第3話「ブリュー山脈にて」
ブリュー山脈には魔王直属幹部が在中しているのだが、10日経っても一切動く気配がないらしい
皇帝曰く、ブリュー山脈に他者の侵入を防ぐ結界が張ってあるとのこと。結界を解かない限りは神宝はゲットできない訳だ
浩太「ということで、今から結界をぶっ壊しに行くぞー」
フィーア「いやいやちょっと待ってくださいよ!?」
現在ブリュー山脈行きの馬車に乗っているとこですはい
ここまでの経緯を説明しよう
皇帝の命令に受けた俺は、とりあえず仲間と会って状況を伝えることになった。帝国から手紙を送ってもらい、現在馬車で地獄の再会&状況報告のとこだ
一時白い目で見られたが、そこは気にしないでおこう
正確に言うと、ブリュー山脈の天鳳山というとこに龍ノ爪がぶっ刺さっている。その天鳳山に結界が張られているということだ
エレ「話はわかりましたが、結界を破るというのは簡単なのですか」
浩太「多分無理じゃない?知ノ悪魔ラプラスでも破れないんだから。対策はあるにはあるが」
もちろん簡単に破れれば一番良いのだ。良いのだが、その後先にラプラスに獲られてしまっては元も子もない。かといって帝国の軍を総員して食い止めれば、成功はするが被害は甚大なものになるだろうな
ということで俺たちだ。少人数で行けば仮に失敗したとて被害は少ない。要は捨て駒だ
勿論仲間にこんなことさせて心が苦しいに決まってる。とはいえ俺は死にたくない。それに成功すれば帝国にも認められるというせっかくのチャンスなのでこいつらには付き合ってもらう
ソルム「俺は死にたくないぞ!そもそもお前がやらかしたことなんだからお前が何とかしろよ」
フッ。こう言われてしまっては、最後の手段を使うしかないようだ
浩太「………………そんなさみしいこと言わないでぐれよソルムー!」グスッ
その名も駄々をこねる。だって仕方ないじゃんこんなこと以外できるのがないんだよ!俺はまだ罪人判定で無一文なんだよ!(武器は辛うじて回収されなかった)
浩太「やだやだやだやだあ゛あ゛あ゛も゛お゛お゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛!!」
ソルム「ふざけんじゃねぇよオイ!誰が大声出していいっつったおいオラァ!!(大声)」
◇◇◇◇◇
いつものように騒いでいると、早くも目的地に到着した
浩太「んでここがブリュー山脈か」
俺はなんだか巨大な山を前に
特に何もないんですけどね
エレ「巨大な気配を感じます………」
エレが自然と口を開く。生命の神様だから、山の一つや二つくらいに何か思うことでもあるのだろうか
ソルム「………………伏せろっ!?」
ソルムが叫び、咄嗟に全員が伏せる
すると、、、突如地面が抉れる
煙が立ち上る中、ぼんやりと黒い影が動く
???「おや、我の一撃を避けるか。貴様らの中にプリーストでもいるのか」
煙が晴れると、目の前の奴の姿が現れる
んと………………なんと言えば良いのか
端的にいうと、魔王直属幹部でものっすごい上位のラプラスさんはロリっ子悪魔だった
ソルム「な!?…………ロリだと」
おいソルム揺らいでんじゃないよ。君はフィーア一筋じゃなかったのか。君の覚悟はそんなものなのか?(覚悟っていう覚悟じゃないと思うけど)
俺は即ソルムを睨む。そして圧をかける。仲間がそっち側に行っちゃったら俺たちすぐに死んじゃうからね
ソルムはハッ!と気を取り戻し、臨戦態勢に入る
ソルム「たとえロリだとしても俺は悪魔っ子には揺らがない……………。お前が知ノ悪魔ラプラスだな!」
奴を見るとソルムの反応に少し困惑した様子だ。無理もないだろうな
ラプラス「よくわからんが、確かに我が知ノ悪魔ラプラスだ。魔王様直々の命でここに来た」
いつでも戦闘に入れるよう俺達は武器を構える。山の魔力とラプラスの魔力が混じって、まあ大変気持ち悪い。だが前回の魔熱油の実験で嫌というほど魔力に吐かされてきたんで、対策はしてありますよ(対策というのはエレの支援魔法のこと)
ラプラス「貴様らも取りに来たのだろう?神宝を」
やはりこいつも神宝狙いか。こいつとやり合ったら確実に死んじまうなこれ
そうと決まれば作戦実行あるのみ。結界を速攻で破り、速攻で取りに行く
浩太「そうだ。なので今から取りに行きますわ。作戦実行!」
俺は自分の狩猟刀を構え、魔力を込める
フィーア「行きますっ!【高出力加速】」
フィーアの詠唱と同時に地面を蹴り刀を突き立てる
瞬間、俺の体は宙に浮き、一瞬で結界まで到達する。刀と結界がぶつかってジリジリと鳴っている
浩太「威力増強!【デストリーム・コマンド】!!」
結界にひびが入り、簡単に砕け散った。勿論そのままの勢いで山の八分目くらいに激突した
浩太「痛っ!?」
ラプラス「何っ!?.............強引に結界を破っただと!?」
ラプラスの眼前には既にエレがいた
エレ「あなたは少し大人しくしていてください【自然ノ牢獄】」
ラプラスの周りは岩に覆われ、体にはツタが巻き付き、中は水で満たされる
つまり作戦はこうだ
1フィーアが俺を加速させる
2俺が結界を破る
3エレがラプラスを拘束する
だがラプラスはそんじょそこらの悪魔とは桁違いに強い。ものの一分程度で【自然ノ牢獄】を破ってしまった
ソルム「お前が破るなんてことは想定済みだっ!【神聖牢獄】」
それでも【神聖牢獄】を破ってくることは分かっている。なので脳筋戦法に出ることにした
エレ「【二重自然ノ牢獄】」
ソルム「【二重神聖牢獄】」
エレ「【三重自然ノ牢獄】」
ソルム「【三重神聖牢獄】」
エレ「【四重自然ノ牢獄】」
ソルム「【四重神聖牢獄】」
で、破れたらまた張りなおせばいいと。おまけに【自然ノ牢獄】には魔力吸収、【神聖牢獄】には魔族限定で弱体化が付いてくる
こっちが魔力切れになっても大丈夫!皇帝にお願いして魔力回復のポーションと体力疲労回復のポーションを20本は用意してんだ!これが金にものを言わせた脳筋戦法だ!!!
一本でも相当高いんだぞこのポーション
◇◇◇◇◇
一方こっちでは、登山真っ只中
で、ある程度登った所に、また悪魔がいた
???「ここまでしか転移できなかったか。まあ良い」
浩太「お前何者だ?明らかに悪魔だな」
悪魔の角、異様な魔力、赤い目。確定演出ですなぁ。そして、エレには劣るもののナイスバディだ
???「いかにも、私は知ノ悪魔ラプラス様直属配下『アガリアレプト』。貴様が私の邪魔をするようであれば、ここでお前を殺す」
悪魔と言えば悪魔らしい言葉だ。最も俺は殺されるつもりなんか毛頭ない
浩太「うるせぇ!エロい体しやがって帰ったらムスコの餌にしてやる!」
アガリアレプト「なっ!?貴様私を侮辱したな、死ね!!!」
そして悪魔とドンパチすることになると。そして俺は流石に発言に度が過ぎる。世の女性たちに殺されるかもしれないんで、下の話は程々にしときましょう。




