乗る気ではないんですが、一緒に来た友人のヘスがゴート商会から出された賞金目当てに見つけたいと」

「……ふむ」


 ひょっとすると、ゴートかパルパスの息の掛かった少女かもしれないと、バクーは多少警戒したものの、さらりと目的を告げたララに拍子抜けしてしまい、顔をポリポリと掻きながらラッツと顔を見合わせる。再度バクーはララの顔を見るが、そこに嘘や偽りは無いと、彼女の目が語っていた。


「それで、私が住んでいる村に居る魔術師協会職員のハサウェイさんと三人で今日、この街に来たんですけど、『魔術書の不法所持』で憲兵に」

「えっ、ララちゃん達も『不法所持』で?」


 まさか、とラッツが眉をひそめる。街に入る際に通った門では、憲兵がしっかりとボディチェックを行っていた。一日に何度も不法所持を許してしまうとは、門の憲兵が間抜けなのか。


「はい。それで、憲兵に捕まりそうになった時、ヘスが私を逃してくれて……ヘスと、ハサウェイさんが……」


 ララ表情に一瞬影が落ちた。が、助け出す方法を思いついたんですと言わんばかりに、ワンショルダーのリュックを二人に見せる。


「でも、さっきのような作り替えた魔術書を使って助け出そうと思ったんです」

「……んで、あんたらが引き連れてきた憲兵に見つかっちまった、と」


 やれやれといった雰囲気でトトが説明を締めくくると「もう」とララが膨れながらトトを叱った。 


「成程。それは申し訳ないことをした」

「えっ? いいえ、そんな」


 面目ないとバクーが頭を下げる。まさか頭を下げられるとは思っていなかったララは慌てふためいてしまった。


「それで、禁呪についてはなにか情報があったんですか?」

「いいえ、まだ特に何も」


 核心についてラッツは訪ねてみたが、欲していた答えは返ってこなかった。また振り出しか、とバクーとラッツは顔を見合わせ重い溜息を吐く。


「ただ、捕まっているハサウェイさんは魔術師協会の職員なので、この街の協会職員から何かしら情報を聞き出せると思うんですが」

「ふむ……」


 その場の三人は難しい表情で腕を組んだ。バクーとラッツは、目当ての少女も禁呪書とつながって居ないと知り頭を抱え、一方のララは、真剣にこの二人の手助けをできないものかと悩んでいるようだった。


「つか、ララ、そこまで真剣にこいつらの事考えてやる必要無くね?」


 呆れ顔でトトがボソリとつぶやく。が、即時にトトは己の中で解決した。ああ、あれか、いつもの「頼まれたら断られない病」か。 


「ララ殿」


 重い沈黙を打ち消すようにバクーが口を開く。


「我らがその友人達の救出を手助けいたしましょう」

「ええっ、本当ですか?」


 思いもよらない言葉だったのか、ララの表情がぱっと明るくなる。


「但し、うまく救出できた場合、その彼らと共に、我らの禁呪書捜索に協力してもらえないだろうか」

「……ヘスに禁呪書を諦めるように言って、ということですか?」 


 静かに頷くバクーに、またもやララは難しい顔で腕を組む。自分は禁呪書には全く興味がないのだが、ヘスは何やら理由があって探しているようだった。お願いすることはできるだろうが、果たして簡単にあきらめてくれるかどうか。


「判りました。ただ、ヘスを説得しては見ますが、良い返事が返ってくる補償はできません。それでもよければ……」


 命を救ってくれるのだから、お願いすれば諦めて協力してくれるだろう。ララはそう思った。しかし、一方のバクーは良い返事が返ってこなかったとしても、最悪この少女を人質にその職員を脅せば良いと考えていた。軍人にとって任務は最優先すべき事柄だ。例え助けてもらった恩があるとはいえ、目的を見失う事はあってはならない。ラッツはどう思うか分からないが。


「了解した。それで構わん」

「おぉ~、思わぬ所から頼れるサポートが来たな! ララっ!」


 バクーの返事にトトが嬉しそうにはしゃぐ。よかったとララも安堵の表情を見せていた。


「でも、ララちゃん、その魔術書でどうやって救出するつもりだったんだい?」


 ララが大事にかかえているリュックを指さし、ラッツが問い掛ける。その質問にララはしばし考え、俯きながら答えた。


「上級魔術『模写魔術』のレプリカで憲兵に変装してから憲兵本部に入ってヘス達を助けた後『転送魔術』で逃げようと思ったのですが、そう簡単にはいかないようで、その……どうしようかと」


 ララは威勢よく「助けようと思った」と言ったものの、あまり緻密な計画が無かったらしく、もじもじと言いづらそうに状況を説明する。


「あぁ、成程」

「どうやら、本部に出入りする憲兵はすべてチェックしているようで、憲兵本部に入る事が一番難しいようなんです」


 またもやララは困ったという表情を見せる。便利な道具はあるものの、潜入するための策が何も思いつかなかった。


「……ふむ、士官候補生殿は何か妙案を思いつかんか?」

「えっ!?」


 バクーは「そこは専門だろう」と言いたげにラッツに暴投を投げつけると、想定すらしていなかったラッツは目を丸くした。

 確かに戦略・戦術を練る士官・将校の候補として隊に配属されたものの、経験も浅いラッツに急に良いアイデアが浮かぶわけもなく、辺りに重い空気がどんよりと立ち込めた。


「……てめぇら、軍人か?」


 と、突如、ラッツの背後から見知らぬ男の声が割って入る。

 何かとバクーとラッツはその男に視線を移すが、そこに立っていたのはやはり知らない男だった。その姿を見てバクーとラッツに緊張が走る。会話を盗み聞きしていたのか。それらしき言葉を安易に口にするべきではなかったか。即座にバクーはこの男は危険と判断し席から立つとその男の前に立ちはだかる。バラックの極貧層にしてはやけに体格の良い男だ。バクーほどとまではいかないものの、隆々とした筋肉がよれたみすぼらしいシャツの下にはっきりと判った。


「悪いが、我らに構わんで頂きたい」

「何処の軍だ? ゴートか? パルパスか? ……まさかハイムじゃねえよな?」


 敵意に満ちた声でバクーが追い払おうとするが男は全く聞く気配がない。ラッツは、この男に襲い掛かられるというより、バクーがいつ殴りかからないかという方が心配だった。


「……だったらどうだというのだ」

「ああ? てめぇらハイムなのか?」


 男の声が低く落ち酒場に響く。何事かと、幾つかの視線がこちらに向けられているのが気配で判った。ハイム人というだけで事件に巻き込まれてしまうケースは多い。それほど、特に被支配階級のクロムウェル人にとってハイム人は目の敵なのだ。

 バクーと男は微動だにせず睨み合ったままだ。ピリピリとした空気が辺りを支配する。もし、殴り合いになった場合、他の客も襲いかかってくるかもしれない。ラッツはハイム人として生まれたことに誇りを持っていたが、今ばかりは己の血を呪った。


「ぶっ……がっはっはっは!」

「!?」


 突如腹を抱えて笑い出す男に、バクーもラッツも目を丸くする。一体何が起きたのか理解できなかった。


「いやぁ、スマン。こんな所でかつての『同胞』に出会えるとは思わなくてよ」

「……えぇっ? 『同胞』?」


 ラッツは上ずった情けない声を発してしまう。かつての同胞、ということはこの男は退役したハイムの軍人という事か。どうりで良い体つきをしているはずだ。ラッツは妙に納得できた。


「『ヒューラ・シュトランザ!』我らに勝利を……ってね。どうだ一杯やンねぇか?」


 そう言って男はバクーの肩を持ち、ラッツ達のテーブルに腰掛ける。バクーはピリピリとしたオーラを放っていたものの、男のその一言で纏っていた敵意をあっさりと解くと、意外な場所での同胞との出会いに喜んでいるようだった。


「ほう、その言葉を知っているとは、お主も装甲騎兵か?」

「おう。装甲騎兵の『剣術騎兵サーベラー』だった。戦で腕の腱を斬っちまってよ、今では只の飲んだくれだ」


 わはは、と豪快な二人の装甲騎兵がグラスを交わす。職業軍人として兵役に着いた軍人が、退役後に彼のように落ちぶれてしまう話をラッツはよく耳にしていた。戦場で命を賭して戦った戦士がこのような境遇に落ちてしまう現実がラッツには辛かった。


「お主は何故こんな所に?」

「退役して何にもうまく行かなくてな、今ではビビの街の全てを網羅したゴミ回収屋だ」


 男の言葉に、それ以上深く聞くこと無く、バクーは「そうか」と頷いた。軍隊の花形といわれる「装甲騎兵」から一転してしまった境遇をこの男は悔いているかもしれない。それ以上問わない事がかつての同胞に対する礼儀かとバクーは思った。


「ゴミ回収屋……」


 ラッツが視線を男の首元に移すと、そこには確かに「許可証」がぶら下げられていた。

 極貧層への仕事の斡旋事業の一つで、街の各公共施設を周り廃棄物を回収する業務を請け負っている者が持っている廃棄物処理の「許可証」だ。


「ゴミ回収……廃棄物処理……!」


 と、ぼんやりとその許可証を眺めていたラッツの脳裏に光が指し、救出のための策が舞い降りた。

 ラッツはいまだウンウンと唸っているララに、「判った」と歓喜の表情を見せる。


「判ったよ、ララちゃん!」

「へっ?」

「……おぉっ、でかした新米士官!」

「し、新米士官……」


 上から目線のトトに少しひっかかったものの、ラッツはポケットから金貨を五枚取り出すと、バクーと飲み交わしているその男の目前に差し出した。


「……あン? 小僧、なんだこの金貨は?」


 男は目の前に突如出された金貨に怪訝な表情を見せる。金貨五枚はこの男にとって大金のはずだ。金貨を見せることに危険が伴うかもしれないと思っていたものの、時間が惜しかった。


「首元に下げているその『許可証』……金貨五枚で僕達に売っていただけませんか?」

「……何?」


 点滅するネオンが反射してキラキラと光る金貨は、暗闇に差しのべられる天からの救いの手のようにラッツと、その男の瞳に映りこんだ。


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