第3話「油田、現る」
・・・・・暑いですね
あぁ、雲一つない快晴ですね。辺り一帯全部砂漠、そんでもって田舎
浩太「地方ニ飛バサレチマタ―ヨ。はは………………」
もう乾いた笑みしか零れない。レガスの奴、やりやがった。まさか地方に飛ばされるとは思わなかったわ
アルメッド神殿があるアルーン王国の首都『工業都市フェルニゲシュ』そこから500km離れたアルーンの端の『コンジット村』に俺らは居た。辺りにはサボテン一つなく、小さな家が点々と建っている
エレ「あの、とりあえず村の方に挨拶をしましょう。もしかしたら何かいい情報が見つかるかもしれません」
うん、確かにそうだな。ここに居ても仕方ないし、行ってみるか
そうして俺達は村長の家に向かった
村長「なるほど、組織もとい会社を作りたいと」
浩太「そうだ。鉄道が完成すれば、圧倒的にここの便が良くなる」
相手のメリットも大いにある商談だ。見たところ、ここら辺の村はコンジット村だけっぽいし、旨味もある。流石に相手も乗ってくるだろう
村長「どのくらいの成功率ですか」
成功率?そんなの、この計画を思いついた時から既に決まっている
浩太「100%です。失敗はあり得ません」
自身に満ちた表情で、そう答えた
◇◇◇◇◇
そうして俺達は一軒の空き家を手に入れた
よし、後はフェテウスから部品が届くはずだから、その間にできることをしよう
浩太「できることって、もう何もないんだよなぁ‥‥‥」
うん、暇になった。業務?労働?なにそれおいしいの?
俺はとことんサボりたい。前世ではあんだけ労働したんだ。ちょっとぐらいニーとしてもいいだろ。年金なんか全然来ないし、還暦まで働いた意味が何にもなかった。チクショー俺の労働返せよ!って言っても、それは前世のことであり、今の俺はこの世界で生きているのだ。今更考えても仕方がないことなのだ。
‥‥‥とは言え、だ。俺も生粋の日本人、デジタルが欲しくなってくるよ。はぁ、この世界でもPCに触れたいなぁ‥‥‥
そんなくだらないことを考えていると、部屋に誰かが入ってきた
おいおい、無許可で入ってくんなよなぁ。ったく、俺がムスコの育児をしていたらどうしてくれるんだよ
ちなみに、入ってきた人はフィーアだった
フィーア「ちょっとこっち来てです!」
なんだ?聖○戦争でもやってんのか?なんかムカつくし暇だから横槍入れてやるわ!
フィーアが連れて来た場所は、どこぞの戦争でも何でもない
どす黒い液体で満たされた巨大な湖だった
いやどす黒い液体の湖ってなんだ!?
浩太「ナニコレ‥‥‥‥‥?」
どうやら、村長が教えてくれたらしい
村の砂漠に急に出来て、困っているとのこと。村の景観を完全にぶち壊している
とりあえず、湖に近づいてみることにした
凄い量の魔力を感じる‥‥‥
浩太「これあれだ‥‥‥。【魔熱油】だ」
どうやらここは魔熱油の油田だったようだ
まさか!レガスはこれを見越して、俺をここに‥‥‥‥‥
いやそれは流石に出来過ぎた話、無いな。断言する
あれが魔熱油の油田と分かれば、魔熱油をわざわざ大規模に輸送しなくても良くなる
しかし大切なのは、この油田がいつまで持つかだ。いくら巨大とはいえ流石にいつか枯渇する。要はSDGs的に考える必要がある。持続可能な構想を練らねば
◇◇◇◇◇
さて、ついに例の物が届きましたか
浩太「どれどれっと‥‥‥」
そして、俺は届いた物品の中からとある部品を見つける
グリスのにおいが仄かに感じられ、手に握られているのはずっしりとした重い部品。これなんだと思う?
って、まあそんなことはいいんだよ。この部品はかなり重要な部品だ。設計するのに苦労したよ
元からこっちに運んだ列車にその部品を取り付ける
浩太「後は、レールだな」




