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2次職ですか?


「ディーネが現れたのはまだいいとして…ここどこなの?!」

「んふふ〜ここはですね〜私達の世界なのです!」


 ……うんよく分からないや…いきなり私たちの世界とか言われても…ね。

 てか、こーやって思ってる事も筒抜けなんだよね?ディーネさん?


「勿論ですよ?私たちに隠し事なんか通用しないんですよ?んふふ...そんなことより…シウ様に大事なお話しがあるんです」


 ディーネは神妙な顔つきをし見つめてくる。


「大事な…話?前に言ってた黒き力ってやつの事?」

「そうです、ココ最近精霊界にも不穏な空気が流れてきているのです。物凄く嫌な予感がしてるんですよ…」


 うーん…黒き力ねぇ…ん?そういや…

「黒き力と関係あるか分からないけど、変なモンスターと遭遇はしたぞ。黒いオーガだった。てか、その黒いオーガを出してきた奴が居たわ」


 俺はフィノス湖での出来事をディーネに話した。


「…それは負の力を使ってますね。やはりこれは早急に解決をしないといけないみたいですね…でも私の力ではどうにも出来ないですし…」

「なんか1人で考え込むのは良いけど俺を置いていくのはやめようか?!置いてけぼりは辛いぜよ」

「あっ、シウ様申し訳ありません…もしかしたら近いうちに大きな争いが…」

「ディーネ!それ以上は言ったらダメだよ!」


 突然、ディーネの横にキュリアと同じぐらいの身長の女の子が現れた。


「ヴォル?急に出てきてどうしたの?私を止めに来ただけとは思えないんだけど?」


 なんかまた俺を置いて話しがすすむのかなぁ〜知らない女の子も現れちゃったしなぁ〜とりあえず見学しておくか…


「見学なんてさせないよ?君がシウくんだよね、ディーネからよく話を聞いてた。突然ディーネが居なくなったから探しに来たらここに着いたの」

「ディーネが俺の話を?」

「うん、尻尾がもふとふとか…シウくんを食べちゃいt「ヴォル?!それ以上はめっ!です!!」」


 えぇ…ディーネさんは一体なにを言ってたんでしょうね…なんか想像つくけどさ!


「えっと…ヴォルさん?だっけ?とりあえずディーネが話そうとしてたのはダメな案件だったて事でいいのかな?」

「うん、あれ以上は禁止。シウくんはいい子。物分りが良くてお姉さん好きよ?いい子いい子してあげようか?」


 お姉さん…見た目キュリアと変わらない幼女じゃんよ…

 でも…ここに現れるってことは…精霊様なのか?

「シウくん正解。私は雷の精霊、ほかの精霊達もシウくんに会いたがってた。ここに来る時にみんなを感電させて動かなくしてきた。ぶい!」


 新たに現れた幼女は雷の精霊、ヴォル。

 身長はキュリアとあまり変わらないのだが、スタイルはキュリアより良かった。所謂...ロリ巨乳...

 髪は淡い紫色をしており、胸までの長さでウェーブがかかっていた。

 ゴスロリチックな服装をしており、見た目とぴったし合っていた。


 うん、無表情でぶいってされても…少しは笑顔でしてたら可愛かったのに…

「私が可愛いって?んふ...シウくん…好き」

「シウ様?!浮気ですか?!私がいるのに浮気なのですか?!認めませんよ!!」

「なんでそーなるんだよ!それより!ここは何処なんだよ、最初に聞いたのに答えて貰えてないんだが」

「ここはシウ様のいる世界と私達、精霊がいる世界の狭間と言ったところですね。シウ様を私がここに連れて来たのです」


 俺が今現在いる場所はディーネが説明した通り、人の世界と精霊の世界の狭間であるらしい。

 全ての時は止まり何も無い世界。ここでは誰にも邪魔をされずに話せるとのこと。


「それで、黒き力に気をつけろってまた言いたくて呼んだのか?」

「それもありますけど…シウ様は妖狐に変わりましたよね?聖都の先には獣人だけの街があるので行ってみては如何です?妖狐も獣人として住んでますからね」

「シウくんは行くべき、妖狐としての力をもっと付けるべき。それとシウくんはもうすぐで上の力を手に入れられるけど何になるの?」


 ん?上の力?あー二次職のことか。

「まだ決めてないけど…弓を使える職業ですかね?」

「シウ様なら色々と選べそうですね…戦い方が特殊ですから…」


 二次職は一次職からの戦闘スタイルで選択肢が増えていく。

 剣士でも魔法を主体に使っていれば魔剣士など、様々な職を選ぶ事が出来る。

 しかし、俺はメインの武器である弓を手放すつもりはなかった。


「弓を使っていくならシウくんにこれをプレゼント。シウくんの弓に使ってあげて」


 ヴォルがシウに手渡してきたのはディーネに貰った精霊石の色違いだった。


「シウ様!まだ私が渡した精霊石を使ってませんよね?ヴォルのを先に使ったらダメですからね!私のあげた精霊石を最初に使ってくださいね!」

「えぇ…カンガエテオキマス…」

「でも本当に精霊石を使うべき、この先シウくんの力に必ずなるから。後悔する前に使っておくべき、これだけは伝えておく」


 なんか不吉な事をいってくれるな、おい。とりあえずギンガムさんに相談するか…

「そろそろシウ様を元の場所に戻さないと駄目ですね。ここに長時間居たら戻れなくなりますし…」


 さらっと怖いこと言うなよ!


「戻れなくなる前に帰してね?てかむしろ今すぐ帰してくれないかな?!怖くなってきたわ!」

「帰る前に私の加護をサービスであげちゃう。それと…この飴もあげる。戻ったら食べてね?約束だよ?」


 ヴォルは俺に1つの飴を手渡し、指切りをしてきた。

 ヴォルと指切りを済ますと


「それではシウ様、また会いましょう。私達、精霊はシウ様の味方ですので安心してくださいね」

「シウくんばいばい。今度遊びに行くね?その時に沢山尻尾を触らせてね?」

「シウ様の尻尾をモフっていいのは私だけなんです!ヴォルは指をくわえて見てたらいいんです!!」


 ディーネとヴォルが言い争いを始めたと同時に俺の視界は黒く染っていった。


 別れ方!なんで2人の喧嘩を見ながらフェードアウトやねん!!!



 ▽△▽△▽△▽△▽△


「マスター?まだお祈りしてるのです?」

(長い祈りじゃの、そんなに神頼みしたいことがあるのかえ?)

「え?あぁ…戻ってきたのか…」


 キュリアと姫に声をかけられて目を開け、周りを見回すと教会に戻っていた。


「また今回も精霊様とお話をしたのです?私は何も無かったですけど…」

「あぁ、少し話してきたよ。もしかしたら近々何か起きるかもしれないって言われた…多分、あの黒いオーガみたいなのがまた現れるのかもしれないな」

(妾にはわからない話なのじゃ。後で聞かせて欲しいのじゃ)


 俺達はお祈りを済ませユーキングが待っている所まで戻っていき合流する。


「無事に祈りも終わったみたいだな。それよりお前は今レベルなんぼなんだ?」

「ほぇ?レベル?今は…丁度30だな。あー二次職か!」

「それならここで二次職になっていくか?教会でならジョブチェンジ可能だからな」


 俺のレベルが30になっていた為、二次職に上がることが可能になっていた。


「んーとりあえずどんな職になれるかだけ確認とかでもいいのか?」

「別に直ぐチェンジしなくても大丈夫だぞ。狙ってる職が無ければ経験を積んでからジョブチェンジする人達も居るからな」

「それなら確認だけでもしとくか…んで?どこに行ったらいいんだ?」

「こっちだ」


 ユーキングは俺達を二次職にしてくれる場所まで案内をしてくれた。

 祭壇がある部屋とは違う場所に連れていかれた俺達。1つの扉の前に着くと神官が立っていた。


「ここでジョブチェンジする事が出来るぞ。そこの神官に話しかけてこい」


 神官に話しかけると


「何か御用ですか?旅人よ」

「えと、二次職の確認をしたいんですけど…」

「それではこちらの部屋にお入りください」


 神官が扉を開け、部屋の中に案内した。

 部屋の中に入ると、部屋の中央には台座があり、その上には水晶が乗っていた。

 部屋の中にはこの水晶を置いてある台座のみだった。


「この水晶に触れるのです。さすれば適性な職業が分かるでしょう」


(これに触れるだけでいいのか?触った瞬間に電気が走ったりしないよね?!

 とりあえずは触ってみますかね)


 水晶に触れると、目の前に画面が現れ、選べる職業が表示されていた。



「なんか多くね?!しかも変な職業まであるやん…」



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