帰り道その一
何て言うのかね、一発でビビッときたね。俺はサッカー部に入るべきでないね。だってこの高校サッカー強いもん。強豪チームでベンチよりは弱小でレギュラーがいいっす。じゃあなんでこの高校きたんだよ。知りません。
にしても、だ。まあ下校時に部活動見学されるというのは別にいいんすよ。ただね、この友達と一緒にってなんなんすかね。なにこれ俺は部活動するなと?ここ文武両道が売りな高校だと思うんだけど如何かね。はい校長論破いたしました。
てか校長って誰だろ。どんな顔だろね。中学の校長はすごかったなあ。なんかもうはっちゃけてたね。小学生の校長はぱなかった。集会で延々吾輩は猫であるについて熱く語ったのは後にも先にも彼一人。そうナンバーワン。そいやナンバーワンって響きいいけど言い方としてはオンリーワンもあるわけで。オンリーワンって一人だけで。つまりぼっちなんだよね。だからオリンピックで優勝するような人皆ぼっち。ぼっちだけがぼっちの苦しみがわかる。何これ俺選手の心のケア担当待った無しじゃん就職決まっちゃったよ参ったな。さっき医学ノーベル賞とったばっかなんだけどなあ。人気者は困っちゃうぜ。
にしても暇。だって俺見学してないもん。帰りたいけど校門は何故か教師が塞いでるし。どうしよ。
あ、帰宅部なんてどうですかね。しっかり部活動ですわ。そうとなれば早速見学して体験入部しないとだわ。
いやダメだ。この高校リア充じゃないと帰宅部入れねえわ。だって一緒って事はともに帰る人居ないとじゃん。え、俺どうすりゃいいの。