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特別な日の特別なサンタさん

作者: 暇庭宅男
掲載日:2025/12/23

クリスマスなんかきらいだ。


ぼくは自分(じぶん)でも、ぼくは、なんてひねくれたひどいやつだと(おも)うけれど、それでも、クリスマスなんかきらいだ。


(まち)はきらきら、(かがや)いている。

なんでって?クリスマスをお(いわ)いするんだろう?




むかしむかし、もう二千年(にせんねん)もむかしにうまれた(ひと)。その(ひと)は、たくさんの人達(ひとたち)(たす)けた。


それでその(ひと)()ったことを、やったことを、(いま)(しん)じて、よいことをするために、(こころ)のなかに()っている(ひと)がいっぱいいる。


その(ひと)()まれた日を、クリスマスとして(いま)も、特別(とくべつ)(いわ)うのだと。



先生(せんせい)はそう()っていた。

べつに、ぼくはその(ひと)がきらいなんじゃないけれど。

そんな特別(とくべつ)があるから、ぼくはーーーー。


「メリークリスマス!」

サンタクロースの格好(かっこう)をしたおじさんが、ぼくにも(こえ)をかける。あいさつを(かえ)さないのも、それはそれでかっこわるい()がして、ぼくは自分(じぶん)のきもちをがまんして、わらってみせた。


「あっ、(きみ)

サンタクロースのおじさんが、なにかに()がついたように、ぼくをよびとめる。


「はい」

へんじをすると、サンタクロースはそっと(こし)をかがめて、ぼくのあたまを(あつ)手袋(てぶくろ)をはめた()でなでた。


「ああ。(きみ)にはこれも、お(いわ)いしなくちゃね。ハッピーバースデー。」


えっ。あれっ。ぼくはおどろく。


そう。今日(きょう)、12(がつ)24()は、ぼくの誕生日(たんじょうび)


「おじさん。どうして、()ってるの」


「ふふふ。わたしは、かなしいきもちでいる()のことは、たすけるときめているからね」


おじさんのあかるい(わら)いがお。サンタクロースのおじさんにありがとうを()って、ぼくはすっかりうれしくなってしまう。さっきまでトゲトゲしていたこころがうそみたい。


(きゅう)に、ぼくにも(まち)のあかりが、たのしそうに()えてくる。

「メリークリスマス」

自分(じぶん)(こえ)()して、そう()ってみる。きらいだったクリスマスが、すこし、()きになれそうな()がした。

実はこのお話原案があるらしい。母方の祖母から時代とともにバリエーションを変えつつ語り継がれてきた暇庭家のクリスマスのド鉄板なのだが、原作あるいは原案があるという方はコメントにてご指摘ください。

ちなみに投稿したこれは、聖ニコラスは今の時代に来たらどんな子供をどんなふうに助けるだろうか……という話を主軸とする宅男版です。キリスト教なんかろくなもんじゃあないぜ!のロック全開な祖母版、お前が幸せを誰かにあげるのがクリスマスなんだよ!の母親版もあります。


ご指摘なければ、暇庭家伝家の宝刀としこのままオリジナルとさせていただきます(超失礼)

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