第二話 魔族を倒してみた
「皆様方、あちらに見えるのは魔族城でございます。」」
私たちは、ネコラーに連れられて最弱の魔族らしい住処に来ていた。そこには、本来縄文時代にないはずの大きなお城が立っていた。
「城って勝手に入ってもいいのかな。」
「さあ。」
城に入っても特になく、延々と黒い道が続いているように見えた。
「ここが最弱の魔族バカスケのいるところです。」
バカスケって…変な名前。ぷぷっ。
「よくぞ来タ。我は偉大なルバカスケであル。」
えこいつ自分のこと偉大なるものと思ってんの。ププッ。
「ネコラー、これってどうやって戦うんだ?」
彼方君がネコラーに聞いた。
「それなら、ご安心ください。まず、安永昌典様、:マルチウェポン・ボール:と唱えてください。」
「こうか?マルチウェポンボール。」
安永先生が呪文?を唱えると、ボールがそこらへんに出現した。
ちらっとバカスケのほうを見ると、何故か身動きが取れなくなっていた。
「なんでバカスケが止まっているの?」
私が聞くと、
「それはわたくしが結界で動きを止めているからです。お次は豊田愛羅様、宇宙彼方様に
:ヒースリングエクスア:と唱えてください。」
「ヒースリングエクスア!」
すると、突然彼方君の子らだが光りだした。
「体が軽い!!」
「では最後に宇宙彼方様、わたくしが結界を壊しますから、このボールを全力でけってください。」
「おりゃああ!!!」
彼方君がその言葉通りに勢いよくボールをけると、そのボールがバカスケの体をも砕いてさらにはその後ろのお城の壁ですら衝撃を耐えられずに、大きくひび割れていた。
すると、バカスケの体が光りだし、やがてボールへと姿を変えた。
「これはすごいです。あっちの世界でいえば、とても貴重なものですよ。」
「貴重って、どれくらい貴重なんだ?」
「はい、このボールでは魔族鉱石という、魔族が倒されないと入手できない、大変貴重なものです。ですが、その中でも特にもろいので、あまりお勧めしませんが、…。」
ネコラーが何か言いかけた。いったい何が言いたいのだろう。
「じゃあ安永先生のボールで…。」
「お待ちください、宇宙彼方様。このボールはマルチウェポンで作れるボールより優れたものでして、持っている場合はこちら、ない場合はマルチウェポンという具合になっています。」
なるほど、そういうことか。
「じゃあ、これを使おうかな。」
彼方君が魔族鉱石で作られたボールを見た。
「はい、それがよろしいかと思われます。
それでは豊田愛羅様、…を、」
「ふぇえ!」
自分には関係ないと思っていたから、変な声が出てしまった。
「すみません、なんて言いました。」
「宇宙彼方様に魔族鉱石の…。」
「そっちじゃなくて魔法の呪文の!」
「ああ、そっちでしたか。呪文はパラミシアゲートです。」
「わかった。パラミシアゲート!」
私がそういうと、その辺に黒い穴が出現した。
「これがパラミシアゲートです。この中にボールを入れてください。」
「わかった。」
彼方君が言われたとおりに穴の中に入れた。
「これでいつでもパラミシアゲートと唱えたら、取り出すことができます。さて、そろそろこのお城が崩れるので、脱出しましょう。」
「え?」
「わたくしがお城の崩壊を遅らせていたのです。」
「え、ええ。えええええええええ!!!」
私の絶叫がお城にこだまし、ネコラーによってこの無理脱出されられたのでした。




