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俺達が創るこの世界の開拓史  作者: white noto
第四章 龍の手を掴むモノ
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第1話「依頼と帝国」

俺、エレ、ソルム、フィーアの4人の冒険はグラスランドタウンから始まり、アルーン王国での革命を経て遂に鉄道という名の商売まで発展することができた。なんだかんだ言ってここまで来れた俺たちに対する世間(街)の評価は上昇中。うん実に素晴らしい!このまま行けば魔王討伐、世界征服、何でもありなんじゃないのか!?



と、思っていた時期が私にもありました。


目の前の調子のってそうな男に剣を向けられ、敗北寸前まで追い詰められたらガン萎えしますわ

なんでこうなってるのかというと............


◇◇◇◇◇


時は俺たちがコンジット村から戻ってきてすぐのことだ


アクセス・レジストリの仕事も受けずに家でずっと魔熱油の研究をしていました


フィーア「いやニートです」

浩太「いやニートじゃないから」


毎日ひどいんだよ、3人から白い目で見られながら部屋に籠るのは。別にニートじゃねえから、違うから!


フィーア「大体毎日クエストも受けずに何をやってるです?」


俺の母親かよ!ってのはさておき、別にただ自己満足で研究をやっているわけではない


フィーア「依頼?」


浩太「そう、超・超・超・超お偉いさんからの依頼だ」


でそのお偉いさんっていうのが、かの有名な帝国


世界最強で最高の帝国とも言われれば、魔王と並ぶ最悪の帝国とも言われる

その名を『カイキアス帝国』

―――――別名、台風の目




フィーア「でもあの帝国がなぜ浩太に依頼をするです?」


浩太「知らん。俺が鉄道作り過ぎたからじゃね?」


実際のところ、恐らく魔熱油の実用化。帝国なんて噂程度でしか聞いたことがなかった。ただでさえ魔法・軍事に優れている帝国が一体何の目的で魔熱油の研究を?

まあ考えても仕方ない話である。どうせ従わなかったら暗殺とかされそうだし、弱者にはyesの選択肢しか与えられてないことの表れだろう。




◇◇◇◇◇




ある日、一通の手紙が届いた


差出人は「カイキアス帝国開発部隊・部隊長エステル・グレーナイト」




―――――ついに俺の時代が来た


キタ―――(゜∀゜)―――― !!帝国様からのご氏名感謝感謝!!!ついに俺の実力(主に前世の産物であることは言ってはならない)が認められたんだよ!わかるかこの気持ち!この高揚感素晴らしいぞ!実に素晴らしいムフフフフフうふふふ!!!


おっと、肝心の内容を見なければな


―――――最上浩太殿。アルーン王国での貴殿の活躍は、我々カイキアス帝国にも広まりつつあります。今まで魔熱油の莫大なエネルギーを誰も活用できずに居た中、貴殿の発見した技術により魔熱油が大きく注目されています。


―――――そのようなご活躍をされた浩太殿にひとつご依頼があります。『魔熱油のより効果的な活用方法を模索して頂きたいのです』

誰も成し遂げたことがないことであるのは存じておりますが、貴殿ならばそれも可能でしょう。どうぞよろしくお願い致します


―――――カイキアス帝国開発部隊・部隊長エステル・グレーナイト




終わった.......


で、なんで終わったのかっていうと、手紙の通りだ。「誰も成し遂げたことがないことであるのは存じておりますが、貴殿ならばそれも可能でしょう」なんてフラグ成立真っ最中じゃねえか!あれだ、絶対なんか研究が失敗して帝王直々に処刑宣告される王道パターン全力疾走だろ!無理に決まってる、それに断れば殺される確定。失敗すれば殺される、断っても殺される。ん?なら成功させればよくね?いやだからそれは無理.............


では、ないのか?だってただ『効果的な活用方法の模索』をすればいいんだろ。なら腐るほどやり方はある。俺には『前世の知識』があるからな、なんか行けそう。うん行ける気がしてきた!よし依頼は承諾だ!


早速返事の手紙を書くことにした。

敬語のミスしないよな..............?




◇◇◇◇◇




それで、現在こうやって引きこもっているわけだ。もう断言する、これは理由ある引きこもりだ。開き直って何が悪いってこと。理由があるからね!ほんとだからね!


まあてなわけで課題解決のために色々策は練ってある


てか.................


浩太「お前いつまでいるんだよ」


フィーア「いや暇だからです」


浩太「お前、俺に散々クエスト受けろとか言っておいて、ま さ か 受けてないわけないよな?」


フィーア「…………………クエスト受けろとは言ってないです」


浩太「濁したな」

フィーア「濁してないです」


図星だな。って言っても俺が何か言える立場ではないのも事実。ここはお互いの為にも、何も聞かなかったことにしよう。俺にもやることあるからな


浩太「見るか?研究。面白いぞ化学実験は」




さてと、普段物理信者の俺だが化学もそこそこ分かる。今回の実験は「魔熱油の蒸留」だ。魔熱油は石油と非常に酷似している。なら石油と同じ事が魔熱油にも通じるのではないかと考えた。蒸留装置は例の通りフェテウスに作ってもらった。


浩太「んじゃ、点火するぞー。一応保護ゴーグルを付けとけ」


フィーア「問題無いです!バリア張ってるので」


強いなー魔法。俺ももっと使えるようになりたい……


魔熱油の蒸留で集めるのは、石油でいうナフサだ。確か120℃だったはず。ナフサはなんだかんだいっても、原油よりも燃料として優秀だ。なら同じ理屈で魔熱油も蒸留で分けられるはずだ。


そんな事を考えている間に、蒸留は終了した。実に呆気ないものだ。できた液体は透明で、濃い魔力が漏れ出ている


フィーア「これが、蒸留?」


浩太「そうなんだが、この液体が魔熱油よりも使い勝手がよくなければ、また一からやり直す必要がある。頼むよー、これでやり直しはやる気なくなるからー。さっさと加熱して確かめるぞ」


――――――――――――――――




結果


加熱時の魔熱油の放射魔力量のおよそ10倍の放射魔力量となった。まあそのせいで実験室の中で高濃度の魔力が充満、フィーアはまだ耐性があったから気絶せずに済んだが、俺は泡を吹いて倒れた。いいか、必ずしも俺が倒れたのは俺が弱いことが原因ではない。一般人なら当然の結果だ。とはいえ一冒険者である俺が一般人程度の耐久性というのはいささか問題がある。そろそろ俺も主人公設定を取り戻さなければならないな。いったいどうすれば…………。


いけない、君たちに状況を伝えてなかったな。




現在ベットの上だ

そして高濃度の魔力のせいで腹を下した。めっちゃ痛い、死ぬかと思った。


フィーア「大丈夫?凄い死にそうな顔をしてます」


浩太「ま.....まぁ、多少は落ち着いてきた......」


そうか、フィーアはずっと見ててくれたのか。今度なんかおごろう


俺がこんな状態になってしまったが実験は成功したわけだ。後は魔力の流出さえ抑えれば魔熱油よりも格段に使いやすくなる。さあさあ報告を手紙に書こう!


浩太「あ、また腹が緩くなってきた。急いでトイレに!!!」




◇◇◇◇◇




カイキアス帝国からお呼び出しの手紙が来た。内容はこうだ


―――――突然だが、貴様を死刑とする




・・・・・・・・・・・・ん?

えちょっと待てどういうことだ。俺は死刑にされるようなことはした覚えがない


よく手紙を読んでみよう




―――――貴様は我が国の科学力を侮辱した手紙を送りつけた。これに帝王様は激怒し、死刑を命じられた。「僕の研究にかなう奴はカイキアス帝国にもいませんよ!」なんて送り付けてきた貴様は実に命知らずだ。この手紙が届く頃には貴様は帝国騎士に捕縛されていることだろう。勿論グラスランドタウンの町長には許可を取ってある。早いうちに仲間に別れを告げるべきだ。悔いのないように。




やばい、これは今までの比じゃないくらいやばい。調子のって朝一の寝ぼけている時間に手紙を書かなきゃよかった。どうしよう死にたくない!せっかく転生できたんだ!


足音が迫ってくる。辺りに緊張感が走り、全くと言っていいほど動けない


そして、勢いよく扉が開いた


騎士「開けんかいゴルァァァァァァァ!!」


いやそのセリフは開ける前に言うんですよ!


足が痙攣してきた。冷や汗が頬をつたう。そのまま向かってくる騎士に剣を突きつけられる


騎士「動くな。お前が最上浩太だな。お前には逮捕状がでている。我々に同行してもらう」


浩太「ア、ハイ」




少しの間もないうちに、奥の部屋から仲間がやってくる


エレ「なにかあったんですか!」

フィーア「何の騒ぎですか!」

ソルム「どうした!?……って騎士がなぜここに」


救世主キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!


騎士「最上浩太には逮捕状がでている。すまないが身柄を引き渡してもらう」


ソルム「あ、どうぞご自由に」


っておい!!何やってくれてんだソルム!


エレ「だめですよ!」


そうだそうだ!薄情なヤツめ


フィーア「いや、ここは効率面から考えて見捨てるべきです」


お前もか!?公正はどうした!倫理観を腹の中に捨ててきたのか!?


浩太「おい二人して俺を見捨てる気か!?薄情者!〇〇〇で〇〇〇として〇〇〇させてやろうってのにこの〇〇〇〇〇と〇〇〇〇が!」


どうせ死ぬんだったらと、アウトワードをぶちまけてやった。………スッキリしますなあ


エレ「流石に…………キモ」

フィーア「ちょっとこれは救えないです」

ソルム「お前〇〇〇〇とはなんだカス!?」


そして彼らは僕のことを見放し、僕は騎士に連れてかれました

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