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ディヴィジョンマウンテン第92層

 一応ダンジョンにもぐったのは魔物素材集めだけじゃなく、僕達のレベル上げを兼ねた戦力アップという目的もあった。

 だからネティスの参戦はありがたいんだけど、ボスを倒した時の一気にレベル上がるのがなかったのもちょっと気になるところ。とはいえ復活は明日だからまだまだ時間のある今日はネティスが何ができるのかステータスを見て確認して上に進むのがいいだろう。


「えっと、ひと段落したし、ネティスのステータス確認してもいいか?」


「ぐぅ!」


------------

<キャラクター>

 名:ネティス・アルイン

 性:雄

 種:レークロングネックアクアティックモンスターリザード

<ステータス>

 種:Lv67

 命:2488000/2488000

 魔:169000/169000

 力:4022

 技:3033

 速:3020

 知:15899

 秘:18330

<スキル>

【尻尾Lv44】【洪水魔法Lv20】【異常耐性Lv20】【属性耐性Lv4】

【光魔法Lv17】【聖族言語Lv1】

<スペシャリティ>

【陸地適応】【肉体拡縮】

------------


「おぉう、さすが危険度Aすごい生命力だな・・・」


「ぐぁう!」


 うん、今は見た目抱えられる大きさでかわいらしいけど、とんでもない能力なのはわかる。そういえばだいぶ前に見たレイトの能力よりもぜんぜん高い気がする。

 えっと、サチュレイトフォーチュンラビットは危険度Bの魔物だっけ。そうだとしたらこれよりも下に見えるように偽装してるんだろう。だってさっきついてくる対価は何だとか堂々と聞いてたもんな。ちなみにネティスの答えは護るよ!とのこと。そういえば水の保護結界が得意なんだっけ?


「もしよければだけど、一度保護結界見せてくれないかな?」


「ぐぁう!」


 小さな前足をすっと広げると一瞬でベードまでも包み込むほどの水の結界を作り出す。これはすごいな。美しく透明なおかげで向う側もしっかり透けて見える。


「けど、この中から魔法打ったら炎とか消えちゃいそうだけど。」


「ぐぁう?」「きゅ・・・」


 そんなことあるの?と首をかしげたネティスに続いてそんなわけないだろとあきれるようにレイトが続けた。そんなわけないのか、そうか・・・

 個人的不安はちょっと残ったけど、休憩も確認も一応終わったので91層にと進む。ここからは事前情報がないからさらに慎重に行きたいところだ。

 でもここまでと違ってベードの周りに水の結界が付いたまま進むことになる。動き回ってても大丈夫なのは踊り場で確認したからね。中から炎がちゃんと抜けるかは、ちょっと危なそうなので確認はまだだけど。レイトも大丈夫っていうんだし、大丈夫だろう。

 それにしてもベードよ、頭にはフレウド、そしてネティス、僕、モイザと乗せてるけど、重くはないのかな?まぁネティスは小さくなって重さも軽くなってるみたいだけど。

 で、91層の地形がまたここまでとは違う地形なわけで。登り階段のほうに向かって上り坂になってる。しかも結構な傾斜だ。先が見えにくいからかりサーチエリアを広げて魔物の気配を感じていかないと。

 おっと、さっそく正面方向に3匹ほどいるな。ベードに伝えてとりあえずそのまま近寄ってもらう。この層で消してる気配がばれるような相手ならこの先の魔物に気配を消して進むっていうのはできない可能性がある。

 そう思ったけど、向こうは僕たちに気づいておらず、地面の臭いを嗅いでいるようだ。何してるんだろうか?その姿は毛色がエメラルドグリーンと言えるほどきれいな緑色をしたタヌキだ。大きさ的には現実にもいそうだけど、毛色がその、いや、やめておこう。


----------

≪識別結果

マウンテンピークメイクオーバーラクーンドッグ 危:D

山の山頂付近に住む変身をつかう狸。姿かたちを別の生き物に変えることができ、特に鳥型になって空を飛ぶことが多い≫

----------


 危険度Dか。こっちの気配にも気づいてないし要注意な相手とは言えないのかな?変身するっていうのはちょっと気になるけど。


「ぐぁう!」


「ん?なんだ?任せてほしいのか?」


「ぐぅ!」


 うーん、確かにネティスの攻撃の技も見ておきたいところではあるか。


「んじゃあ任せてみるよ。」


「ぐぁう!」


 さっきまでのはしゃぐような声とは違い、ちょっと真剣な感じに返事すると、ぴょんとベードから器用に飛んで口から水の光線を横なぎに放った。

 正面の3匹のうち2匹がその光線をまともに受けてあっけなく消滅した。見た目だけじゃなく、威力もやっぱすさまじいな・・・一匹はかすっただけという感じだったけど、ネティスが落ちてきて僕がキャッチ。


「ぐぅ・・・」


「ん?謝ってるのか?別に打ち漏らしはしょうがない。かすっただけでもだいぶ効いてるみたいだしな、。」


 空中でブレスのコントロールがうまくいかなかったんじゃないだろうか。ちょっと戦闘スタイルについては考え直す必要があるかもしれないな。フレウドと位置交代がいいだろうけど、ちらっと見たらこっち見て首振ってるしどかないだろうな・・・

 おっと、残った一匹が体の周囲から煙を出してる。あれが変身のための技なのか?煙がやむと緑の見たことない様な鳥の姿に変身していた。そしてそのまま僕達から逃げるように飛んでいこうとする。


「うーん、逃がして他のを呼ばれると困るから、ここで仕留めさせてもらおうか。一応ベード、モイザ、フレウド、僕ので仕留められなかったら追撃よろしく。」


「ばぅ!」「――――!」「コ!」「ぐぅ?」


「ネティスは、連携うまくいくようになってからだな。行くぞフレイムブレイク!」


 水の結界の中から炎の斬撃波を放つ。レイトの言う通り特に威力減とかもせずにそのままちょっとふらついて飛んでいるタヌキ鳥に命中すると、変身が解けてタヌキの姿になって落ちてきた。地面に落ちるとそのまま消滅してしまった。


「ネティスのおかげで楽に倒せたのかな。ありがとう。」


「・・・ぐぅ。」


 気を取り直してくれただろうか?実際あの光線ブレスは威力高いんだろうからあんなに弱ってたんだろう。ここのタヌキたちはそれほどの強さじゃないのはこれで確認した。

 その先でも4,5匹ほどの塊でいるタヌキたちを何度か見つけてみんなで奇襲をかけてあっけなく全滅させていく。ネティスのブレスと同時に僕たちも攻撃すればいいだけだからな。

 上り坂も物ともせずベードは軽快に駆け抜けていく。一応ウィンドシューズをかけてあげてるけど、多少なりとも効果はあるんだろうかね?

 なかなかな速さで92層まで突破できた。時間的には夕飯には少し早いけど無理して進むのは危ないかな。93層もタヌキの可能性はあるけど、違う魔物だった場合にどのくらいかかるかわからないからな。


「今日はゆっくり夕飯作ればいいか。あ、そうだ、ネティスは何が食べたい?」


「ぐぅ?」


「ん?食べるってなにっていったか?」


 え、まさかそんなことはないよな?これまで何も食べずに生きてきたなんてことはないだろう?


「きゅきゅ。」


「えっと、レイトが言ってるんだが、ネティスは魔素を取り込んでいて、それが僕たちの言う食事だったのか?」


「ぐぅ?ぐぅ!」


 どうやら魔素を取り込んでいたのが食事だったらしい。えっと、フレウドみたいな感じなんだろうか?いろいろ聞いていくとどうやら体中から水の魔素を取り込んで生活していたらしい。あの大湖には魔素が豊富だったからそれができたみたいだ。


「え?それじゃあどうするの?と、とりあえずなんか食べてみる?」


「きゅ。」「ぐぅ。」


 レイトがそうしろと促すとネティスもわかったと返した。まったく何食べるかわからないので少量でいろいろ用意してみることにしよう。食べれないのは僕が食べればいいし。準備する時間が多くてよかった。

名前変更ネティク→ネティスに

また間違えそうなので「ス」で統一します・・・

ネティスさんのステ低すぎる気がしたので変更、おそらく物語への影響力はなし

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