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東方付喪鏡譚  作者: YORUTUKI
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影の暗躍、新しい仕事

僕は加藤力也(かとうりきや)、なんてことない普通の高校生だ。力也ってのは親が強い子に育って欲しいって願いで付けたらしいんだけど・・・今の僕と来たら・・・


「おい力也!お前おつかいもまともに出来ねえのかよ!」


「しょうがないじゃないか!売り切れてたんだから!」


「あ?俺に口答えするとはいい度胸じゃねえか!」


「ぐっ!」


口の中に血の味が広がる・・・頬を殴られたみたいだ・・・


「ま、今日はこれくらいにしてやらあ、これ貰ってくぜ!」


「僕の財布!」


最悪だ・・・せっかくバイトして貯めたお金なのに・・・弱い僕が悪いのか・・・いや、力ある人間は力ない人間のために力を使うべきだ・・・あいつは強者じゃない、自分より弱い人間を痛めつけて自分の立場を守ってるだけだ・・・そんなの分かってるのに・・・


今日はバイトのシフトだったな・・・



〜コンビニ〜


「あ、力也君来たね・・・って!どうしたんだい頬が腫れてるよ!」


バイト先にいくと店長が心配そうに話しかけてきた。


「店長、気にしないでください・・・」


「何があったのか教えてくれないか?」


先輩まで、いい人達なんだけどその優しさを受けると自分が情けなく思える・・・


「先輩も、大丈夫ですから・・・」


「でも、その顔で出られたらちょっと困るんだよ、弁当はあげるから今日はもう帰りなさい」


「は、はい・・・すみません・・・」


体罰とか思われたらこの店の評判が落ちるのか・・・しょうがない・・・


〜帰り道〜


「はぁ・・・今日は散々だったな・・・でも財布に大した金入れてなくてよかった・・・」


僕には親がいない、物心ついた時にはもう他界していた。交通事故らしい。


「・・・こんなところに使えそうなガキがいやがるぜ」


不気味な声が聞こえる・・・ここは逃げるのが一番だな・・・


「あー、生憎ですけど今手持ちがなくて・・・」


声のするほうをむくと・・・


「ッ!」


真っ暗な道に赤黒いモヤが浮かんでいる。


「なんだ・・・おまえ・・・」


「俺に名前はない・・・俺は怨霊、この世界を妖怪の溢れる世界にし、あやかしの王として見参する・・・そのためにお前の力がいる・・・体を貰うぞ!」


「がはぁ!」


体に何かが入ってくる・・・気持ちが悪い・・・僕の意識は闇に落ちていった・・・


「ふふふ・・・こいつ自身は気づいてないがこいつは能力を持ってやがる、まあ無理もないか、自分自身には何の得もない能力なんだからな」




〜命蓮寺〜


「ふ、ふあぁぁ・・・」


目が覚めると夜は明けていた。


「ん、んん?あ、鏡夢帰ってたんだ・・・お疲れ様」


となりにはミロさんが寝ていた。おかしいな、別々の布団のはずなのに、


「あれ?あ、ごめんねわたし寝相悪くて」


「いえ、別に大丈夫ですよ」


障子の奥から話し声が聞こえる


「ほら、事後じゃなかった」


「まったく考えすぎだよ」


「えへへ、ネタになるかな?って」


「えーと、何してるんですか?キャプテン、ぬえさん、一輪さん」


「あ、ごめんね、起こそうと思ったら一緒の布団で寝てるんだもん!びっくりしちゃって」


村紗さんがにやにやしながら言ってきた。


「はぁ・・・僕を性欲の塊かなんかだと思ってません?」


「そそそ、そんなことないよ?(棒)」


ぬえさんがそっぽむいて言ってきた。


「まったくぬえは男性になれて無さすぎですよ」


「一輪だって絶対慣れてないじゃん!」


「な、何を言ってるんですか!」


ぬえさんと一輪さんが取っ組み合いをはじめた。


「・・・ミロさん行きますか、」


「そ、そうだね・・・」


「私も行こうっと」


ミロさんと村紗さんで食堂まで向かった。


「おう!鏡夢!昨日はお疲れだったな!まさか博麗の巫女を倒すなんて!すげぇじゃねえか!」


ムキムキな妖怪さんが話しかけてきた


「どっからその情報を・・・」


「ほらこれ」


そういって新聞を見せてくれた。


「付喪神!博麗の巫女に勝利!?」

博麗霊夢が暴走し、妖怪を消し回った事件から一日が経ちました。どうやら事件が解決したらしいのでこの記事を載せます!

どうやらあれは悪霊の仕業らしく、その悪霊が博麗霊夢に乗り移り今回の事件が起きたそうです。とんでもない強さであのスキマ妖怪、八雲紫が返り討ちにあってしまいました!そんな博麗霊夢をとめたのは最近幻想郷に現れた1人の付喪神!浄玻璃鏡夢!圧倒的強さで博麗霊夢の悪霊を追い出し消し去りました!


「うわぁ・・・記事になってる・・・これは、文々。新聞?」


「あ、天狗が書いてるやつ!」


「ミロさん知ってるんですか?」


「うん!あることないこと書きまくる最悪な新聞だってお姉様が言ってた!」


え、最悪じゃん・・・


「ま!いいじゃねえか!鏡夢がいれば豊聡耳のやつらも手を出そうなんてしねえだろう!」


ガッハッハッとムキムキ妖怪さん



「さて、皆さん揃いましたね?合掌、いただきます」


「「「いただきます」」」


「鏡夢さん、霊夢さんがあなたにお願いがと・・・」


白蓮さんが話しかけてきた。


「お願いですか?」


「はい、なんでもこれからも異変が起きた時にできれば手伝って欲しいと・・・」


「えー!あの巫女何言ってんの!鏡夢はウチの子だよ!」


「村紗さん?何言ってるんですか?」


「あ、深い意味はなく言ってみたかっただけ!でも、明らかに楽しようとしてるよね」


「そうですか?でも僕は結界の維持を頼まれてます。つまり幻想郷を守ってるってことなので仕事内容的にそんな変わらないので全然大丈夫です。」


「まじで?ほんとに?」


「え?ほんとですけど・・・」


「なら私は何も言わなーい」


「それでですけど」


白蓮さんが話を割ってきた。


「鏡夢さんには命蓮寺での掃除などは今後やらせません!」


「え?」


解雇処分?


「その代わりに鏡夢さんには人里の見回りをお願いしたいんです。」


「見回りですか?そんなに治安悪いんですか」


「いちおう、人と妖怪のちょっとしたいざこざとかが・・・」


「あー、なるほどです、分かりましたやりますその仕事」


「えー!私は?」


「ミロワールさんは普通に掃除などをお願いしますね?」


ミロさんは不服そうだ


「私だって戦えるもん!」


頬を膨らませてる。


「お願いしますね?(威圧)」


白蓮さんが笑顔?で言った。


「わ、わかりました!や、やらせていただきます!」


笑顔って怖いな・・・



門に手をかけた


「それじゃ、行ってきます。」


「行ってらっしゃーい!」


「早く帰ってきてね・・・」


ミロさんと響子さんに見送られて人里のパトロールに出かけた

読んでくださりありがとうございます!

とある青年、加藤力也の登場です!

何故自分の能力に気づかなかったかというと彼の能力は「能力を強化する程度の能力」だからです!自分には何の得もない力ですよね?


鏡夢の新しい仕事は人里のパトロールです!つぎは阿求の所に行く予定です!それでは次のお話でお会いしましょう!

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