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四属術特訓終了

 炎、水、風、土の四つの矢の威力がようやく均一と言える威力になった。ただそこからもなかなかハードなのが続く。

 当然と言えば当然だけど、四属術なんていうちょっと特殊そうなスキルはその一回が成功した程度では覚えられない。

 一度コツを掴めばすらすらと行けると思っていたのに、5回成功させたところで魔素切れ寸前という感じでへたり込む。

 魔素補填ポーションを貰って、ちょっと苦いと思いつつ飲みながら休憩をはさむ。ここに錬金セットがあったらリンゴジュースと合成して飲みたかったな。

 残念ながらちゃんと合成の生産をしないで混ぜても、むしろ苦みが増したにもかかわらず、効能が消えてしまった液体ができた苦い思い出があるので、もうあれはやらん。

 1刻超えるくらい休憩した後再開。アピエギルド長は休憩中にもう大丈夫そうねと言ってモイザ達のほうに行ってしまった。ただそれにレイトもついて行ったのが意外だったけど。

 向うのことは向うのことだ。僕は僕のことに集中しよう。威力を同じようにすることにとにかく集中。また炎が少し強くなってる、さっき成功させてたのを思い出して炎を抑えてから放つ!

 十字の的に突き刺さる矢の深さが大体同じになってる、よかったよかった。休憩しても行けそうだな、どんどん行くぞ。


----------

≪職レベルが1上がりました1ポイントを任意のステータスに振り分けてください≫

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 かれこれ80回くらいはやっただろうか。一番うまく調節して、今までよりも深く、そして均一に刺さったと思ったときに、頭の中にインフォメーションが流れる。ちょっとスキルとかも含めて確認しようかな?


----------

<キャラクター>

 名:リュクス・アルイン

 性:男

 歴:18

 種:ヒュム

 職:ハイテイマー

<ステータス>

 種:Lv20

 職:Lv10

 命:13300/13300

 魔:28100/30100(+20)

 力:224

 技:422

 速:211(+18)

 知:1588

 秘:6579

<スキル>

【テイムLv50】【時空術Lv17】【魔獣言語Lv20】【愛でる手Lv18】

【料理Lv40】【合成Lv3】【騎乗戦Lv20】【棒術Lv12】

【四属術Lv1】

<スペシャリティ>

【全識別】【六感分析】【テイム上限解放】【暴力的幸運】

【従魔永続待機】【指示系統】【集中維持】【炎調整】

----------


 あぁ、そういえばなんだかんだダンジョンで結構レベル上がってけど、このレベルアップで職も10レベルに戻ったのか。上位職レベル10でさらに上位の職になったりはさすがにしないよね。

 せっかく覚えた土術、風術もそうだけど、炎術、水術も消えて四属術になってるようだな。でも、スキル統合のアナウンスはないのか。スキル覚えたアナウンスもないし、あれがあったのはチュートリアルだけだったってことかな。

ただ、炎に関してはスペシャリティに炎調整というのが追加されてる。炎の威力調整がとてもうまくなれるスペシャリティらしい。炎を抑える意識しながら番えるのだけは100回以上はこなしたはずだからな。そのおかげなんだろう。


「あらら、戻ってきたんだけどまた休憩中かしらー?」


「いえ、四属術覚えられました。付き合っていただいてありがとうございます。」


「あらら!これはさすがに時間かかると思ったし、今日中には終わらないはずだったんだけど、まさか今日中に全部終わらせちゃうなんてねー・・・」


「アピエギルド長の教えがよかったからですよ。モイザ達も戻ってきたんですね。」


「えぇ、モイザちゃんはほんのり強くなったはずよ。フレウド君は見違えるほど立派になったかもしれないわねー!」


「え?」


 よくわからないけど、二人のステータスを見ればわかるかな?


----------

<キャラクター>

 名:モイザ・アルイン

 性:雌

 種:クレイクラフトスパイダー

<ステータス>

 種:Lv35

 命:14540/14540

 魔:2050/4400

 力:124

 技:4999

 速:256

 知:532

 秘:367

<スキル>

【牙Lv22】【毒生成Lv53】【聖族言語Lv15】【料理Lv28】

【裁縫Lv15】【製薬Lv37】【合成Lv25】【染色Lv14】

【土術Lv33】【陶芸Lv4】【操糸術Lv5】

<スペシャリティ>

【生産技術】【契約借技】【指示系統】

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<キャラクター>

 名:フレウド・アルイン

 性:雄

 種:デュアルアトリビュートチキン

<ステータス>

 種:Lv45

 命:8230/8230

 魔:1820/5620

 力:202

 技:166

 速:244

 知:1001

 秘:602

<スキル>

【転体Lv35】【炎魔法Lv32】【聖族言語Lv12】【油術Lv10】【風術Lv21】

<スペシャリティ>

【卵産】【炎食】【風食】

------------


 あれ?モイザの操糸と糸術のスキルが消えて操糸術になってる、いつの間に?まさかその特訓をしてたとかじゃないよね?

 ステータス的にはレベル通り無難に上がってるという感じだな。術メインになったせいか知と秘がやっぱり上がってきてるようだけど。

 そしてフレウドは一気に知と秘のステータスを上げてきたな。どんな特訓をしたんだ?魔素もかなり上がってるし、確かに見違えたかもしれん。


「フレウドくんは素体がいいのにちょっと怠け癖があるのかしらね?しっかりやってればもっと威力のある術法を使えるはずなんだけどねー・・・」


「そう、なのか?」


「コ、ココ!」「――――・・・」


 フレウドは否定したそうだったけど、モイザ的には特訓を一緒にしてて怠け癖を見ちゃったのかな?冷ややかな感じの目を向けないでやってくれ。


「まぁ無理にやることはないと思うぞ。ただついてこれそうになかったら早めに言ってくれ。そういう面で悲しいことが起こるのだけは僕は避けたいからね。」


「コ・・・」「ばぅ!」


 僕の言葉に何というかという感じのフレウドに、しっかりしろよと言わんばかりに後ろから吠えたベード。フレウドはベードに振り向くと、少し風術を使って飛び上がり定位置のベードの頭にと座りこんだ。

 そして僕の頭上にもいつの間にかレイトがいたようで、後ろ髪を掻こうとしたらもふりとレイトの毛に触れた。


「とにかくありがとうございました。これで一応砂漠も進めそうな気がします。」


「いいのよいいのよー。あ、そうだ。これは特別に教えてあげるわー。地面の中に潜んでいる相手を探すのに、一度地面を思い切り踏みしめるの。その振動が返ってきた感覚で大まかな位置がわかるアースサーチというスキルアーツがあるわよー。砂地でも使えるけど、ただ今のリュクスくんに使えるはわからないわー。すこし難しいスキルアーツなの・・・

 でもこういうのが使えないと、きっとこの先苦労するわよ?40層のサソリも砂の中にもぐっていて、どこにいるかわからなかったでしょ?」


 あぁ、サーチ系は空間術でもう取得済みだったよ。少し遅い情報だったな。でもそういう探知方法もあるのか、覚えておこう。


「風術でも似たようなので風を自分から周囲に、そして周囲から自分に向けて帰ってくるように飛ばすことで周辺の魔物をサーチするウィンドサーチなんてのもあるわ。こっちも魔物の感触を風で感じるというのが必要で難しい魔法なんだけどねー・・・

 で、もう一つ!土の中にいる魔物にはソイルウォール、いわゆる土壁を大まかな位置のとこから、地面の上まで押し出すように作ってあげるといいわよ。そうすることでとりあえずは地面の中から出せるはずよー。土の壁を作れるようにならないとこれもできないけど、覚えておくといいわよー。」


「なるほど、重ね重ねありがとうございます。」


「いいのよいいのよー。このくらいじゃちょっと足りないくらいに、すでにお代貰っちゃったからねー・・・」


 そういって僕の頭上とモイザのほうを見つめる。レイトとモイザから何かを貰ったのか?モイザはわかるけど、レイトは何をしたんだか・・・


「そういうわけで、お代はもらえないわー。もしこれ以上貰ったら私ギルド長おろされちゃうかもしれないわ・・・ちょっと整理したいから、私はこれで失礼するわねー。」


「お疲れ様です。」


 お互いお辞儀で済ますと、アピエギルド長は僕に手を振りながらも結構速足で訓練所を出て行ってしまった。

 僕もだいぶ疲れてるんだよな。宿屋に戻って夕食食べたら眠ってそのままログアウトするかな。


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