九八話 HARD-OFF
ドルドン・ゲームは佳境を迎えていた。
「次はどこじゃ!?」
「赤の渦巻きに左手っす」
「そ、そんなところ無理だよォ〜〜〜〜!」
『ゲーム創設者がこんなところで敗北ですか!? 子供達が泣きますよ!』
「男子達が!?」
枯れた男二人が絡み合い、卍固めよりもきつい姿勢でゲームを遂行している。そんな苦しい格好だというのに、ドルドンもアーロスも弾むような声で絶叫している。すっかり意気投合した様子であった。
ドルドン神父がアーロスの股下をすり抜けて模様に手をつく。
アレックスとヨアンヌはごくりと生唾を呑み込んだ。結果的に標的を射程圏内に収めている。手のひらを裏返して揉みしだけば過去を盗み見れるのだ。何やかんや怪しまれずにここまでやってのけるなんて、何という手腕だろう。
「も、もう限界じゃ……!」
『!?』
巨体が仇となったか、次の模様を読み上げる前に老爺の身体がバランスを崩す。
故意か否かは定かではない。元々両脚をクロスさせて前屈姿勢になるという無理な姿勢だった。しかし、アーロスの下腹部に顔面から突っ込んだところを見るに、倒れ方に関しては十中八九故意だろう。
アーロスの体臭(無臭)を肺の中にめいいっぱい取り込みながら、ドルドンは教祖を地面に押し倒す。
(獲った!! 貴様の記憶、見させてもらうぞ!!)
アレックスとヨアンヌがあっと声を上げる。『小さな世界』を獲得するための絶対条件が今達成されようとしている。
ドルドン神父は、そっとアーロスの股間に触れた。
――在る。確かな感触が。
非人間じみたこの男にも、男性器はついていた!
歓喜のまま、妙な感触のそれを手の中に収める。
次の瞬間、ドルドン神父は凄まじいばかりの怖気に襲われた。
(……!?)
心象風景が流れ込んでくる。
脳が焼き尽くされんばかりの閃光の中に、アーロスの見てきた世界が展開されていた。
そこは遥か過去のとある都市――人の業が煮詰まった地の獄であった。
かつては良き国だったゲルイド神聖国も、時間が経過するにつれて、私欲に走った貴族や聖職者が巣穴を拡げるようになった。厳正たる正教幹部の目の届かぬ場所で腐敗が始まり、特に辺境の街や地方などはその煽りを強く受けた。
賄賂の横行、児童売春、権力争い、重税……アーロスの故郷メタシムは特に腐敗の進んだ地域だった。
『どうして。どうして教会は弱き者達を救済しないのですか……』
スラムのような溜まり場で、子供達が死んでいた。身体中の力が抜けるような虚脱感に襲われる。ドルドンの胸にもまた、氷柱が突き立てられるかのような衝撃が走った。
(これがアーロスの過去か。……案外代わり映えしないというか、普通の過去だな。ありきたりな絶望に、空回りする努力。拍子抜けだ。まぁ、質はどうでもいいか。奴が革命に走った理由、それに付随する弱みを盗み見ることが目的なのだ)
こんな普通の過去で悪のカリスマが生まれるわけがない。まだ見ぬ心象風景があるに違いない。
ドルドンは期待を胸に、更にむんずと睾丸を揉みしだいた。
更に深く、精神世界に潜る。
ドルドンの自意識は深みに誘われていった。
『こんなこと、あっていいはずがない』
アーロスは蛆を掻き分け、亡骸を抱いていた。
一人で腐敗に立ち向かっても無意味だと気づいたのだろう。折角用意した金も、強固な利権を得た者達を黙らせるには至らない。彼らとの対話もまた不可能だった。
絶望と懊悩の末に辿り着いたのは、武力による革命だった。
国の腐敗をも超える狂気を。全てを破壊し、再構築する反乱を。玉砕覚悟で反乱を起こし、市民の目を覚まさせるのだ。
自ら怪物になったのはアーロスだが、結果的に彼を生み出したのはゲルイド神聖国だったということか。ドルドンは哀れみの目を向ける。
この男は、元は真面目で、正義感溢れる男だった。現実と理想の狭間で磨り潰されて、壊れてしまったのだ。理想を穢した『ゲルイド神聖国』に復讐をしようとしているのかもしれない。
アーロスは得意の話術で商会を狂信者の集いへと変えた。彼らと己の命で以て、歴史に残る訴えを起こしてやると意気込んでいた。
金はある。武器も入手してある。あとは機会を待つだけだ。
そんな時、ふらっと立ち寄った図書館で、導かれるまま書物を手に取った。
聖遺物と歴史に関する本だった。何かに魅入られて、アーロスの思考が高速回転していた。
『聖遺物……天の心鏡……黎明の七人……?』
(っ……!!? な、何じゃ!!? ヤバい!! これ以上は見るなと本能が告げておる!!)
アーロスが書物を手にした途端、ドルドンは得体の知れない激情の波に襲われた。押しては引きを繰り返し、腹の底から震えるような寒気が昇ってくる。
何かが近づいてくる。まるで、そう、『認識阻害』が掛けられた土地を思い浮かべた時の、漠然とした靄だ。あれを踏み越えようとした時の違和感と忘却感が何十倍にも凝縮されて襲ってきている。
(こ、これ以上アーロスの心象風景を探るのはとてつもなくマズい。頭が本当におかしくなる。……だが、この金玉を手放してしまえばもう二度と触れない!! 恐怖? 畏れ? そんなものに怯むワシではない!! 視ろ!! 己の心を律すれば、道は開かれん!!)
ドルドンは、書物を読むアーロスに目を向け続けた。
『…………邪神?』
核たる情報が脳髄に直接刻みつけられていく。邪神の認識阻害というフィルターを介さず、直接アーロスの睾丸から注がれていく。
アーロスがケネス正教の歴史、それも隠蔽された正史に目をつけたこと。『邪神』という単語とその存在。原始の聖遺物『天の心鏡』。
願望の増幅器である『天の心鏡』が鍵だった。
『天の心鏡』は人々が強く渇望した夢を現実にする。過去のゲルイド神聖国は、多くの国民が不満を抱く腐敗国家だったはずだ。ならば、虐げられて絶望している者達は、現状を打破するような救いを求めているはずだろう。
(――当時の内政状況を利用して、『天の心鏡』が『黎明の七人』を発現させた古の時代を再現しようとしたわけか)
アーロスは行動に出ていた。自らを救国の教祖としてアピールし、財を投じて人々を扇動した。時には事件を起こし、意図的に治安を悪化させて人々の『救国への願望』を高めたのである。
また、いつからか仮面で素顔を仮面で隠すようになり、己の『神秘性』を高めて『天の心鏡』が想定通りに働く確率を少しでも上げようとした。
(確かに当時の国は荒れていたが、こんな理由があったとは知らなんだ。しかし、たかが一冊の本から得た知識を頼りに、ここまでできる人間が存在していいのか?)
神話は神話だ。御伽噺と真実の間、人々にちょっとした希望を持たせるような、いつかどこかで起こったらしいことでしかない。半分は教義の刷り込みであるし、真実性を求めるのはもはや愚かしいと断言できる領域のモノだ。
(……世界を見渡しても、大真面目に神話を起こそうとする大馬鹿者は、アーロス以外にはいないだろう。化け物だ。その異形の精神は感服に値する)
混迷を極めたゲルイド神聖国で『邪神』の後ろ盾を得たアーロスは、着々と地固めを行った。
そして、流星群という空前絶後の吉兆が観測された日、アーロスは信者達の前で首を吊った。
(気持ち悪い)
淡々としていた。自らの死さえも『人々の熱狂』に利用する猪突猛進の目標意識。完全に人間離れしていた。
アーロスの失望や怒りが果てしないものだと理解はできたが、それほどまでなのか。ドルドンの心は完全に取り残された。目標に対する容赦のなさと異常な視野の狭さがアーロスという人間の核なのかもしれない。
アーロスの頚部が、ぴんと張った縄に叩きつけられる。びくんと跳ねる。
天井がみしりと鈍い音を立てた次の瞬間、光ではなく、混沌の闇がアーロスの全身を包んだ。ドルドンの自意識はアーロスの心象風景から切り離され、謎の世界に放り出された。
全てが闇に覆われた世界。
一条の光もない淀んだ空間に、ドルドンの自意識が佇んでいた。
(は……? な、何……?)
ふと足元が気になって見下ろすと、『手』があった。
厳密に言えば、手ではないのかもしれない。何故なら、腕が視界の端から無数に生えている上、指の数も五本より多いからだ。
そんな手先のそれぞれに、ピアノ線の如き細い『糸』が摘まれていた。糸は遥か彼方まで伸びていて、終わりが見えない。一〇本ほども指があるのに、律儀に人差し指と親指らしき部分だけで器用に糸を挟んでいた。
(二つ目の心象風景……!?)
動揺と困惑。元々原理の分からない現象だったことが拍車をかけて、鮮烈な衝撃となって彼を襲う。
『手』が糸を手繰り寄せると、遠い場所で小さな波が起こった。目を凝らしてやると、糸の繋がれた先に光の玉が見えた。光の中にはどこかの景色が映っていて、まるでシャボン玉の中に浮かんだ別世界のようだった。
あれは、光の世界。自分達が暮らすこの世だ。心底からの同調がドルドンを襲う。
はっとして糸の動きを追うと、糸に走った振動が光の世界に伝わって、シャボン玉の中の景色が大きく揺れていた。
大地震だ。別の糸の先では、大津波、大噴火、大飢饉、彗星落下、といった天変地異の如き厄災が巻き起こっていた。
光の世界の住人が死んでいくのを見て、『手』は忙しなく糸を操った。
向こう側へ糸の振動が伝わるのには、随分時間がかかるようだ。しかも、光の世界は時間が経過するごとに遠ざかっている。その世界に繋がる糸も、動かす度に絡まったり、解れたり、断絶されたりして、次第に使える糸が少なく弱くなっていた。
それでも、残った糸の先には、魔獣やモンスター、ドラゴン、仮面の男、その他の何かが踊っている。
ケネス正教に仇なすモノに括り付けられた『糸』。
ドルドン神父の脳裏には、『使徒』という言葉が過ぎった。
(…………『邪神』。貴方様は……本物の神なのか……?)
使徒に闇の力を委ね、人々の心に住まう『神』へ返り咲くために暗躍する邪神。存在のスケールが違う上位存在に、老爺の自意識はずたずたに打ちのめされた。
具体性を帯びた姿を想像するなど烏滸がましいとされた『神』の一柱を目の当たりにしたのだ。その衝撃は計り知れない。
そうして見下ろす自意識の彼方、体格の良い神父の首元に、千切れた糸の残骸が絡みついていた。
(あ)
首元を払う。何もついていない。異形の神を前にして、ドルドンの自意識は正気を振り切り、今度こそ限界を迎えた。
ドルドン神父がこの事実に辿り着くことはないが、彼の『糸』を断ったのは、愛してやまないオクリー・マーキュリーその人だった。
☆
「なあ、サレン。アーロスは邪神のことを知っていたのかな?」
「国立図書館に通っていたのなら、アーロスに『カイル文書』が見つかっていても不思議ではないだろう」
「わらわが思うに、例の本が国立図書館に在り続けたのは、アーロスに見つけてもらうためだったのではないかのう?」
「なら、奴さんは逆に邪神を利用してやろうって気持ちだったのかもしれないな。なるべくしてアーロスは生まれたワケだ」
「あぁ。アーロスは操り人形に収まる器ではない。……人の心を掴む奴のカリスマは、間違いなく本物だ」
☆
瞬きすると、現実世界に戻ってきていた。
服の上からアーロスの男根をしゃぶりかけていた。
『ドルドン。おやめなさい』
「…………失敬。つい悪い癖が出てしまいました」
『ゲームは私の勝ちですね。中々楽しめましたよ』
「私の方こそ、こんなにお強い方と対戦できて光栄でした。またお願いしますね」
ドルドン・ゲームはアーロスの勝利に終わった。
脂の乗っていない言葉を並べた後、ドルドン神父は闇の渦に消えていくアーロスを見届けて、膝から床に崩れ落ちた。
「ど、どうしたんすか!? 凄い汗っすよ!」
現実世界に帰還した瞬間に発狂しなかったのは、老練した精神力の成せる技だろう。しかして、緊張から解き放たれて噴き出した汗を止めることはできなかった。
全て視た。ドルドンはやってのけた。取り返しのつかない過去視を経て、老爺は諦めに近い微笑みを零した。
「ドルドン、どうだった? 何かヒントは見えたか?」
ヨアンヌの個室で向かい合った三人は、ひとまずの作戦成功を喜んだ。しかしドルドン神父の顔色は冴えない。
「謎が深まるばかりだったよ」
「どういうことだ」
「ワシが見たのは、アーロスの過去と、もうひとつ。……化け物だ。……アーロスを利用して現世に返り咲こうとする上位存在の記憶を見てしまったのだ……」
真実を視たドルドンですら信じられなかった。仮面の男の股間を触った手が震えていた。この手で邪神の金玉をも握ってしまったのだと思うと、更に震えが強くなった。
対して、ヨアンヌは意味不明な新ワード達に苛立ちを露わにした。
「ウソをついてるのか? それとも命が惜しくなったか」
「バカなことを言うな。ワシはこれでもヨアンヌに感謝しておる」
「それ、関係あるか?」
「今は確証がなくとも、この言葉が出てきたことに信頼を置いてほしい」
ヨアンヌは目元の髪を払う。オクリーと出会った頃より随分と伸びた髪は、少女の雰囲気をより大人びたものに変化させていた。オクリーの自我と混じり合って混沌の精神を得たことにより、彼女は見た目相応の落ち着きと思慮深さも見せるようになった。
今はこの老人に突っかかる意味もない。オクリーへの愛という腐れ縁で繋がった二人にとって、仲間割れは、彼を手中に収める機会が永久に失われることを意味する。ヨアンヌはドルドンの突飛な言葉を噛み砕くことにした。
ドルドンは夢うつつの状態で続ける。
「アーロスの心の中を見た限りだと、奴は狂ってなどいない。正気のまま暴走していた。……哀れな男よ」
「感想はいい。弱点は分かったのか?」
「いや」
「チッ、何だよ」
確実な成果を得られるわけではないと理解していた。しかし、運良く降ってきた切っ掛けをモノにできないのは如何せん焦れったい。ヨアンヌは淡々とした口調で「使えねぇ」と吐き捨てた。
ただ、項垂れて座り込む男は、まだ語り足りないようだった。
「ワシは元々、邪教幹部の力の根源に疑問を抱いていた。ほんの数十年前まで影も形もなかった新興宗教が、突然一大勢力に上り詰めるなんて有り得ないからのう。悠然なるケネス正教の神と違って、アーロスという一個人が『主』なのも疑問を加速させた。どう考えても神とアーロスでは格が違う、とな」
「……? その答えは見つかったのか?」
「確実な答えかは分からないが……アーロスや邪教……それらの力の根源、即ち『邪神』のような存在に出会ってしまったかもしれん」
「どういうことっすか?」
「アレックス君。アーロスは邪神の使徒だったのだ」
アレックスはふざけるのもいい加減にしろと声を荒らげようとして、隣のヨアンヌの思案する姿を見て口を噤んだ。
「その邪神とやらは、何だ。ケネス正教の『神』と何が違う?」
「唯一神の御姿は、『黎明の七人』が見てつくったとされるモニュメントや、聖書、言い伝えから想像する他ない。……邪神はそれらの情報から酷く乖離した、怪物のような見た目をしていた」
「ケネス正教の神様って、何かぶわ〜っと明るい感じのヤツっすよね? 確かにイメージと全然違うっす」
「邪神は深遠なる闇の中に佇んでいた。腕は無数、指は約一〇本。顔も下半身も確認できず。……そもそも、あるのかどうかも分からぬ」
「……自分が知る『神』とは一風変わってるっすね」
「そうだろう」
ドルドン神父は苦汁を飲まされたような顔つきになる。
彼やケネス正教徒の価値観からすると、神は唯一絶対にして万能。他の柱の存在なんて認められないし、いるはずもないという認識がある。だから、正教徒は全体的に薄ぼんやりとした嫌悪をアーロスに抱いていた。
しかし、いるのだ。邪神というもうひとりの神が。
……正史や邪神について記されていたあの本はなんだろう。核の部分を知っただけで、細かい部分は分からない。もっと読んでみたい。ドルドンは探究心を持ちつつ、邪神の話を纏めにかかった。
「とにかく、アーロスに弱点らしい弱点はない。ヨアンヌ、貴様一人で倒せるような相手ではなさそうだぞ」
「待て。オクリーなら何か知ってるかもしれない」
「……何?」
そんな時、突然ヨアンヌが口を開く。
「アイツは物知りだ。不気味なくらい、この国や世界について精通している。……本来なら知識なんて持てるはずがない出生なのに、だ」
「あ〜……確かにオクリー先輩って変っすよね。培養槽出身なのに妙に色んなこと知ってるというか。あの人なら『邪神』について何か知ってても不思議じゃないっすね」
「ということは、何か? 結局またオクリー君と合流して情報交換する必要があるのかね」
「でも、オクリー先輩と会える機会なんか巡ってこないっすよ。あの人はケネス正教陣営に行っちゃって、どう転んでも次会う時は敵同士っす」
「案外そうでもない」
「え?」
ヨアンヌは不敵な笑みを浮かべる。
「聖都サスフェクト襲撃作戦の前、向こうにお呼ばれする予定なんだ」
「どういうことだ?」
「アタシにはオクリーやサレン達と会える機会があるってことだよ」
「馬鹿な――殺されるぞ! 確かに貴様は強いが、サレン様には逆立ちしても勝てん!! あの御方は怪物だ!!」
「アーロス様もサレンも、いつかはぶっ殺さないとダメな敵だ。ここで接近して情報を取れるのはデカいぜ?」
「それは、そうじゃが……」
「ピースが揃い始めたな」
口ごもるドルドンを他所に、想い人を脳裏に思い浮かべるヨアンヌ。
彼女は少し勘違いしていた。オクリーが邪神の情報を持っているのではなく、彼が発見した『カイル文書』に邪神の情報が記されているのだ。流石のオクリーも神のことを熟知するほど物知りではなかった。
結果的にオクリーを頼ったヨアンヌの勘は正しかったのだが、オクリーへの盲目さが彼女の躍進を後押ししたことを、ヨアンヌ自身は知る由もない。
遥か彼方の教会では、オクリーもまた少女のことを想起していた。
(……アーロスの感情を反映した過去、か。……ドルドンがいれば、アーロスの金玉を触って読み取ったんだろうか。いや、もしかすると、ヨアンヌが何か知っているかもしれないな)
かくして、二人の旅路は再び重なり合う。
収束の先は、『幻夜聖祭』前の極秘会議。セレスティアを洗脳から解放し、スティーラ・ベルモンドをこの世から消滅させる大規模攻勢のための会合だ。
豊富な知識を持ったオクリーと結託し、セレスティアを取り戻した上で邪教徒を封じ込めたいケネス正教。
正教邪教合わせた双陣営の壊滅を目論み、情報を欲するヨアンヌ一行。
彼らが再び出会う時、世界は再び混沌に満ちる。
――いよいよ、その日がやってきた。




