秋の気配の立つ夜に
誰が知っていたでしょう
夏の終わりになると
夜風がこんなにも優しくなるなんて
誰が知っていたでしょう
夜露に濡れた草葉の陰には
ちいさきものたちの声があったなど
今宵は星もひときわあかるく
夜空のキャンバスの上で瞬いていました
星の光が零れ落ちて
地表に届いたら
それは透きとおった結晶のような
優しい何かになるのかもしれません
星屑から生まれたような
ちいさな生き物たちが
ささやかな音楽を奏でて
秋を連れてくるのでしょうか
目に見えないどこかで
季節は巡り、時は過ぎていく
何度目かの秋に
また会えたのは
きっと幸運なことなのでしょう
書き直すかもしれません。
ブクマ頂いた方、もし消してしまったらすみません。