感じない喪失感
僕等は何かを失いながら
明日という未来に夢を見る
失うことが当たり前で
手にするものなんて
数えられるほどしかない
それすらも滑り落ちる世界で
強がっている生き物だ
世界一の金持ちは
自分の持っている時間を失いながら
金を稼いでいるし
とある国の権力者は
自分の持っている時間を失いながら
自身がやりたいことを進めている
変わらないのだ
僕等と何ら変わらないのだ
失うものを同じに見れば
誰も文句など言えない
命にとって時間が
一番大切であるなら
あの大犯罪者も
時間を失いながら
悪事に手を染めている
平等は時に敵になる
善し悪しでしか見れない奴等に
大きなことをやろとしない
止まった奴等に
「失った時間は同じでも
その程度だよな」
なんて返す悪人が居たら
今後の時間の事を
指摘するくらいでしか
僕等は返せないのだ
『同じ時間軸で失った時間』に対しては
誰も何も言えないのだ
事柄を比べて
人生が終わりになるような時間を
大抵の人は過ごしていない
人生が終わりになるような良い事を
そんな大きなことを
僕等はやっている訳ではない
悪がずっと強いのは
それも理由かもしれない




