登場人物1(主人公の近親者)
ロッセラーナ帝国上層部
皇帝︰
ルドヴィカの父親
40代後半。薄茶色の髪と琥珀色の瞳を持つ。双眸はやや切れ長だが優しい印象を与える。
長身でそれなりに筋肉も蓄えている。弟とも妻とも仲は良い
皇后︰
ルドヴィカの母親
美しい黒髪と茶色の瞳を持つ中年女性。歳は夫(皇帝)の5つか6つ下。4人兄妹の末に生まれ、次兄とすぐ上の兄を亡くしている。皇后となってから息子1人(皇太子・故人)と娘2人(双子)を産む
サヴァスキータ侯︰
ルドヴィカの伯父、皇后長兄
都から遠く離れた草原地帯に広い領地を持つ大貴族。妻と早く死に別れてから3人の娘を皆嫁がせ、姪のルドヴィカと辺境伯の息子を引き取り育ててきた。
サヴァスキータ侯爵夫人
フェルディナンドの母親
殺された辺境伯の妾で名はシルヴィア。若いながらも優れた洞察力や見識を持った女性。50過ぎの侯爵とはかなり年齢差があるが、夫を敬いまた心から愛している。幼馴染とはいえ皇女への思いを貫こうとする息子の姿に深い懸念を抱く
摂政大公(カンブレーぜ大公)
ルドヴィカの叔父
皇帝の弟で外交と軍事の責任者。傍系皇族の娘と結婚し息子と娘を1人ずつ設ける。兄の皇帝とも息子エンリコとも仲は良いが、妻や娘とは不仲。その原因は…
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マルゲリータ(第一皇女)
ルドヴィカの双子の姉
既婚者で女公爵と伯爵夫人2つの称号を持つが、自己の意思によりそのどちらも名乗っていない。双子の片割れとは固い絆で結ばれている
全名はマルゲリータ・マリア・ディ・カーサベッラ=コルカッセア。
エンリコ(ヴェストーザ公爵)
ルドヴィカの従兄、摂政大公一人息子
常識的かつ理知的な感覚を持つ青年貴族で、その人柄や物腰から〈太陽(神)の化身〉と言われてきた。金髪に焦げ茶色の瞳を持った男子。皇帝また国家に忠誠を捧げる外交官。妻帯者で妻との間に2人の息子がいる
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スタンハウゼン公国
ハルシュバウアー男爵
ゴットフリートの養父(継父)
先代シュスティンガー侯爵
古き良き時代を知る退役軍人で70をいくつか過ぎた老人。辺境伯の妻子であると知らず、幼いゴットフリートを母親ともどもその城に引き取った。息子が妻を迎える頃にその生い立ちが怪しいことを知らされ、隣国の皇女と婚約したゴットフリートを叱ってしまう
シュスティンガー侯爵夫人
宮廷女官長、ゴットフリートの母親
金髪に青い瞳(三白眼)の美女で、全体的に丸みを帯びた体形をした貴婦人。40代を少し過ぎた程度だが実際より5つは若く見える。高齢の夫を支えながら宮廷に仕えてきた
フリードリヒ
ゴットフリートの弟
先代侯爵夫妻の息子で、ゴットフリートとは異父兄弟にあたる。勤勉だが、あまり人とは馴染むことをしない(かできない)。金髪に灰色の瞳を持つ青年で中肉中背。兄に対して恐怖心と反発心がある
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カテルイコフ伯爵
ゴットフリートの伯父
サヴァレンスク地方を治める領主(貴族)で侯爵夫人の実の兄。甘えも手抜きも認めない厳格な人物だが、妹の産んだ子については、母親の良識欠如から生を受けた罪なき存在として大切に見守りまた育てている(貴族ではあるが、アステンブリヤからロッセラーナに乗り換えたため故国の旗は持たない)




