閑話「前世の年始を思い出す」
よし、我らが拠点に帰ってきた
ソルム「おっ、お疲れ!どうだった?」
どうやらソルムは俺の帰りを待っていたらしい。相変わらずいい奴だよな。なんだかんだ言って、付き合ってくれるし
ふとソルムの後ろを見ると、フィーアが床で眠っていた。フィーアの隣にあるテーブルには酒らしき瓶があった。‥‥‥ん?あの酒は結構強い奴だったような?酒に強いソルムも一瞬でベロベロになってたし。おっと勘違いはするなよ。今世に入って俺は酒なんか一回も飲んだことないからな。未成年だからな
浩太「おいソルム、後ろのフィーアはどうした?」
俺は少しソルムに圧をかける
ソルム「あぁ!それはだな‥‥‥‥‥‥。そうだ!少し疲れて寝ているだけだ!特に何にもなかったぞ!」
怪しい。きな臭い。「それはだな」で少し黙るのは大体噓をついているときの仕草だ。80も生きていれば大体わかるわ(前世含めて85歳)
浩太「よしそれじゃあアルコールチェッカーカモン」
俺が作った実用的魔法。それが【アルコールチェッカー】だ。もちろんそのまんまだ
ソルム「待て‥‥‥待ってくれ!待つのだ、浩太!偉大な私の頭脳をこの世から消してはならない!!!」
ホントにこの世界は、どっかで聞いたことがあるネタを引っ張り出してくる。いや相変わらず意味わからんな
浩太「”行っていい”‥‥‥ってさ」
ソルムがまだ何か言っているが、関係ないね。悪事は罰せられなければならないんだよ。まあ何よりも、前に俺がやらかしてエレの下着姿を見てしまったとき、こいつは一切助けなかったからな。言っちゃ悪いがそれがメインの理由。おいおい逆恨みなんて言うなよ、事実こいつが悪いんだからな
ソルム「待ってくれ、浩太っ!待て、待つのだ、落ち着け!
浩太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーッ!!!」
よし、もう終わった。もちろん結果は‥‥‥。
浩太「うん、陽性。アウトです」
ソルム「あっ‥‥‥あぁ‥‥‥。やめろっ!‥‥‥来るな!」
これは、態度からして確定演出だな
――ゴンッ!
ソルム「あ‥‥‥ぁ‥‥‥‥‥‥」
文字通り、お灸を据えてやった
浩太「諸々の発言から、有罪とみなした。そろそろ本当のことを言ったらどうだ?」
ソルム「‥‥‥‥‥‥はい」
そしてソルムは、フィーアを酒で眠らせてその後ケモ耳を堪能しようとしたと白状した。おっとそこの男子中学生よ、変なことを妄想したんじゃないのかい?しっかり最後まで見ないと結末は分からないもんだぜ。何よりも、ソルムは襲う勇気なんて欠片もないからな。俺もだけど
まあどちらにせよアウトってことだ。‥‥‥とりあえずフィーア起こすか
しっかりあの後フィーアに怒られていましたザマぁないなハァー気持ち良すぎだろ!
おっと失礼。ソルムがフィーアに怒られた後のことを話そう
◇◇◇◇◇
ソルム「お願いしますっ!」
フィーア「えぇ‥‥‥ヤダ」
ソルム「そこをどうにか!」
ん?こいつらは何をしてるんだ?
俺が奴らの会話に耳を立てていると、こんな話が聞こえてきた
ソルム「お願いします!ケモらせてください!」
フィーア「えぇ‥‥‥ヤダ」(2回目)
ソルム、お前は相変わらず懲りないな
そういえばケモるなんていつぶりだろうか。俺が中学生だった頃は、ケモ耳アニメキャラにドはまりしていて、現実になんて全く興味なかったからなぁ。何年前だっけか‥‥‥。確か2024年とかそこらへんじゃなかったっけ?懐かしいな
丁度今ぐらいの時期か?俺の体感イメージだけど、たぶんこのくらいに元日だったはず
そんなことを考えていると、フィーアから驚きの言葉が出る
フィーア「‥‥‥一回だけだからね」
ん!?あのフィーアが許可したのか!そんなことあるの?おじさんびっくりだよホントだよ
ソルム「いやったぁー!出したっ!」
目の前に、ソルムの足にすっぽりと収まるフィーア。そしてそれを微笑ましく見つめるエレがいた
あれ、言ってなかったっけ?今日はみんなでホームパーティーだ
最も、これを提案したのは俺ではない。最も陽キャ感が強いフィーアだ
とはいえ、今日ぐらいは楽しもう。みんなで少しの楽しい時間を分かち合いたいんだよな
話を戻そう。フィーアは嫌がっている。のだが、悪い気はしない感じっぽい。ソルムは言わずもがなの満足感が顔ににじみ出てる。エレはほんわかした雰囲気だ。いや、平和だなぁ。
そうして、俺以外の全員で酒の入ったコップを持つ。もちろん俺はただの水だ
全員「「「「頂きます!!!!」」」」
そういえば、この世界には乾杯の文化が無かったんだっけ?あんまそこは詳しくないんだよな
なんてことを思っているうちに、早速皆飲み始めた
あ、言い忘れていた
フィーアは今年で20歳。バリバリの大人である




