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ククリ〜捜索篇〜  作者:
プロローグ
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プロローグ

初めまして!紡です!

一風変わったファンタジー物語となっているかと思いますがぜひ読んでいただけると嬉しいです!

出会いや別れの尊さ、命の儚さ美しさ。人と人、そんなことを少しでも見つめながら、本作を少しでも楽しんでもらえればと思います!

よろしくお願いします!

それではククリの世界へいってらっしゃい!

 それは、少女が老婆から聞いた御伽話。


 程よい春風が室内に入り込み、ソファに腰掛ける老婆と少女。

 老婆は窓際を眺め、何かを考えているようにじっと一点を見つめる中、老婆の膝の上で寝ながら少女はその様子を静かにじっと眺めている。

 下から見る老婆の表情には何か見入ってしまうような、不思議な感覚があった。温かく、どこか懐かしいと感じるかのような感覚。


 しかしじっとしていられないのが幼子の性、痺れを切らした少女は老婆に話しかける。


「おばあちゃん、さっきのお話の続きを教えて!」


 少女の声に反応するようにそっと目を閉じ、笑顔で彼女の方へ振り返る。


「ごめんねぇ、シロちゃんにお話ししてたら色々と思い出しちゃってねぇ」

 少し間をあけ、老婆は少女へ語り始める。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 生前彼女は少女に向け何度もその話していたという。

強く願い、祈った者にのみ、その人物は姿を現す。その人物の話。


 それは「別れのための再会の物語である」と。

 続けて老婆は少女に語りかける。


 それは幾重もの思いのこもった言葉。


 「いいかい、今が当たり前なんて思ってはいけないよ。当たり前は唐突に終わってしまうものだから。」


 少女はキョトンとした顔をする。

 7、8歳ほどの年齢の子供には伝わりにくいかもしれない。しかしこれはいつか、いつかきっとこの言葉の壁に打ちのめされる日が来るから。その時に向けた、未来の少女のためにも話しておきたかった。

 老婆は咳き込みながらも、深呼吸をし呼吸を整えて話を続ける。


「それでも、誰でも後悔はしてしまうものだから。」


 老婆は少女の頭を撫でながら話を続ける。


「どうしても戻って伝えたい、逢いたい、触れたい。たった一度でもいい、一度でいいから逢わせて欲しい。もしそう思った時は、この名前を呼んで祈ってごらん。その願いを一度だけ叶えてくれるから」


「お名前?」


 春風が強く吹く。まるでその名前に呼応するかのように。


「そう、その名前は『ククリ』この名前を忘れないで」


 これは何十年も前の物語、御伽話のような現実のお話。


 老婆イザナとククリの、再会のための物語。


読んでいただきありがとうございます!

まだまだ何のことやらといった部分も多いとは思いますが、これから少しずつ紐解いて行かれる様をぜひお待ちください!

ではまた次回!

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