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海のマイアヒを拝む令嬢へパカパカ吠える話

「おなかがすいた」

俺がいつも夕飯にしているそばやの中で、そう唱えた瞬間であった。

それは一瞬の出来事だった。


瞬時に俺は

俺がどこにいて

誰が目の前にいるのかを悟った。

「あんた、今すぐ体洗って来い。」

俺はデブであった。


インドに来たのだろう。何もない広場から白い宮殿の中に案内され、

赤いじゅうたんの上とシャンデリアの間を淡々と歩いていく。

それはそれはお美しいしつじさんたちとご対面する羽目になっちまったわけだ。

「インド?何を言っておられるのですか侯爵夫人、ここはパシフィックグレートキングダムでございますよ?ご存じでしょう?」


太平洋大王国、いいネーミングではないか。と自画自賛している作者に中指を突き立てることもなく。

俺は風呂場へ案内された。


ところでおじょうちゃん、さっきから流れてる口うるさい音楽はなんていう奴なんだ?

「あれ、ごぞんじなさらないのですか?かの有名なポール・ラグバートさんの新曲じゃありませんか

海のマイアヒ、お好きでしたでしょう?」

どうやら海のマイアヒという音楽ジャンルがあるらしい、日本でいう演歌にあたるだろう。


そしてタイトルにある通り、それを非常に深く信仰しているあほが、

今回のヒロインであった。


「あんた、口臭いんだけど」

「すみません夫人様、この子は人をののしりたい性格でして、夫人様は臭くないですのでご安心ください。」


わかってますよ、こういう女の子の扱い方には慣れているので。

その時が訪れたのは、彼女と食事をしている真っ只中であった。

関係ないが、無駄に長いテーブルどうにかならんのか。


彼女は息を吸うように言った。

「もう食べれないんだけど」

「そうかいそうかい」


俺は彼女に向かってこう言った。

「無理すんなよ、残したら俺が全部受け止めてやるからな」

執事さんが温かい目で見守ってくれていた。


「...ありがと」

彼女は頬を赤らめた。

そして


彼女は走った。ただ一睡もせず、十里の道を急ぎに急いで走った。

夫人はそれを宮殿から突っ立ってみていた。


しつじが怒り、リンゴの顔をしていった。

「悪役がもう出ていきましたね。開始早々この物語を終わらせるつもりなのですかね。この作者は。」

いやわからん、きっと、何か特別なものを考えているに違いない。

俺は期待に胸を膨らませていたが、


その期待はことごとく裏切られることになった。

「侯爵殿、大変です。令嬢様が自殺なさられました。」

なんだと。

そう来たらあのあほめ、よくも俺を転生させたな。そのことを今にして後悔させてやる。



ーーーーーーーーー

説明しよう。なぜ彼女は自殺したのか。

それは彼の言葉があまりにも刺さりすぎたからである。

ーーーーーーーーー


「自殺なんかしちゃいねぇよ」

いつのまにか、作者の背後にいたのは悪役令嬢様であった。


作者はここで死ぬのだろうか

「さようなら、我が物語の作成者」

彼女が剣を振り下ろす直前であった。


「待たせたな」

俺を救ってくれる救世主が表れたのである。


彼はすぐさま剣を突き飛ばしてしまった。

彼女はうろたえていた。


「俺の名はジョン・クック。この国の音楽をすべて、俺の愛に染めに来たヒーローだ。」

彼はイケメンであった。


あたりは渦を巻き、山を破壊し、谷を埋め、あたりは平地に生まれ変わっていた。

「いでよ」

""召喚魔獣・ビー・ティー・エス"


彼は中二病であった。


「まずいです夫人、早く非難を!国民を見捨てて早く!」

俺はひざまついていた。


「俺の仲間になるのなら、どうぞ、いつでも俺の仲間になってくれ」

彼はイケメンであった。


「俺は、なにが目的でここに来たのでしょうか」

「そんなものは、しらぬ!」

彼は怒り狂ったのか、俺に向かって券を突き刺してきたのである。

と思っていたのだが、突き刺したのは剣ではなく、楽譜が刻まれたゴルフドライバーだった。


「これで力を与えよう。それで目的を探すがよい!」

彼は英雄だった。


俺は今、"覚醒"した。


「俺は特に何もしたくない。それが望みだ。」

そう唱えた瞬間であった。


あたりは静まり返った。

いつものソバ屋が目の前にたたずんでいた。

彼はすべての命に感謝し、音楽を聴きながら

彼女が走りに走ってまでくれた


大切な花を手に持ちながら食べていた

人気だったら続きかきます

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