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俺達が創るこの世界の開拓史  作者: white noto
第二章 示されていない獣道
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第4話「正義ではないナニカ」

裁判官「それでは決闘裁判、始め!」


ザーレ「【獣化(ベスティアレイズ)】」


獣化(ベスティアレイズ)

獣人が生まれながらにして獲得するレアスキル

自身が持つ獣の遺伝子を強く引き出し、身体を変化させる


ザーレは種族・狼の獣人で近接戦を主体とする


この勝負は近接のやり合いになる


ソルム「【聖斬(ホーリースラッシュ)】」


ソルムが斬撃を放つ

がザーレは身軽にそれを躱す


ザーレ「これが種族・狼のレアスキル【瞬足化】だ」


瞬足化は自身の移動速度を上昇させるスキル

これにより、ザーレは巧みな技を繰り出せる


ソルム「そうか、では俺も少し嗜好を変えよう。【神ノ導線(コンダクタンス)】」


ソルムが一切の迷い無く、ザーレに向かってダッシュする


ザーレ「馬鹿か!」


ザーレはレアスキル【爪ノ薙ギ(クローナウ)】を発動

爪ノ薙ギ(クローナウ)は狼が持つ爪に風属性の力を込めて辺りを薙ぐスキル


だがソルムは予知していたようにそれを躱す

そしてソルムは剣を構える


ソルム「【神ノ誘導(インダクタンス)】」


ソルム「断つ!【聖斬(ホーリースラッシュ)】...............!」


ザーレは回避に徹する

しかしソルムの剣の軌道はザーレの動きに連動するかのように、ザーレを迷い無く追い

そしてザーレを斬った


ザーレ「がぁぁぁぁぁ!?............なんだと、確かに俺は......」


ザーレを意にも返さず剣を突きつけるソルム


ソルム「御託はいい。選べ、投降するかこのまま戦うか」


ザーレは確信した。彼の目には自分の保身などは微塵も混じっていない、純粋に奴隷フィーアを救うという眼。


___なんだあの眼は!

___嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

___たかが一人の奴隷、しかも見知らぬ奴隷をだぞ!?

___狂っている、なんなんだ!この眼は




___こんな奴に俺が勝てるわけないだろ............

___これが「正義の眼」なのか

___いや違う、これは____




何かヤバいと感じた

ソルムの眼には、正義ではない何かが映っていた


気付いたら体が動いていた


浩太「そこまでだソルム、これ以上は言う必要はないだろう」


ソルム「そうだな」


ソルムは剣を降ろす


あのまま放置していたら多分、ザーレの首は吹っ飛んでいただろうな


ソルムは剣を突き付けたとき、眼に何か映っていた

あれは正義の眼じゃない、負の感情の類


裁判官「原告の投降により、決闘裁判を終わる」


裁判官「改めて、原告に人権侵害の罪として懲役5年の刑を言い渡す」


そして裁判は閉廷した


ソルムのあの眼はいったい何だったんだろうか


俺は引っ掛かりを覚えながらも、この件は考えないことにした

後に大きな後悔を生むかもしれない

俺は見えない可能性に目を背けた

それが初めての罪

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