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ディヴィジョンマウンテン第16層

 翌日、すでに13層の中間くらいまで僕らは足を進めていた。聞いてた通りフットマウンテンホグは鼻がいいらしく、ベードが気配を消してるはずなのに近くまで集まってきてしまった。

 ただ、目視はできないみたいで、怪しい匂いがするから近寄ってきているという感じで、襲ってこられてはいなかったのであえてそのまま進んできたのだ。

 その結果がこれだ。前方後方からブヒブヒブヒブヒと・・・60匹くらいはいるか?速さでおいてきたはずなのに、遠目にもゆっくりとだけど迫ってきてるのがわかる。


「面倒だなぁ、そろそろ片付けちゃうか。というか匂いの気配まで消してるはず、なんだよな?」


「ばぅぅ!」


「わかったわかった、じゃあやっぱりこいつらが異様に鼻がいいということか。もっと鼻のいい奴だったら完全に場所がばれてたかもな。」


 匂いを消すかぁ、やっぱほしいよなお風呂。いや現実ではちゃんと入ってるんだけど、DWDの中では風呂がないんだよな。

 別に僕が臭いとか、ベード達が臭いってことは感じないんだけど。気になるっちゃ気になるから、ここまで考えないようにしてたんだけど、匂い要素があるなら風呂がほしいところだ。

 自宅になら作れるよなぁ。また家に帰った時にトレビス商長に頼んで作ってもらおうかな?おっと今はそれどころじゃなかった。


「じゃあ正面のほうはベードとフレウド、僕とモイザで後方のを片付けよう。」


「ばぅ!」「――――!」「ココ!」


 戦い始めると豚たちは僕のウォータアローとモイザの粘土の矢であっけなく倒れていく。こっちの片づけが終わったところで、ちらっとベード前方のほうも確認したけど、ベードの影の爪とフレウドの風の矢で一掃されていた。

 こうしてベードが攻撃のために動きながらでも、僕たちもちゃんと術法で対処できるようになってるのはいい傾向じゃないか?

 14層は初めから寄ってきたのをすべて倒しつつ進んだおかげか、抜けた時には僕の種族レベルが1、職レベルも2上がったし、僕のステータスもこれで魔に20ポイント振ったことになるな、休憩ついでに一度ちゃんと確認してみるか。


---------

<キャラクター>

 名:リュクス・アルイン

 性:男

 歴:18

 種:ヒュム

 職:ハイテイマー

<ステータス>

 種:Lv8

 職:Lv4

 命:10200/10200

 魔:3830/13800(+20)

 力:178

 技:332

 速:146

 知:899

 秘:3641

<スキル>

【テイムLv50】【時空術Lv14】【魔獣言語Lv15】【愛でる手Lv15】

【料理Lv35】【集中Lv49】【炎術Lv6】【合成Lv3】【騎乗戦Lv15】

【棒術Lv1】【水術Lv21】

<スペシャリティ>

【全識別】【六感分析】【テイム上限解放】【暴力的幸運】

【従魔永続待機】【指示系統】

------------


 うーん、改めて思い出してみるとせっかく覚えた棒術を覚えてからあんまり使っていないじゃないか。そりゃスキルレベル伸びないわけだ。

 でもベードの上で杖を振って戦うのは、ちょっと変かな?普通に杖を使った術法でも上がるといいんだけどな。

 水術は思ってる以上に上がりがいいし、もうちょっと威力のある技に切り替えていくのもいいな。やっぱりランスとかウェーブを使おうかな。特にウォータウェーブなんて炎の波よりも押し返しは強そうだ。

 僕の確認はオッケーだけど、ここまででベード、モイザ、フレウドの三人はどれだけレベルが上がったかな?


「ベード、モイザ、フレウドどのくらいレベルが上がったのか、確認していいか?」


「ばぅ。」「――――。」「コ。」


 よし、じゃあまずはベードから見ていくか。だいぶその見た目どおりくらいには育ったかな?


------------

<キャラクター>

 名:べード・アルイン

 性:雄

 種:グレートディープナイトウルフ

<ステータス>

 種:Lv24

 命:35900/35900

 魔:1010/2020

 力:1301

 技:1099

 速:6617

 知:492

 秘:148

<スキル>

【牙Lv48】【爪Lv51】【聖族言語Lv10】 【潜伏LV62】

【影術Lv11】【騎狼Lv8】

<スペシャリティ>

【夜隠】【夜影術】【大狼】

------------


 体格的にも結構命のステータスが高いけど、この間の熊の戦いのときは一撃で一気に削られてたからな。正直これだけ高くても油断できないのかというところだ。

 そう考えると僕の命にポイントを振ってどこまでの効果があるのか。むしろ力とか技とか速に振っていくのがいいかもしれないな。


----------

<キャラクター>

 名:モイザ・アルイン

 性:雌

 種:クレイクラフトスパイダー

<ステータス>

 種:Lv20

 命:12200/12200

 魔:820/2640

 力:102

 技:4323

 速:212

 知:328

 秘:224

<スキル>

【操糸Lv99】【牙Lv30】【毒生成Lv51】【聖族言語Lv10】

【料理Lv22】【裁縫Lv13】【糸術Lv30】【製薬Lv31】【合成Lv22】

【染色Lv12】【土術Lv18】【陶芸Lv2】

<スペシャリティ>

【生産技術】【契約借技】【指示系統】

------------


 あれモイザのレベルが下がった?いや、あれか、進化後にレベル1になった感じか。あれ?クラフトスパイダーになった時にそんなのあったっけ?まぁいいか・・・さすがにずっと見てたわけじゃないからわからないし。

 操糸は完全にレベルが上がらなくなってるっぽいな。カンストしちゃったのかな。


---------

<キャラクター>

 名:フレウド・アルイン

 性:雄

 種:デュアルアトリビュートチキン

<ステータス>

 種:Lv30

 命:7800/7800

 魔:1400/3200

 力:130

 技:140

 速:214

 知:344

 秘:414

<スキル>

【転体Lv35】【炎魔法Lv12】【聖族言語Lv7】【油術Lv5】【風術Lv12】

<スペシャリティ>

【卵産】【炎食】【風食】

---------


 フレウドはレベル上がってないのか?いや、ステータス上ってるから1から30にまで上がったのか?うーんわからん。というかみんな術法型に偏り始めてる気がする。

 僕があんまり肉体的な攻撃をしてないせいで、みんなもそんな感じになってるんだろう。ベードに乗って戦ってるせいで前衛後衛とかないようなもんだからな。

 棒術のスキルレベルも上げたいし、15,16層はベードから降りて戦ってみるのもいいかもな。乗ったまま棒術の練習できそうな相手なら、乗りながらも使ってみようかな。

 そして15層のマウンテンカウと対峙、わざとこっちに気づかせたけど聞いてた通りのろい動きだ。まずはベード上で杖を持って術法を使う。

 そう思ったんだけど、ウォータランスは手に握るイメージが強すぎてうまく作れないし、ウォータウェーブはまだスキルレベルが足りないのか使えなかったので、一番作りやすいウォータボールを杖先に作って放つ。

 水弾が顔面で弾けたけど、牛は少しひるんだ後、顔を振って突っ込んできてる。さすがにこの一発で仕留めるのは無理だったか。

 今度は杖先に炎を凝縮するイメージで球体を作り上げる。これなら威力不足ってことはないだろ?


「フレイムスフィア!」


 放たれた炎の球体に正面からぶつかり、後方に転倒するようにのけぞる牛。そしてすぐさま燃え上がり、焼失した。けど使ってて思う。やっぱこれじゃ上がらない気がする。

 これは杖として使ってる感じはするけど、棒として戦闘に使ってる感じじゃないもんな。

 次の牛を発見。おとなしく一旦ベードから降りて杖を片手に接近。向うもこっちに気づいて突進してくる。


「スロウダウン。からのフリップスペース。」


 よけれない突進だったわけじゃないけど、念のためスロウダウンをかけておいた。そして横腹に思い切り杖殴り。

 ゆったりと吹っ飛んでいく牛。ちょっとシュールだと思ってたら吹っ飛んでいく途中で消失してしまった。さらにシュールな感じになってしまった。

 というかタフという割にはこの一発で沈んでしまうのか。まぁ危険度の低い魔物はそんなもんなのかな。

 そこからはベードに乗ってベードに牛の横を通過してもらいつつ、杖で殴り飛ばしていってみた。さながら無双気分、牛たちにはちょっと申し訳ないが、気分爽快だ。

 僕の狩り漏らしはモイザとフレウドが処理してくれてた。特に16層からは当たり所が悪くてしぶとく生きてた牛がそこそこいたと思う。

 でも2層分を杖殴りし続けたおかげか、棒術も一気に9まで上がった。威力が上がったとかはいまいち感じなかったけど、何かしら成長しているのだろう。

 13層から16層まで豚と牛のおかげで肉はたんまり。ただ、夕飯に使ってみたけど、僕は食べるならやっぱり切り裂き豚の肉や魔牛肉のほうがいい。ベードも一番のお気に入りは切り裂き豚で変わらずか。

 これは全部売っちゃってもいいかもしれないな。リプレさんが何か生産に使うみたいだし、いざとなれば僕は南の肉の街に転移できるわけだし。

 さて、17層からはどうするかね。あんまり敵対的じゃない馬を倒すのもどうかと思うし、20層までかけ抜けちゃうのはありかもしれない。


「ベード悪いな。15,16層も走るばかりだったけど、17層からも走ってもらおうと思う。疲れてはいないか?」


「ばぅわぅ。」


 ははっ全然疲れてないといった感じか。それじゃあ時間は今日は遅いから、明日から走り抜けてもらうとしますかね。時計観ないと上がずっと青空で時間間隔が狂いそうだよ。


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