『焼失の如く、現出する観念』・・・『詩の群れ』から
『焼失の如く、現出する観念』・・・『詩の群れ』から
㈠
改めて、思うよ、自己の自同律についてさ。
そうか、やはり、A=Aは、雲の様に過ぎ行かないのか。
そうだな、まさに、俺の頭は焼失の如く、A=Aだよ。
ならば、一度、希望を捨ててみな、だろうだ。
㈡
え?
だろ、そりゃ疑問だよ、それでも、観念は現出するさ。
そうなんだな、遭難したかの如く、俺は世界に埋没しているよ、だろうだ。
確かに、命題に、意味が必要なんて、不思議なもんだ。
㈢
焼失の如く、現出する観念は、俺のもの、お前のもの、我々のものさ。
だろう、そうだろう、だろうだ、焼失の先に、希望を持って、次世代は生まれているよ。