Introduction【一人で詩の連作企画⑨】
それは、あらゆることの序曲
君を縛り付ける全てからの解放
自由になった君は何も持たず
その先には何もない大地が広がる
↓ あらゆること
あらゆることにおいて、勝ち取れ
すべての者達を、今凌駕しろ
君が秘めたのは無限の可能性
磨くほど光る、確かなFORCE
↓ むげん
嘆きに溢れる世界を救うとか
そんなたいそうな野望を掲げても
遠くから響く君の声は
いつも僕に無限の力をくれる
↓ せかい
なにかを守れるほどの力はないが
せめてあなたといる時くらい
何度やられても立ち上がる
世界一強い男でいさせて
↓ たつ
死神が立つ
終わってしまった恋の
綺麗なぬくもりを断ち切ろうと
死神が立つ
↓ しにがみ
それは未来からの使者であったろうか
それとも単なる死神であったろうか
過去との決別を済ませた僕は
ただひとり、君のいない世界を生きよう
↓ みらい
円を描き弧を描き
すべては繋がりくるくる廻る
過去も未来もリアルも夢も
そのまま僕と君とを結んで
↓ りある
君は夢など見向きもしない
哀しいまでのリアリスト
それが故に今抱き締める
確かな体温を離しはしない
↓ たいおん
噛み締めた覚悟
いつまでも忘れはしない
抱き締めた体温
今も私の中で生きている
↓ いきる
それは桜の季節でした
あなたは居なくなってしまった
身も心も生きる意味さえ
僕の全てを捉えたままで
最後までお読み頂きありがとうございました。
vol.09のこちらは、なにかを始める時の少しの自由や不安、勇気といった様々な感情が入り混じった作品群となりました。
ひとつでもあなたの心に響く作品があれば光栄です。