入学式その二
さてさて、次は教室だがここで自己紹介の内容を決めるのは愚者の骨頂であるといえる。何故ならもう隣にクラスメイトがいるのだ。ここは自分から積極的に話しかけて自分が絡みやすい奴という印象を植え付ける方が先決とみた。
どうやって植え付けるんだろ。いや話しかけるんだろうだけど。何話せばいいんだやっぱ天気かいやそれだと話が全くふくまらない気がするぞならば春休みの過ごし方なんてどうだいやそうすると踏み込み過ぎか?
一体何が正解なんだ....。あ!これを聞けばいいと思うぞナイス案だ俺どうだ最高じゃないかいや最高じゃないだろただの変な奴だいやしかし早くしないと教室についてしまうそうか無難に中学時代なんてどうだろうかそうかなるほどその手があったか変に思われたら校則とかけてパイオニアといえばいいな最高だろこれでは早速はn
「はいここが皆がこれから一年間過ごす1ー1の教室です。出席番号順に座って下さい。」
うわまじかあついちまったよおどうすんだよお誰だよ悪いの俺だよ悪いの殴りたいとこだぜ何それ俺Mかよ。
まあ仕方ない。ここからだ。ここからならまだ取り返しがつく。最初はやはり提出物回収から始まるだろならばここで爽やかにすれば最高じゃねえか?ああ最高だ流石俺帰りにじ◯がりこ奢ってやるようわ俺イケメン。
「はいじゃあまず、この契約書というか...とりあえずこういう紙を後ろから持ってきて下さい。」
え、待ってそれって...あああったぞふふふ持ってこないなんていうへまはしないさ。昨日1000回確認したからな。
「じゃあ次....これで。しっかりボールペンですよ」
は!?ボールペン!?待ってくれシャーペンでしか書いていないぞやめてくれああまだ来ないでくれ今から急いで書くから!!
「.........................」
.......早くも二回目だよ泣きたいのは。無言が辛い。ごめんねうん本当に次からは絶対大丈夫だからじっと微動だにせずに俺を見るのをやめておくれよ頼むよ...。
「皐月君早く紙を..ああそういう事ですか」
そうなの先生そういう事なのわかってるのだから折角引っ込んだ涙をほじくらないで。
いやあ死ぬかと思ったいや死にたい屋上何処かないや屋上は上に行きゃあるかあら入り口あるかなかあれこれいつかツッコミで使えるかも覚えておこう。
それにしても死ぬかと思った。なんとか今回収終わったけどさ。これマイナスの印象だよね。これでプラスの印象って難しいよねどうしようか誰かそうでないと言ってくれ言ってくれる友達はいないの?いやいないわなだってまだ友達0だもん
いや待て俺。そう自分を卑下するでない。まだ大丈夫まだ取り返しつくさ。
そう..信じたいよね....。