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上位職

 起きたのでさっそくダンジョンへ!と言いたいところだったけど、ちゃんと低階層だけでもダンジョン内でどんな魔物が出るか確認しないとね。

 というわけでベード、モイザ、フレウドには部屋で待機してもらって置いて、受付でアピエギルド長の妹さんを訪ねる。


「あらま、魔物の情報ねー。とりあえず第3層まで教えてあげようかしら。」


「それでお願いします。」


「了解よー、もっと知りたかったら私が詳しく教えてあげれるのは20層まで。冒険者ギルドの資料室で30層くらいまでかしらねー。」


「それより上の情報はないんですか?」


「あるとしても王都のほうでしょうねー。この街の住人だと大体30層くらいで戻って来るでしょうから。」


 うーん、30層まで登れる実力であの熊と戦えるのかな?それとも何か別の目安なのかな?


「一応目指すのは50層なので、そこまで知りたかったんですけどね。まぁすぐに行けるわけじゃないと思うので、わからない場所からは自分の目でということですね。」


「そうなるわねー。じゃあとりあえず1層の魔物の情報から教えるねー。1層はフットマウンテンスモールマウス、結構普通な感じのネズミよ。危険度はGね、たいていの冒険者なら戦いを挑んで負けることはないわ。

 群れで襲ってくることもあるけど、基本は一匹一匹倒せるわよー。2層も同じネズミ、少し強いけど性質は同じよ。戦ってもいいけど、時々鼠の歯を落とすくらいで、あんまりおいしい敵とは言えないから、1,2層はかけ抜けちゃう人も多いのよね。

 3層はフットマウンテンマウス、危険度Fの鼠ね。大きさが違うだけで見た目はほぼ一緒よ。強さもあまり変わらないけど、油断はしちゃだめって感じかしらね。実は4層も少し強いフットマウンテンマウスしかいないわよ。」


「もしかして1層ごとに1種類しかいないのですか?そして2層は同じ魔物が続くと。」


「そうねー、基本30層までは1層に1種類だったはずよ。3層同じ魔物が続くこともあるわよー。でも20層より上は私もわからないの、ごめんなさいね。」


「いえいえ、大丈夫です。ありがとうございます。」


 とりあえず目安はネズミ狩りしつつ5層に行くことかな?10層までは1層1日はかかるそうだから、ゆっくり行ったら5日かかるかな?慣れてきたらベードに乗って走り抜けちゃうのもありか。


「すぐに行くのかしら?それじゃあはい、これを一応渡しておくわねー。」


「これは、帰還石ですか?」


----------

≪識別結果

 ダンジョンの帰還石 質:6G

 ダンジョンから指定した祭壇へと帰還できる魔道石。ダンジョン内でしか使用できず、またダンジョン内の祭壇は指定不能≫

----------


「それはダンジョン用の帰還石よー、うちはお客さんに一つだけは渡すの。最後に触った街の祭壇に戻ることができるわよ。普通は次からは買っていってね、というところなんだけど、あなたなら使わなくてもこの祭壇に帰ってこれるかもねー。」


「うーん、なるほど。でも普通にリターンロケーションじゃ家に帰っちゃうだろうな、ちょっと確認が必要かな・・・」


「あらま、空間術に詳しくないけど、今持ってるのじゃダメそうなのかしら?」


 うーん、祭壇というと、アルターだっけ?ちょっとやってみるか。駄目そうならアーバーギルド長に頼ることになるな・・・


「すいません、少し部屋から試してみてもいいですか?部屋でダメだったらダンジョンからもやってみたいのですが・・・」


「大丈夫よー、自由に試してちょうだい。」


「ありがとうございます。」


 というわけでまずは部屋に戻ってお試し。さっきの祭壇を思い浮かべつつ、思いついたままに言葉に出してみる。


「リターンアルター。」


 部屋の景色が歪んで、視界が暗転する。いつもは白転だったから、ちょっとくらっとしたけど、視界が戻ると祭壇の前にいた。


「あらま!ほんとにできちゃったのね!すごいわぁ・・・」


「これでいつでもここに戻ってこれるのを確認できました。ありがとうございます。」


----------

≪職レベルが1上がりました1ポイントを任意のステータスに振り分けてください≫

≪職レベルが10に達しました職業【ハイテイマー】になりました≫

----------


「ハイ、テイマー・・・?」


「あらま、どうかしたの?」


「あ、すいません、ちょっとこっちの事情です。確認することがあるので部屋に戻りますね。そのあとはそのままダンジョン潜りに行くと思います。ありがとうございました。」


「いいのよいいのよー、一応気を付けてね?」


 ちょっと振り払い気味に部屋に戻る。これはステータスをちゃんと確認しておきたい。あ、でもポイントは魔に振っておこう。


---------

<キャラクター>

 名:リュクス・アルイン

 性:男

 歴:18

 種:ヒュム

 職:ハイテイマー

<ステータス>

 種:Lv5

 職:Lv10

 命:7000/7000

 魔:6120/7120(+13)

 力:132

 技:272

 速:129

 知:623

 秘:2095

<スキル>

【テイムLv50】【時空術Lv13】【魔獣言語Lv14】【愛でる手Lv15】

【料理Lv34】【集中Lv37】【炎術Lv5】【合成Lv3】【騎乗戦Lv3】

【棒術Lv1】【水術Lv2】

<スペシャリティ>

【全識別】【六感分析】【テイム上限解放】【暴力的幸運】

【従魔永続待機】【指示系統】

------------


 うお、さっきのリターンアルターで1000も魔素使ったのか。こりゃ本格的に魔素を上げたほうがよさそうだな・・・

 それにしてもハイテイマーか、確かに一番スキルレベル高いのはテイムだけどさ。せめてこう、フレイムテイマーとか、新しい水術関連でウォータテイマーとかになるかと。ベード、モイザ、フレウドはみんな属性に関した種族になったのに・・・まぁ言ってもしょうがないか。

 そういえばテイム使ってないのにレベル上がってるな、なんでだろう?うーん、僕もモイザみたいに指示系スキルが指示系統のスペシャリティになってるな、これのせいか?これのせいってことにするか。

 まぁなんでもいいや、上位職になったんだ。この後レベルが上がれば少しは成長が大きくなるかな?ちょうどこの後はダンジョン挑戦だ。


「いくぞ、ベード、モイザ、フレウド!」


「バウ!」「――――!」「ココ!」


 いざみんなで北門へ。そしてその先のデヴィジョンマウンテンへ。


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