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聖騎士の愛人  作者: k.kk
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三話 寝る

この世は変わりつつあるにもかかわらず大衆は変わらない。文明は発展したがその矛先は他民族に及んだ。

食事を終えた二人は食器洗いを分業し、ナターシャはその後シャワーを浴びに行った。ジークは考える。

そうだ、上手く利用してやるというのはどうだろうかと。それがバレなければお互いに良い思いを出来る筈だ。そうしてやろうと。そんなことを考えているうちに彼女が帰って来た。ジークは話しかける。

「お前何故俺の家に寄生しようと思った。金があるからか?」

「そんなつもりじゃないですよ~。貴方が可哀そうだったから。」

「俺がそんなに悲しい奴に見えるか?」

「ええ、見えますよ。だって仕事以外では完全に引きこもりだもん。」

「何故知っている?」

「何時も見てましたから。だから貴方の殆どの事は知っています。別に覗いていたわけでは無いですよ?」

「ふーん。」

「えへへ。」

二人は椅子に座る。

「俺は正直お前と居ても構わない。だが、世の中はそれを許さないだろう。神の名のもとにな。」

「良いじゃないですか許されなかったって。貴方はその神とやらを信じていないんでしょ?」

「そうだ、信じていない。だが、社会的には信じていることになっているんだ。それは分かるだろ?」

「誰も私が悪魔だなんて分かりませんよ。この羽だって消すことも出来ますから。」

「リスクが無い訳では無い。そういうのは嫌いだ。」

「何時もリスクの塊みたいな仕事をしている癖に?」

「痛いところを突くな。」ジークは続ける。

「大体、神様なんて居ないんだ。そんなもんに何時までもすがっているのが悪い。時代は科学だ。」

「科学って便利だよね。生活がこんなにも豊かになるなんて。」

「あの鋼鉄の列車が走った時は感動したものだ。今やそれがあちらこちらを走っている。」

「その為に森は切り拓かれていますけどね。」

「そうだな。何もあそこまでしなくて良いのにとはよく思うよ。」

「そうは思ってもやっぱり権力の前にはどうしようもない・・・。」

「それが現実ってもんだ。それこそ神様ならどうにかしてくれるかもな?」

「困ったときの神頼みって奴ですね。」夜が更けてきた。

「そろそろ寝よう。しかし、ベットは二人で使えば狭いな・・・。」

「私は一向に構いません!狭いところでくっついて寝ましょう!!」

「どうしてだ?何か魅力があるのか?」

「本当は気づいている癖に・・・。」

「いきなり一緒に寝るのはちょっとなぁ・・・。」

「普段は寂しくて布団を抱きしめて寝ていた癖にいざ本番になると難癖つけるとか無いですよ。」

「そんなことまで・・・。っく、腹くくるしかないな。」

「ほら、おいでおいで!」先にベットに入るナターシャ。少々後ろめたいが仕方あるまいと渋々ジークが入る。そして沈黙する二人。

「ね・・・ねぇ、抱きしめてくれても良いんだよ?」

「むむ、俺はお前がいてくれるだけで十分だ。寂しくなんてない。」

「えーなんで!抱きしめて!」

「この欲しがりが・・・。俺はもう寝る!お休み!」反対方向を向いてまぶたを閉じる。

「じゃあね・・・私からハグしちゃうんだから!ぎゅーっ!」ジークは背後に温かなものを感じた。

やめて欲しいがやめて欲しくない。困った。どうしたものか・・・。気が付けばその温もりの中、眠りについていた。

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