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コックと魚人の冒険譚



 422:名無しの魚人


 こちらに私を3枚におろすといっていたコックさんはいませぬか( ˙-˙ )



 423:名無しの剣士


 いきなり魚人かよwww

 コックとバトルをするのか?!(゜д゜)



 424:名無しのコック


 なんじゃ!3枚じゃなくて4枚におろしてほしいんか?!(°ㅂ°╬)



 425:名無しの魚人


 大量の魚介類持ってきたけど…おろされるなら帰ろかな…深海に…



 426:名無しのコック


 魚介類ありがとござーいまーす!

 てかドーシートの何処にいるの?( 'ω')?

 俺はやっと店を出す事が出来たからずっとここに住み着く予定だけどw



 427:名無しの双剣士


 まさかの店持ちwww

 安くしてくれるなら常連になるわ(๑•̀ㅂ•́)وwww



 428:名誉会長 忍者


 ドーシートでござるか!?

 今、狐さんがそちらに向かってるでござるよ!!

 新しい装備になった狐さんが!!



 429:名無しの槍士


 流石ストーカーwww

 いち早く狐さんの行動を教えてくれるwww



 430:名無しの剣闘士


 てか、新しい装備だと?(゜Д゜)

 どんな装備になったんやろ…そこが気になる!



 431:No.01 遊び人


 狐様の着物姿よ!袴姿よ!!和服男子なのよ!!!

 あぁ…踏まれたい…(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ



 432:名無しの調教師


(;≧△≦)<変態だー!



 433:名無しの魚人


 コックよ…私はいまポータルの前にいるでやんす!だから早く来てくれ!

 乾く!!!!!




 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△


 コックside



 もうポータルの前に居るのかよ!それなら行ってみるか…

 てか、どんな見た目とか装備とか聞いてないけどわかんのか? まぁ行くだけ行ってみて、わかんなかったらまた掲示板で聞きゃいいか。

 それより…あの魚人…キャラがブレブレじゃね?定まってないよな…あれでいいのか?


 ポータルまで来たけど何処に…

 あぁ…あれだな。あれしか居ねぇわ。見た目で魚人って分かるわ。

 顔は人なんだけどさ?皮膚が…皮膚がめっちゃ鱗やん!!

 それに海パン一丁で銛を背中に背負ってりゃそりゃ分かるわな!


 どうするよ…近づくにしても勇気いるくね?!やべ…なんか目が合ったわ…逃げられねぇ…





 魚人side



 さてさて、掲示板にここに居ることをコックさんに書いたけど気づいてくれるのかしらねぇ〜

 陸に上がると鱗が乾いて動きにくくなるから嫌なんだけどな。それにしても、そんなに私のことが気になるのか?プレイヤー達が2度見して通り過ぎていくけど…何故なんだ?

 鱗が綺麗すぎて見とれてるのかな?きっとそうだろう。

 でも、1人だけこっちをガン見してる人が……あの服装…コックさん?めっちゃ料理人って感じの服装だわね。

 私を熱い眼差しで見なくても私は逃げませんぜ?旦那…ぐへ。

 そちらが来ないなら私から行って差し上げましょうじょ!!魚達を新鮮なまま渡したいからね!!




 コックside



 こっちに向かってきやがった?!しかも足元が濡れてるのが気になる!

 しかも時々、自分に水を掛けながらゆっくりとこっちに向かってきてる…てかなんで水をかけるんだ?カッパの皿と同じ原理なのか?



「貴方が…私を上手く……美味しく…丁寧に調理をしてくれるコックなのですか?」

「その言い方!!周りのプレイヤーに住人がドン引きしてるから!!やめてくれ!」

「ふむ?それならば…私を食べてくれるのですね?」

「それもアウトーーー!!!!」

「わたしにどうしろというのです!」

「持ってきた素材を何も言わずに渡してくれたらそれだけでいいんだよ…とりあえず俺の店に移動するぞ…ここじゃ周りから変な目で見られるわ」

「店であんなことやこんなことを「しねーよ!」」




 食堂<大盛りところてん>



 とりあえずあの魚人を店に連れてきたのは良いけど…なんか弱ってねーか?


「コックさん…お願いがあるのですが…よろしいか?」

「できる範囲でなら聞くけど、どうした」

「鱗が乾いてきてヤバいでありんすよ…水を…私にぶっかけてくださいましぃぃぃ!!!」

「いちいち言い方が怪しく聞こえんだよ!ガチで3枚に下ろすぞ?!とりあえず水をかけたらいいんだな?ほらよ」


 まじでこの魚人はなんだよ、水をかけられたくて土下座するなんて…とんだ変態だな…こりゃ…あの掲示板民は変態が多いのか…納得。

 厨房から水を持ってきてかけてあげたから元気になりやがったよ、


「感謝感激雨マグロカツオですわ」

「なんか違う!鮪と鰹は欲しいけどなんか違う!」

「あっ、これ。持ってきた魚介類でやんすよ」

「食材ありがとございまーす。でも本当に貰っていいのか?何かと交換するか?」


 タダでさすがに貰うわけいかねーしな。金かアイテムと交換なら助かるんだけど。


「交換ですか…それなら私の要望を聞いてもらってもよろしいですかな?」

「お…おぅ。とりあえず聞いてみるわ」

「ここにしばらく住まわせて欲しいでありんす!陸に上がったはいいけどまだ鱗が陸に対応してないから辛いのでありんす!それにここはすぐ裏が海だから魚たちも直ぐに取れるからWIN WINの関係になれると思うんです!だから何卒…オイラを捌かないでほしいのぉぉ!!」


 まさかの住み込み希望かよ!そりゃ魚達を取ってきてくれるなら俺的には助かるけど…

 まぁいいか。


「2階に空いてる部屋があるからそこを使ってくれて構わんよ。それに魚をくれるってんなら俺も助かるしな」

「ありがとでやんす!そして…また乾いて来たから水をおねがいします…」

「それならそこに寝転がれぇぇぇ!!!いくらでもぶっかけてやんよ!!」

「んひぃぃぃ!嬉しいでござんすよぉぉぉ!!」




 こうして

 サクライときなこは出会ってしまったのである。


 しばらくして、大盛りところてんに狐さんことシウ達一行が現れたのであった。




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