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東方付喪鏡譚  作者: YORUTUKI
9/18

宴会での出来事

投稿遅れてすみません!


自分は完全不定期なので気長に待ってくださると嬉しいです!

数時間前



バタン!


強く扉が開かれ紅魔館の主レミリア・スカーレットが勢いよく入って来る。


「フラン!狂気はどうなったの!?」


レミリアの目にはぐっすりと眠る妹な姿があった。そして隣で咲夜が見守るようにみていた。


「お嬢様…」


「咲夜、フランはどうなったの?」


「わかりません…急に狂気の気配が消えて急いで見に来たらぐっすりと寝ておられました。」


「狂気が急に消え失せるなんてことあるのね?」


私を追いかけてきた霊夢が言った。


「う…うん?」


フランが目を覚ました。


「フラン!よかった起きたのね…」


「お姉様?…あれ?狂気がいない」


フランもこの異変に気付いたようだ。

しかし…


「鏡夢だ!鏡夢が助けてくれたんだ!!」


急にそう言いだした。そして


「お姉様が異変を起こしてる時にフランのところにね鏡夢っていう付喪神?だったかな?…が来てね!私を助けてくれたの!」






「鏡夢…ね」


「紅魔館に誰にもバレずに侵入するなんて…いったいどうやって…」


「でも、あんたの妹の話だけ聞いてると悪い奴には思えないのよね」


私の漏らした声に咲夜と霊夢が反応した。


「まっ!いいわ!それと今夜宴会するから待つもん持ってちゃんと来なさいよ!」


霊夢はそう言って帰っていった。





宴会は予想以上に賑わっていた。


アリスさんの隣に座っていると、わかりやすいくらいテンプレな魔法使いの服を着た金髪の女の子が来た。


「おっす!アリス!」


「あら、魔理沙じゃない」


アリスは微笑んで対応する。


「お?この女の子は誰なんだぜ?」


また女の子に間違われた。


「全く、この子は男の子よ」


アリスは呆れたように言う。


「なるほど!男の娘か!」


なんか勘違いされたような気がする。


「私に人形を作って欲しいって依頼をしてね、今は、私の家に居候してる。」


「そうだったのか!」


ガラっ


障子を開ける音がしたのでそっちを見ると…見覚えしかない人物がいた。


「失礼します。」


「おーす!」


勢いよく入った赤い髪の女性と緑の髪で落ち着いた雰囲気のする女の子…


そこには幻想郷の閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥと死神、小野塚小町がいたのだ。


おそらく僕を探しに来たのだろう。透明になるのは自分を鏡にして周りの景色を映しているから、人混みでは使えない。


「鏡夢くん?どうしたの?」


アリスさんが心配そうに聞く


「いえ、大丈夫です…」


おそらく捕まったら地獄へ逆戻りだろう…まだこっちにいたい!


「あ!四季様!あの子です!あの緑の髪の子!」


「み、みつかった!」


すぐに逃げようと体を起こすが、目の前にもう小町がいた。簡単に捕まってしまった。


「くっ、距離を操る程度の能力か…」


「全くもう…閻魔と同じような服着てたから騙されちまったよ…」



四季映姫がゆっくりと近づいてくる。


「あなたが小町の言ってた子ね?」


映姫様は僕の髪飾りを眺めて目を僕に合わせる。


「やっぱり、これは私が昔使っていた浄玻璃の鏡…あなたはあの鏡の付喪神で合ってますね?」


「気づかれてましたか…」


「あなたがここにきて何をしたかったのかはわかりませんが、詳しい話はあっち(地獄)で聞きましょう。」


「ま、まちなさい!」


ミロさんが飛んでくる。


映姫様は不思議そうに眺める。


「あなたは?」


「私はミロワール!鏡夢に助けられたの!」


ミロさんがそう言った途端。不思議そうに周りで見ていた妖怪や人間の中から声が上がった。


「君はさっきの!人里でみんなを助けてくれてありがとう!」


「あ!鏡夢だ!!フランを助けてくれてありがとう!」


と、フランさんに慧音さん妹紅さんが立ち上がった。


ミロさんが


「げ、フランだ」


と言っていたが気にしない…


「映姫殿、我々は彼に助けられたんだ!彼が何をしたかわからないが許してやってはくれないだろうか?」


慧音さんが懇願する。


「彼はもともと地獄の存在、無断で地獄を抜け出すなど…」


「いや…まあ僕が付喪神になったのは映姫様と小町が僕を無くしたからなんですけどね…」


つい、ボソッと言ってしまった。


それを聞いた映姫様は


「な、無くしたのは小町のほうです!」


と、声を荒げて言った。


「え!そんなこと言ったら私に預けた四季様も悪いですよ!」


ちょっとした口論になった。


「はい!ストップ!」


どこからか声がした。いや、僕は能力でずっとどこにいたのか気づいていたけど


空間から女性が出てくる。


「八雲紫!」


「私にいい考えがありますわよ?」


映姫様は渋々聞く。


「博麗大結界と人里の結界の2つを維持するのは結構大変なんですよ〜そしたらその子が貼った結界がすごく強いので人里の結界の維持を浄玻璃鏡夢に頼みたいな〜なんて?」


「人里の結界を?浄玻璃鏡夢…それは本当ですか?」


「はい…結界が弱まっていたので貼り直しました。」


「そんなことができるようになっていたなんて…」


映姫様は驚く。


「里の人間のためにも頼めませんかね?」


紫さんが聞く。


四季様は、しばらく考えた。そして…


「わかりました。少しでも変なことをしたら地獄に戻しますが仕事を真面目にしてくだされば幻想郷にとどまることを許可します。」


許可がおりた!


「そもそも道具を付喪神化させるほうが悪いのよ?あなたたちは彼に謝罪するべきなのは分かるわよね?」


紫さんがそう言った。


「申し訳ありませんでした。」


「あたいが失くしちまったばっかりに…本当にすまなかった。」


「いえ、僕はあまり気にしていませんよ?だから顔をあげてください!」



おそらく丸く収まったのだろう。



今回は長め?にしました。部活と勉強の両立が難しく投稿ができないことが多いです。気長に待ってくださるとありがたいです。

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