第1話「大計画始動」
俺は町の役場に居た
用意された席に座り、周りの出席者を確認する
町長、職人フェテウス、それと町の会計担当と、俺浩太だ
町長「それでは、グラスランドタウンの都市開発計画の内の一つ目『世界鉄道計画』の最終決定会議を始めます」
◇◇◇◇◇
浩太「ここは、こんな感じにつけて…………と」
フェテウス「タービン部分は作ったぞ」
浩太「あざっす!それで、ここにメーターを付ければ………………」
現在、魔熱蒸気機関車の心臓部を製作中だ
心臓部を作ったら、後は本体に取り付けて7割完成ってとこだな
浩太「……………………はんだごて欲しいな」
『はんだごて』とは、機械の配線などを取り付ける用の金属を溶かす道具。勿論魔法世界にはそんなものはない。あっ、あと現実の世界は【現実世界】この魔法の世界を【魔法世界】って呼ぶからね。ここテストにでるよ!※出ません
フェテウス「はんだごてってなんだよ?」
浩太「いやはんだって金属を溶かす道具だよ。電源がないから再現はできないけど………………………………いや行けんじゃね?」
俺は近くにあった余り物の鉄ワイヤーを魔法で温める
フェテウス「おう急にどうした?」
浩太「低融点金属ってある?………………ってそうか、分からないか。じゃああれだ!低い温度で溶ける金属はある?」
フェテウス「ん?それはないが、錫とかあの金属ならあるぞ」
現実世界と魔法世界は、用語の違いがあるから困るんだよな
まぁ、でも慣れた感じはある。少しずつでも、こっちの世界にシフトしなきゃ
そうこう言っていると、フェテウスが金属を持ってきた
フェテウス「これだ、錫と『魔鋼』だ」
『魔鋼』は、高純度の鉄と炭素を一定の割合で混ぜ、更に高濃度の魔力を加え続けると錬成できる金属。高濃度の魔力を放つ性質を持つ
『魔鋼』と錫を混ぜれば、何となく低融点金属を作れそうな気がするんだよな
浩太「よいしょ。コイツとコイツを合わせて鍛えれば………………………………」
フェテウスの反応を見ると、いまいちピンと来ていない表情だ
フェテウス「毎度お前の行動は本当に読めないよな………………」
浩太「そんなことを言っているうちに完成だ。ほれ【フレイム】」
俺は手から火を出し、出来上がった金属にあてて熱する
すると、みるみるうちに金属が溶け出していく
浩太「成功、これではんだの代わりになる物ができたな」
我ながら感心というやつですな。直感って意外に信じてみれば当たるもんなのよ
フェテウス「すげえな、下手したら唯一の技術じゃねえのか?」
浩太「コイツってそんな珍しいものなのか。ワンチャン高値で売ってもいい奴?」
そしたら金がザクザク手に入るじゃねえかよ!これで俺も億万長者に
グフフ………………………………
フェテウス「まあ、あまり売らない方がいいと思うぜ。勘のいい奴は技法なんかすぐに気付くだろうな」
浩太「そ、そうか………………」ガーン
さて、心機一転作業に戻りましょうか。まだまだやることが沢山あるんだよなぁ




