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トレントとドライアドを自宅へ

 ポイントインストレーションを設置して、一回は戻れるようにしてから自宅にと転移する。従魔登録をしないといけないからまずは冒険者ギルドにと連れていくことになる。ベードに乗せれるわけはないのでぞろぞろと連れ歩くことになる。

 そんな光景を見た住人たちにそれはそれは奇異な目を向けられた。兎面をかぶってったから多少気はまぎれたけど、途中であそこの店主がまた新しい魔物をってちょっと聞こえてきた。

 あぁそうか、あの店で兎面で出てるから僕が蜘蛛達の主人だということは知られているのか。そのおかげで怖いからか引いてる人はいるものの危害をくわえられたりはしなかったわけかな?

 で、冒険者ギルドにつくとなぜかドーンが出迎えてくれた。ちらっと上を見てあっちに行くようにと促されたような感じだった。


「俺にこんな役させるなよな・・・というかなんで俺なんだよ。」


「それは・・・いえ、何でもないです。」


「よくわからないが、木の化け物はこの辺じゃまずいない。不気味がるやつもいるかもしれないから早く終わらせてくれよ?」


 多分僕がリュクスだからと言おうとしたけど、言っちゃうと他の人にもばれそうなのでやめておいた。おとなしくギルド長室にと急ぐ。


「ふむ、これはまたとんでもないものを連れてきたの。通信を入れてくれれば儂がいってもよかったのじゃぞ?」


「え、そうだったんですか?忙しいかもしれないと思ったんですけど・・・」


「むぅ、確かに忙しい可能性もあるが、そのほうがそなたは楽だったであろう?それにトレビスの奴ばかりおぬしのところへいきおって、儂だってもっと甘いものをだな・・・」


「アーバーギルド長?」


「おっと、すまんすまん。で、登録じゃな?」


「はい、おねがいします。というかなんか書くとか書かないとか前教えられましたけど、そんなことなかったじゃないですか。」


「むぅ?そうだったかのう?忘れてしまったわい。」


 とぼけたふりしてるけど、僕のことからかってたのか?まぁなんでもいいや。まずはドライアドの3匹、ドライ、ライア、イアドをモイザ作の糸輪を従魔証にしたもので登録。

 トレントはトーラ、トーリ、トール、トーレ、トーロと名付けけていた。アーバーギルド長にそれは、どうなのじゃと聞かれたけど、本人たちはあまり気にしてないようだから勘弁してほしい・・・

 済ませることは済ませたので家に戻って蜘蛛達と顔合わせをさせる。ずっとここを管理していたのは蜘蛛達だけど先輩後輩だの、どっちが強いだのは気にせずに過ごしてほしいとどちらにも伝えておいた。

 そのあとちぐはぐなジェスチャーでどこかに根を張っていいかというのを伝えられたので、蜘蛛の巣を壊さないであげてほしいのと他の木の栄養とかを奪わなければ割と好きなところにいていいとだけは伝えた。

 トレントは割と適当にその辺に根を張り始め、ドライアドはしばらく歩きまわって緑甘樹の樹やリンゴの樹を興味津々に見つめていたけど、また何か僕に伝えようと身振り手振りしてくる。


「・・・ごめん、なに伝えたいのかわからないな。」


「きゅ・・・きゅきゅ。」


「え、もっと水をあげたほうがいいって言ってるのか?」


 レイトがしょうがない奴めとドライアドの通訳的なことをかってくれた。どうやら木々の水分が少し不足気味らしい。水術でもいいのかと聞いてみると、どうやら攻撃的な技じゃなければ水術でもいいようなので、うまく調整してスプリンクラーのように水をばらまいておいた。

 ドライアドたちも喜んで浴びていたけど、終わらせると果樹の樹の付近に根を張り始めた。ここで木々の栄養管理をするそうだとレイトが教えてくれる。それならと3体に魔道水石を渡しておいた。

 始めは使い方がわからなかったようだけど、使い方がわかるとかなり喜んでくれた。他に必要な栄養素は蜘蛛達にも伝えてくれれば持ってきてくれるはずとも伝えておく。

 人の持つ土地としては広くても、あの森ほどの広さはないのが気になるけど。今のところ不満感はないそうなので、これでトレントとドライアドたちはここで過ごして行けるだろう。

 日も傾いてきていたので今日は自宅で休むことに。やっぱベッドのほうが気持ちいいなと思うけど、テントにベッドを持ち込むのってどうなんだろうか?

 今のテントならいけなくもないだろう。ベッドはポーチにしまってさえしまえば大きさは気にならないしと、家のベッドは動かしたくなかったので翌日に商業者ギルドに行ってベッドだけを購入。

 店先にはおいてないからとわざわざトレビス商長が出てきてトレントとドライアドの新商品はとか聞いてきたけど、そういえば彼らは何ができるんだろうか、聞いてなかったな。

 ただレイトが何かキチンと返すようにと威圧をかけてはいたので、木々の管理以外にも何かあるかもしれない。その時は王都で購入した通信魔道具を一つレササに渡してきたので、レササから連絡があるだろう。使い方も教えたらモイザ並みに覚えがよかったし。

 やることは全て済ませてリターンポイントの空間術を使って狂邪の地にと戻る。ベードに乗りつつも臨戦態勢でいたけど、見渡す限り魔物は見当たらない。サーチエリアの魔物反応も結構遠いところだからとりあえず安心だろう。

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