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東方付喪鏡譚  作者: YORUTUKI
1/18

物語の始まり

新連載となります!

東方妖亀録を書いていた者です。

受験によって書けなくなってしまい作者自体もどんな話を書こうか忘れてしまったためこの度、新しく書くことにしました!

これからも東方付喪鏡譚とうほうつくもきょうたんをよろしくお願いします!

ここは三途の川。ここを通るのは死んだ人間や妖怪、動物の魂が多い。たまに生きた人間が迷い込んだり別のところを任されている閻魔様が来ることがある。しかしそんなことはめったに起こらないため今日も今日とてあたい小野塚小町おのづかこまちは変わり映えない景色を眺めていた。


「はぁ〜魂を乗せるだけってのも単純だけど疲れるんだよね〜」

死人に口なしというように魂は喋ることができない。だからいつも独り言のようになってしまって少しさみしい。


船を止めるために岸の方を見ると…

「あれ?誰かいる?生きた人間が迷い込んだかなぁ」


確かめに行って見ると、そこにいたのは、遠くからでも確認できる緑色の髪を持った人影であった。緑の髪だから幻想郷の閻魔である四季映姫・ヤマザナドゥ様かと思ったけど、どうやら違うようだ。近づくにつれはっきりと姿が見えてくる。容姿は緑の髪を持ち、髪の長さは男なら少し長いと思わせるほどで、女なら短めだと思わせる長さだ。男とも女とも言える中性的な顔立ちをしていて、閻魔たちが着た服と同じ装飾をほどこされた青い服を着ていてその上から白いローブ?のようなものを着ていてフードをかぶっていた。簡単に言うと変な格好をしていた。不審人物かもしれないと思ったのであたいはその人物に声をかけて見ることにした。


「そこのもの〜止まりなさ〜い!」

相手は少し驚いた顔をしたが止まってくれた。


「あんた何の用でここに来たんだい?」

「僕は四季映姫に用事があってここに来たんですよ。」


高めの声でそう答えた一人称が「僕」ということは男ということでいいのだろうか?でも声高めだし…


「四季様になんの用事で?」

そう質問して見ると、

「最近成仏しようとする魂が少ないってことを報告に行って来たんですよ。」


と答えた。最近この辺に魂が多く見られるようになった気がしていたがやはりそうだったのか…三途の川の変化などがわかるのは地獄に居住しているものだけ、それを知っているこの人は信じられるかもしれない。少し頭を捻らせる…。このものを地上に送ってもいいのか…。そして、「わかりました。あなたを信用します。」


いざという時は霊夢と紫に任せようという安直で実に人任せな考えが浮かんだ。

「あ、ありがとうございます。なんか僕疑われてたみたいですけど…」


少し不満そうな顔をして聞いて来たので、

「すみません、この三途の川で仕事をしているあたいがあなたのこと見たことがなったので少し警戒させてもらいました。」

と、申し訳なさそうにいうと

「なるほどね、うん、大丈夫ですよ。それじゃ僕はもう行きますね。」

「疑ってすみませんでした」

「あはは、もういいですよ」

彼はにっこり笑ってこの場を去って行った。


「そういえば名前聞いてなかったな、というより結局男か女かわからなかったんだけど…」


そんなことを考えていると…

「こまちーー!仕事をしなさーーーい!」

何度も聞いたことがある声だ…まさか…

「四季様!これには訳が…」

ごつん!説明しようとした矢先に悔悟のかいごのぼうで殴られた。

「四季様ひどーい!」

「ひどーい!じゃないですよ!魂が来なくなったと思ったら!理由を聞いてもよろしいですか?」

四季様がぷんぷんと怒りながら聞いてきた。


「実はこんなことがありまして…」


あたいは今起こったことを話した。

「おかしいですね、今日わたしは他の閻魔と会う約束はしてませんよ?それに魂が成仏しようとしない件は、手荒ですが強制成仏させましょうってこの前の会議で決まりました。」


「ということはやっぱり不審人物ですか!?」


「そうなりますね…地上に向かったと言っていましたね。幻想郷に知らせましょう!」


四季様が焦っている中であの人物の容姿を思い出していた。そういえば…


「四季様!今思い出したんですけどその不審人物、浄玻璃のじょうはりのかがみのような髪飾りしてました!」


「髪飾りですか…浄玻璃の鏡には色々な形がありますからね、…髪飾り!?」


「どうかしましたか?」


「小町は覚えていますか?私の浄玻璃の鏡の片付けたところを忘れて無くしちゃったことを…」


「まだ引きずってるんですか〜もう何十年と前の話なのに…」


「あの時の浄玻璃の鏡も髪飾りの形でした。これってもしかして…」

四季様の言いたいことがわかった気がした。


「あの鏡が付喪神化したって言いたいんですか?」

「可能性はない訳じゃないです。」

「だったらはやく捕まえるべきですね!確かめたいことができましたし」

「はい!すぐに伝達しましょう!」



地上に出る穴に一つの人影

「ようやく地獄から抜け出したな…さぁ〜て!何をしようかな〜♪」

嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながらその人物は人里へと向かっていった。


本作の主人公も男です!俗に言う男の娘ってやつですかね?名前や能力は後々判明していきます!

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