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魔法少女みうる

作者: 樽谷

 とある町のマンションが燃えていた


「うわー火事だー誰か助けてくれー」

「誰か消防車呼んでくれー」


 そんな火事の現場を、ひときわ高いビルの屋上で月影に照らされた少女が、悪魔的な笑みを浮かべ眺めていた


「ふふふ、わはははは、私の出番のようね」


 そう言うと少女はいきなりビルから火事の現場の方に向かって飛び降りた。 そのまま地面に衝突するしかないはずだったが地面にぶつかる直前に少女は光の玉となって火事の現場の方へと飛んで行った


「魔法少女みうる推参!」

「み、みうるがでたぞーーーー!」 「最悪だ・・・・」

「もう終わりだ-!」 「くそ、この世に神はいないのか!」


 火事を見ていた野次馬たちから怒りや悲しみ諦めと言った感じの声が聞こえていた


「おい、消化作業やめるぞ~、みうるが来てしまったから、もう終わりだ・・・」


 消火作業中の隊員たちが消火作業をあきらめて、どこか遠くを生気のない目で眺めていた


「いっくぞー、魔力解放!『マジックボム』いっけやー」


 すさまじい爆発で火事の現場はおろか辺り数百メールが吹き飛んでしまい、後に残ったのは巨大なクレータとその場にいた人々・・・・不思議な事に人々は生きていた。 これ程の惨状なのに死傷者は0だった。


 人命以外はすべて綺麗に吹き飛んで消えたけどね


「あのね沙紀、魔法少女になって世界を救ってくれって僕はいってたよね? 沙紀は、今日のように毎回町を壊してるよね? 僕は毎回それを元に戻してるよね? 尻拭いするこっちの身にもなってほしいんだけど?」

「えー、火は消したし~誰も怪我してなかったんだからいいじゃんかー、直すのはのレトの仕事でしょ?」


 レトと呼ばれた喋るオコジョが沙紀と呼ばれた小学生くらいの少女に抗議の声を上げた


「いや、僕は魔法少女のパートナーではあるけどこんな災害復興みたいな仕事は違うよ?  それに、あんな壊していいわけないからね? もうさ、隕石でも落ちたかのようなありさまだったよ! 元に戻すのにどれだけ僕が苦労したことか沙紀は分かってない!」

「うん、わかんない、知りたくもないし、どーでもいい、面倒な事はお前がやれ!」


 沙紀は、とても口が悪い小学生でした


「おい! ナレーション・・・・やり直せ、私の紹介をや・り・な・お・せ」


 は、はい、すいませんでした! では、沙紀様の紹介をさせていただきます


「沙紀・・・ナレーションと話すとか非常識にもほどがあるよ? ナレーションの人も一々反応しなくていいし様付けとかいらないからね?」

「魔法があるんだからそのくらいいいでしょ? レトは相変わらず細かいわね、ハゲるわよ? ていうか毛をむしるわよ? あ、あとレトの言う通り様はいらないわよ?」


 了解しました。 では


 四月朔日(ワタヌキ) 沙紀(サキ) 12歳、小学校6年生、両親と3人暮らし、明るくかわいい女の子、ある日オコジョの使い魔のレトに会い魔法少女みうるになって、世界平和のために日夜頑張っている


「誤:明るくかわいい女の子  正:残忍でいい加減で大雑把な女の子 

 誤:世界平和のために日夜頑張っている  正:魔法少女になって破壊の限りを尽くしてる」

「レト・・・あんた覚えてなさいよ! ナレーションはグッジョブね」


 こうして、魔法少女みうるの活躍の物語が始まるのであった

迷走してます

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