表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紫色の思考  作者: 紫 和春
人間について
11/15

生存バイアス

 以前「睡眠と死」でもちょっとだけ書いたと思うんですが、我々人間は必ず生存するようにバイアスがかかっているのです。

 詳しく見ていきましょう。

 仮に筆者の自分が横断歩道を渡っています。そこに曲がってきた車が来ました。さて、この後の展開は?

 この場合、主に二つの世界線が生まれます。車に轢かれて死ぬ世界線と、車に轢かれないで生きる世界線の二つです。本当はこの二つの世界線の間には無限に等しい世界線がグラデーションのように存在しているのですが、今回は割愛。

 さて、他人であるあなたから見ると、この二つの世界線のうちどちらかに遷移する確率は50%です。当然ですね。あなたは関係ありませんから。

 ここで視点を筆者である自分に戻してみます。すると、不思議なことに車に轢かれて死ぬ世界線はまるで最初からなかったように消滅します。

 これが人間一人ひとりに起きている生存バイアスです。

 人間の意識は、何かしらの法則によって持続する時間が決められています。この意識がなくなったときが寿命です。人間の意識は、最大まで引き延ばそうとする性質があると思うので、生存バイアスが発生します。つまり、人間の意識の中にある無意識が動いて、人間の意識の持続時間を決定しているのです。

 「結局どういうことなんだ?」という方のために簡単に説明すると、「あなたと自分は寿命まで生きるが、残念ながらお互いの世界線ではどちらかが先に死んでいる」ということです。

 この辺は説明が難しいですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ